ドミノー恩田陸

読書

再読（前回2017年3月11日）。
月末の保険会社、子役オーディション、痴話喧嘩、俳句オフ会、ミステリー同好会、映画監督の来日に爆弾テロが絡んで東京駅に登場人物２８人が大集結！抱腹絶倒前代未聞の大群像劇、パニックコメディの傑作！かなり笑える！

ストーリーのキーになるのが和菓子の老舗「どらや」の紙袋。俳句オフ会に上京したおじいちゃんの「どらや」紙袋と爆弾テロの「どらや」紙袋がすり替わる。おじいちゃんに渡った爆弾が保険会社の柔道女が持っていたお菓子の紙袋とすり替わる。柔道女に渡った爆弾が痴話喧嘩コンビの紙袋とすり替わる。痴話喧嘩コンビに渡った爆弾が保険会社爆走女のバイクに引っ掛かる。爆弾がバイクから零れ落ちる・・・

子役オーディションに来た母親はライバルに下剤入りのカルピスを飲ませるし、痴話喧嘩女は毒物カプセルを呑み込むし、来日した映画監督のイグアナは爆弾犯の顔にしがみついて離れないし（エイリアンを彷彿）、いやはや２８人が入り乱れての大活劇！しかし、恩田さんのジャンルは幅広い（広すぎ？）。

おもせがった（笑）！