借金に追われる前科者の伊達秀吉、ひょんなことからヤクザのおぼっちゃま、小学校入学直前の伝助を誘拐してしまう。おぼっちゃまを血眼になって探すヤクザたち、そのヤクザと対立関係にある香港マフィア、ヤクザの妙な動きに警戒の目を向ける警察官が複雑に絡み合って・・・最後、誘拐犯の秀吉は車を盗んだ容疑(だけ)で現行犯逮捕され、愛しの伝助ともしばしの別れとなるのであった。
スピーディーな展開でとても面白かった。秀吉と伝助の心の通い合いがとてもよくわかってユーモア小説なのに最後は込み上げるものがあった。この話の主役はなんといっても伝助!素晴らしい子ども戦士に拍手!!!