ななきたのご隠居~野崎 幸治

千葉市美浜区で行政書士をしています。
地元では「ななきた(磯辺7丁目北自治会)のご隠居」と言われています。

奥の細道旅行譚(堺田分水嶺)

2015年09月18日 | 旅行

鳴子温泉駅より2つ目の堺田駅で下車しました。

何もコメントしなくてものどかさが伝わりますね。

この時間でも東京では

山手線のホームでは人があふれるばかりに混雑しています。

新宿歌舞伎町では悪質な客引きに騙されて風俗店で法外な請求されている人、それを屋上から見ているゴジラ。

兜町ではFRBのイエレンさんが利上げを見送ったのにどうして東京株式は下がっているんだと怒っている人。

ここは別天地です。

陸羽線の運転手さんが辞令が出て「東京に転勤して中央線の特別快速を運転せよ」などと言われても困るでしょうね。

ホームから外に出てみると増々のどかです。

冬なんか沢山雪が降った夕暮れ時など本当に淋しいでしょうね。

想像しただけでも賑やかな所の好きなご隠居としては苦手です。

さて分水嶺 ご存知ですか?

列島には真ん中に山脈が走っていて東側の谷に降った雨は太平洋に流れます。西の谷では日本海です。

関西では南側の谷では瀬戸内海か太平洋です。北の谷では日本海です。どちらかに流れるかの境目の所が分水嶺です。

山の上にもあれば、平地、地下にあるものもあります。

分水嶺を説明した看板。

ところが高原のような比較的平面な所ではどちらかに流れていくのが観察できます。

ここ堺田の分水嶺は水が東西に分かれる様子が見られるという全国的にも珍しい大分水嶺です。

最初はただの用水路だったのが公園や四阿が整備され名所になりました。

人はそこに己の来し方、往く末などを感じてしまうわけですね。

奥羽山脈の立花峠あたりから流れてきた水路がここで分かれて東に行って江合川から太平洋に、西の水は最上川から日本海にそそぎます。

一緒に流れてきた水も一度そこに下ればもとには戻れないまさに岐路なのです。

岐路進路、人間は生きているといつも悩ませられる問題です。

水は一度決まった進路は変えられませんが人間はやり直しがきくからいいですよね。

東大や一ツ橋大に入れなかったとしてもその後の人生で逆転があります・・・・・

とかいうと「オマエそれ犬の遠吠え」と言われるかな?

 

ここから「封人の家」までは遊歩道が綺麗に整備されていました。

畑、畦には夏の草花、奥羽山脈の緑濃き山々、秋を告げるトンボのホバリング、強い日差しを浴びながら歩いてみました。

誰にも会いませんでした。


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