「ハドソン川の奇跡」を観てきました。とてもいい映画でした。
トムハンクスもこれまで数々の映画に出演して我々を楽しくさせてくれましたが今後もがんばっていい映画を作ってもらいたいと思います。
乗客・乗員併せて155人を乗せた飛行機のエンジンに鳥の群れが衝突。エンジンは停止して機長のとっさの判断でハドソン川に緊急着陸します。
(ニュヨークは行ったことがないのですがハドソン川って川幅が大きいんだなと思いました)
着水は奇跡的に成功して全員が救助、機長は英雄になります。
しかし時がたち事故を冷静に分析する事故調査委員会が立ち上がり「不時着が乗客たちの命を危険にさらす間違った判断だったのではという流れになります。
そして公聴会の息詰まるやり取りの中で機長・副操縦士が正しい判断だったことが証明されます。
我々の生活の場中で、会議なんかでも正当な意見を言っている多数派だと思っていたらいつの間にか、できもしないこと言っている少数派になったりします。
性的暴行の被害者になった女性が訴えているといつの間にか加害者の男を誘ったのではないかなどと弁護側から言われたりします。
「正義」は連立方程式のただ一つの回答のように光り輝いているものではなくマスコミの論調や利権のあるの集団によって簡単に覆るので他人を攻撃する時はしっかり脇を固めておきたいものですね。
繰り返し登場する事故の場面も迫力があります。(最新のIMAXカメラで撮影)
飛行機が着水して乗務員の冷静な誘導、関係部署からヘリコプターなどの空からの救助、ハドソン川のフェリーの船長の素早い判断、観ていて気持ちがいい。
自分が万が一大きな事故に巻き込まれたらこんな救助をしてもらいたいと思いました。
観る前は上映時間が96分と短いなと思いましたが観た後はシンプルに出来ているなと思いました。
いつも映画の中で危機に立ち向かう主人公は現場に行くまでに奥さんと「愛しているよ」とか子供がどうしたとか長々となります。
機長が自分の判断が正しいと思いながらも調査結果の不安審理を追っていきます。その一点だけに迫ります。
クリント・イーストウッドも監督としても素晴らしいなと思いました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます