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硬式野球部OBの申し訳ありません。

2014年05月10日 | '14夏チームの球跡
今日の午後、春季陸上を見に県営運動公園に向かった。

運動公園り口から少し入った所でS53年盛岡一高卒、硬式野球部出身のHさんご夫妻にお会いした。外科医のHさんとは、患者として診察して頂いたり、今春一高を卒業した娘さんのソフトボール部最後の試合をレポートしたり、通勤途中にお会いして硬式野球部の話をする間柄。

今日は一高陸上部に入った息子さんのレースを応援に来たという。

立ち話の話題は自然の流れで、高校野球地区予選に移った。すると、Hさんは私に向かってこう言った。

「申し訳ありません。」

一瞬戸惑ったが、
「OBとしてですか?」
と問いただしたところ、返事はなく少し首が縦に振れた気がした。

私は現役選手の敗戦を「申し訳ありません。」と言う硬式野球部OBを知らない。お仕事で練習はもちろん、公式戦観戦もままならないであろうHさんの心情をしばし考えた。

口にした言葉の前に「何もしてあげられなくて」が付くのではないだろうかと・・・

娘さんが所属したソフトボール部は担当教員不足などを理由に昨年限りで廃部となった。このことを語った時のHさんの言葉は「みんな一生懸命存続に向けて頑張ったんですが、かなえてあげることが出来なくて申し訳なく思っています。」

事実や現実を自分のものとして捉え、どうにか解決方法を見出そうとしているからこそ出る言葉なんだと思う。

盛岡一高硬式野球部を後押しするために作られているであろう組織の役員と称されるあなた方からこういう言葉が出ますか?考えたことがありますか?

強い盛岡一高硬式野球部をいかにして作り上げるかに心血を注いでもらいたい。

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