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峠(下)ー司馬遼太郎

2022年01月13日 | 読書

評価4

再読(前回2020年5月5日)。
官軍が北越に進軍する中、中立を貫こうとする長岡藩執政の河井継之助は官軍側との小千谷談判に臨むが、会津藩の謀略などにより不調に終わる。ついに、長岡藩は会津、桑名、旧幕軍とともに凄惨極まりない北越戦争へ突入。継之助は会津塩沢の地で死をむかえる。

心に残った言葉を記す。

「いかに武威ある存在からおどされても心を屈せず、いかに貧乏しても志を変えたりせぬ男をえらい男というのだ」(孟子の言葉、91頁)

「いまのこの大変動期にあたり、人間なる者がことごとく薩長の勝利者におもねり、打算に走り、あらそって新時代の側につき、旧恩をわすれ、男子の道をわすれ、言うべきことを言わなかったならば、後世はどうなるであろう。それが日本男児か」(302頁)



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