村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

141.鬱病の人を抱えた周囲の方へ私の見解

2008-02-13 07:31:05 | 健康・医療
最近は鬱病に悩む若者が増加しているそうです。最近は日本だけでなく世界中で又老人や中年にも鬱病や自殺する人が急増しているそうです。貴方もある日突然そうなるかわからないのです。急激な経済成長や競争社会化や複雑化により問題が潜在化し、問題を自分一人で抱え込み、家族や近所づきあいなど人間関係の希薄化により当然の結果なんでしょう。専門家は言います「私に限って大丈夫」という人こそ危ないのだそうです。

東京育ちの私も昔、大学を出て単身赴任し大阪の会社に就職してすぐの頃、東京から大阪に来たホームシックと会社の雰囲気に馴染めず、不眠症や消化不良や身体がだるくなり、自分でも知らぬ間に鬱病になったことがあります。そういう体験から親御さんや周囲の方の参考になればと、お話ししてみようと思います。あくまで私の体験に基づく個人的見解であることをご承知おき下さい。また私の場合は、幸いにも、今となっては非常に貴重な経験をしたというような思いがしています。徒にマイナスに捉えるのはとんでもない大きな間違いです。風邪ひいたというようなもの、必ず治ると認識するのが正しいと思います。マイナスイメージでなく、是非、プラス思考で取り組んで下さい。

普段、強がり言っている人でもいざとなると弱いですよ。否、むしろ強がり言っている人のほうこそ、いざ何か大きな問題に直面したり、大きく環境が変わって乗り越えられないような場合、弱い人よりも、かえって極端に弱いものだそうです。よくあるでしょ「えっ、あの人が嘘でしょ、まさか」なんてことが?

ところで、会社や周囲で、そういう人が出た場合は、むしろ十分いろいろ配慮し助けてあげて下さい。むしろ本人より会社や周囲にも問題の原因が潜んでいることがありますから、その原因を突き止め改善することは会社や家庭にとっても大きなプラスです。むしろこういう繊細な人材こそ大事に育ててあげて下さい。鬱病にもならないような無神経な人よりよっぽど貴重な人材と考えて下さい。
機械でも繊細な機械は管理や保全に気を使うものなんです。人も同じです。今にも壊れそうな繊細な感性を持った人間や冒険して失敗し憔悴している人間のほうが潜在的な能力を秘めているのです。それを引き出すのが経営者の腕だと思いますが、日本の現実はむしろ逆になっているようですが残念です。

1.鬱病などは大雑把に申し上げて2つに分類されます

  ①脳に障害があったり、原因が根深くかなり重症の場合
  ②突発的一時的な場合

2.多くの場合は②、私も②でした。そういう意味で1年くらいかけて病気のことは忘れていくことです

3.今社会で大きな問題になっているのは①の場合又は②の場合でも、いい加減な治療をしたり家族や会社などの助けや支えがない場合です。
①の場合は医者からきちんとした治療を、長期間かかっても受けるしかありません。中途半端は禁物です。

4.②のケースについてはきちんと療養し、医者からokが出れば、親や周囲の方が心配するのは理解できますが、全く異常が見受けられなければまあ大丈夫と思って下さい。あれこれ生活習慣の改善や体力強化なども必要ですよ。

5.私の場合は、今になっては、自分を知る上で、ああいう病気を経験したことがあって、むしろ良かったとさえ思っています。

6.欧米でも単なる病気であって、深刻に受け止めません。もし何か不安があれば気軽に医者にかかるべきです。

7.就職についてですが、私の場合もそうでしたが、本人が自覚し・自重して、1~2年くらいそんなに頑張り過ぎなければ、案外復帰はスムースにできますから心配いりません

8.就職先で鬱病になった件は話さないほうが良いと思います。「充電期間にしました」とか「休んで自分を振り返ってみたかった」・・・・など
余程こういうことに理解がある会社さんの場合は別ですが、欧米社会と異なり、日本の社会では、経営層や社員さんに、まだまだ根深い偏見が残っているからです。

9.できれば病気療養直後は、自分の得意の分野に就職し更に勉強・修行の時期と認識し、技術・経験・知識を増やすことが望ましいと思います。あまりとんでもないことを考えないほうが無難です。

10.将来像として50歳過ぎて自営とか異業種への転職なんかを目指すのは大いに結構と思います、そのためには、当面数年は、更なる準備と成長が必要です

11.子供さんや社員さんの精神不安の原因の一つは周囲の環境と人々です、周囲の人間や環境を当面だけでもストレスがない状況にすることも大事です。お説教や意見がましいことは当分は止めるべきでしょう。親御さんや会社の方もこの際は、暖かさを示してあげて下さい。

12.家庭はくつろぎの場です、会社で嫌なことがあっても家庭では十分くつろげる環境にしてあげることが大切ですが、意外にも家庭が更なるストレスの場になっていることが多いそうです。

13.命の電話なんかで良く言われることですが、
  ①話しを聴いてあげる
  ②説教しない
  ③他人に言わないの
 3つだそうです。

14.医者からのOKがあれば、鬱病になったからと、腫れ物にでも触るような又は過剰に心配や、逆にお節介なことせずに、親としては、しっかり見守ってやることであまり過度な心配や干渉しないほうが良いと思います。

15.鬱病になる人の多くは、基本的に優秀な部類の人や心優しい人が多いのです。そういう意味ではむしろ大いに期待する人材なのです。

16.親としては、子供に過干渉・過保護せずに本人の主体性にまかせたほうが良いと思います。

もう立派な大人として、親があーせい・こーせい・あれはいかん・これはいかんというのは大の大人に は百害あって一利無しと思い私もそのように実践しています。 子供はいつまでも子供と思っていると、そうでもなく、大人になろうと一生懸命もがき・苦しみ・耐え乗り越えて成長しているのです。頭ごなしに親や周囲が説教するのは考えものです。
まあ以上はあくまで私の勝手な一見解であって、必ずこうして下さいというものではありません。私の若き頃の体験に基づく個人的な見解で、皆様の参考になれば思っていますので、あくまで最終のご判断は、本人の状況によりお医者さんの指示にきっちり従い、皆様で慎重にお考えお決め下さい。ただそうすればあまり過剰な心配はしないほうが良いと思います。徒に周囲の過剰な心配は意味がないどころか、むしろ妨げにさえなることもあります。

なお直接お越し頂くかLINE又はメイルによる仕事や悩みの相談もできますから必要に応じて私を活用して戴いて結構です。でも、実を言うと、鬱病になる方は心やさしく、優れている方が多いので、むしろ私のほうが教えてもらってしまうなんてのが現実なんですが。当然ですが私も、

  ①話しを聴いてあげる
  ②説教しない
  ③他人に言わない

を厳守します。
 
村上和隆の人生

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 140.本物の豊かさとは『見か... | トップ | 142.セコロジストチェック:... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康・医療」カテゴリの最新記事