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評価
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ヨーロッパ世界は15世紀後半から大航海時代に突入し、地中海貿易にしか活路を見出せないヴェネツィアは周辺の大国ポルトガル、スペイン、フランス、トルコ、神聖ローマ帝国などと微妙な外交戦を展開。各国の思惑をはらみながらトルコと幾度となく戦火を交える。
ローマ帝国恒例のペルシアや蛮族との戦同様、ヴェネツィアも単独だったり、神聖ローマ帝国、ローマ法王庁、スペインと連合艦隊を組んだりしてトルコと戦って、その後、講和を結んだりと、とにかく対トルコ対策に忙しい。
胡椒貿易の縮小から手工業(毛織物、絹織物、石鹸)、印刷・出版業の振興への切り替えに成功したヴェネツィアだったが、16世紀半ば以降は人口的に小国ゆえの乗組員不足から海運業の衰退が露わになって来る。
【追伸】特許制度を確立したのはヴェネツィアだそうです。