「虹の岬の喫茶店」を読んで「ふしぎな岬の物語」を観たので実際に映画ロケ地になった鋸南町の明鐘岬に足を延ばしました。
JR内房線浜金谷駅を下車するとタクシーもいませんでした。秋の陽ざしが気持ちいい。
駅前広場から127号線出でるとすぐに東京湾。この辺まで来ると水もかなり透明感があって綺麗です。対岸は三浦半島。東電の久里浜火力の煙突もよく見えます。
ぶらぶら歩いていいくと(20分ぐらい)トンネルが見えてきてその手前に狭い入口があり「コーヒー岬」という小さな看板がありました。
自動車で来ると上下線どちらから来ても見逃しそうです。
敷地内に入ると駐車場らしき広場がありますが車でいっぱいです。歩いてきてよかった。
早速水色のユニット住宅がありました。
映画のセットのような別荘風なものではありません。
左側にはトイレらしき建物もあり映画もこの辺でロケしたのかなと思いました。
映画では火事になってしまいますが実際にここも火事になり常連客の協力で立て直したそうです。
外にもテーブルがありお客さんがコーヒーを飲んでいます。
吉永小百合が「初めて来た気がしない。ずっつといたくなるようなお店せすね」といった店内に入ってみましょう。
店内に入ると大きなテーブルが一つあとは窓際にカウンターがあるだけです。
悦子さん(玉木節子さん)は最近テレビにも出ているのですぐにわかりました。
珈琲を注文したら「今日はとても混んでいるので30分以上かかりそうなので急ぐようでしたら止めておいてもかまいませんよ」と言われました。
いつもはおばさま相手にくだらないことをべらべら喋っているご隠居ですが玉木さんが吉永小百合さんとだぶってみえて恐れ多くて「それでもかまいません」としか言えませんでした。
それに映画の質問はみんなしているだろうしね。
小説の中に
「カップも洒落ていた。藍色をベースに、所々、星型と丸型をした白い星がちりばめられていて、なんだかきれいな夜空を思わせるようなデザインなのだ。しかも、握りやすいやや大きめの持ち手には虹色のアーチになっている」
という文章がありますがこれはちょっと違いました。
原作者の森沢明夫さんは30台半ばに作家になり初の小説は重版を重ねた。だが印税が入る前に版元がつぶれて一円も入らない憂き目にあう。
「ショックでした。でも(運命は振り子だからマイナスに大きく振れると次は大きくプラスになる)と言った友人がいて、気持ちを切り替えた。すると次作が映画化決まり注目を集めていった」
たしかにご隠居の経験でも長い人生には運気みたいなものがあってうまくいくときは次々と怖いぐらいに成功して下り坂になると本当に気の滅入るようなことが続きます。
「チャンスは無言で通り過ぎていく」ということわざがあります。
注意深く毎日を生活していてここぞと思うときは恐れずに打って出るというのがいいのでしょうね。
もっとも1000万円投資した人が500万円儲かったのと一文無しのホームレスが5000円拾ったというチャンスの確率は同じぐらいかもしれません。
チャンスが来た時には大きな夢がかなうように日頃の生活が大切なようです。
さて天気もいいので明鐘岬だけで帰るのはもったいないのでロープウェイに乗って鋸山(のこぎりやま)に行ってみることにしました。
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