
評価

再読(前回2017年3月18日、前々回2016年12月6日)。
布教のため日本にやって来たポルトガル人司教・ロドリゴが奉行所に捕らわれ棄教するまでの物語。キリストの生涯と司教の生きざま、切支丹弾圧を重ね合わせ、神の沈黙を問い続ける名作。
セバスチャン・ロドリゴは自問自答する。
「あの穴吊りを受けている百姓たちの呻き声を聞くに耐えなかったからか。そうです。そしてフェレイラの誘惑したように、自分が転べば、あの可哀想な百姓たちが助かると考えたからか。そうです。」
沈黙の意味がわからず3度目の再読。
おぼろげながらその意味がわかった気がする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます