昨日、私に辛い情報が入った
「現在、治療中です」
今日、花巻市総合体育館入り後すかさず盛岡二・山口彩主将の姿を探したが、青い盛岡二高ユニフォームの中に「背番号5・山口彩」の姿はなかった。
準々決勝:花巻南戦で受けた右足の負傷が思いのほか重症だったのだ。
まもなく準決勝:盛岡三戦が始まる。
「ぎりぎりまで治療して会場入りか?」
と、思った試合開始5分前、山口のお母さんが小走りに盛岡二ベンチに駆け寄る姿が私の目に飛び込んで来た。一言二言、谷藤監督とコーチに話しかける。
「今、治療が終わったところなのだろう。本人、ジャージ姿かな?」
と、その後を目で追うと、「青地に背番号5」を付けたユニフォームがゆっくりとBコートベンチ裏に姿を現した。
「山口だっ!」
かなり右足をかばいながらだが、歩いている。歩いている姿を見て少し安心。すでに試合は10分過ぎているが、盛岡二が大量リード。
その後、テーピングを済ませて、前半20分には笑顔を浮かべながらチームメートが待つ盛岡二高ベンチに入った。右足膝に白いテープをグルグル巻きにしながら、その上から氷で冷やしているようだ。
試合は、31-17で快勝。
盛岡二は山口が一度も円陣に加わることもなく順当に決勝に駒を進めた。
下小路中3年の市民体を思い出す。
2年冬の大崎カップで「下小路中に背丈はないが凄い選手がいる」と目に止まった山口をもう一度見たいと出向いたのが、盛岡体育館での市民体だった。なぜか山口は右足にギブスをしながらなんと松葉杖姿でベンチに入っていた。聞くところによると、大崎カップ後、右足アキレス腱を断裂する重症を負ったとのこと。しかし、ギブス姿のままコートに現れた山口と、それを要請したベンチに私は驚いたのだった。その後、右足の傷が癒えぬまま、山口はJOC岩手選抜の主将にも抜擢された。
日々雑感関連記事
さて、午後から始まる決勝は、宿敵・不来方。
下小路中で大崎カップを奪取したメンバーの袖上鞠菜もいる、過去5年インターハイ連続出場を誇る岩手県屈指の強豪チームだ。不来方との決戦に山口を欠くわけにはいかない。
「出るのか出ないのか」
やきもきする私の気持ちをよそに、山口は徐々に始動を始めた。試合前のシュート練習に励むチームメートの後ろで歩く、小刻みに足を動かす、ボールを握ってみる、この動作を繰り返して自分の試合勘を取り戻して行く。ようやくゴール裏で同僚とキャッチボールを始めた。すでに全選手がベンチに腰を下ろしているのに、一人ボールを持ち、シュート動作を繰り返し何度か感触を確かめるようにゴールにボールを投げてみる。少し走って見る。引きづり気味ではあるが「数分なら試合に出れそうだ」と私は思った。
午後1時、選手紹介が始まった。
山口が先発メンバーだ。他の選手とコート上で飛び上がりながらハイタッチしている「大丈夫なのか?」心配になる。
試合開始。
どう見ても、山口は右足をかばっている走りだし、無理そうだ。だが、山口はゴールを狙う。そして前半8分ゴール!!「ぐへっ!」と叫んだ私に、目の前の厨川中女子ハンド選手数人が振り返った。
一度転んで、さらに悪化したかと心配したが、後半の動きの方がほとんど違和感なく感じられ終わってみればチーム得点の1/4強の5得点。これで、山口彩の2年2ヶ月の高校ハンド生活は終わった。と、同時に、下小路中2年2月~盛岡二高3年6月までの私の山口を追う応援・観戦も終わった。
今振り返ると、ちょうど高校進学決定時期の頃に知り合いの○×先生に「山口、どこさ行ぐんですべね?二高には来ませんかね?」などと話していた頃が懐かしい。
今後、どのような道に進まれるのか私は存じ上げる立場にありませんが、中高ハンドで発揮した統率力を持ってすれば大いなる未来が待っていることと思います。また、応援して行きます。
がんばれ 山口彩
負けるな 盛岡二高ハンド
【注】文中、敬称略させていただきました
その後わかったことです。
山口選手は、膝が一時はずれてすぐに戻ったものの靭帯が伸びた状態で、テーピングで固めたのですが・・・とのことでした。
「現在、治療中です」
今日、花巻市総合体育館入り後すかさず盛岡二・山口彩主将の姿を探したが、青い盛岡二高ユニフォームの中に「背番号5・山口彩」の姿はなかった。
準々決勝:花巻南戦で受けた右足の負傷が思いのほか重症だったのだ。
まもなく準決勝:盛岡三戦が始まる。
「ぎりぎりまで治療して会場入りか?」
と、思った試合開始5分前、山口のお母さんが小走りに盛岡二ベンチに駆け寄る姿が私の目に飛び込んで来た。一言二言、谷藤監督とコーチに話しかける。
「今、治療が終わったところなのだろう。本人、ジャージ姿かな?」
と、その後を目で追うと、「青地に背番号5」を付けたユニフォームがゆっくりとBコートベンチ裏に姿を現した。
「山口だっ!」
かなり右足をかばいながらだが、歩いている。歩いている姿を見て少し安心。すでに試合は10分過ぎているが、盛岡二が大量リード。
その後、テーピングを済ませて、前半20分には笑顔を浮かべながらチームメートが待つ盛岡二高ベンチに入った。右足膝に白いテープをグルグル巻きにしながら、その上から氷で冷やしているようだ。
試合は、31-17で快勝。
盛岡二は山口が一度も円陣に加わることもなく順当に決勝に駒を進めた。
下小路中3年の市民体を思い出す。
2年冬の大崎カップで「下小路中に背丈はないが凄い選手がいる」と目に止まった山口をもう一度見たいと出向いたのが、盛岡体育館での市民体だった。なぜか山口は右足にギブスをしながらなんと松葉杖姿でベンチに入っていた。聞くところによると、大崎カップ後、右足アキレス腱を断裂する重症を負ったとのこと。しかし、ギブス姿のままコートに現れた山口と、それを要請したベンチに私は驚いたのだった。その後、右足の傷が癒えぬまま、山口はJOC岩手選抜の主将にも抜擢された。
日々雑感関連記事
さて、午後から始まる決勝は、宿敵・不来方。
下小路中で大崎カップを奪取したメンバーの袖上鞠菜もいる、過去5年インターハイ連続出場を誇る岩手県屈指の強豪チームだ。不来方との決戦に山口を欠くわけにはいかない。
「出るのか出ないのか」
やきもきする私の気持ちをよそに、山口は徐々に始動を始めた。試合前のシュート練習に励むチームメートの後ろで歩く、小刻みに足を動かす、ボールを握ってみる、この動作を繰り返して自分の試合勘を取り戻して行く。ようやくゴール裏で同僚とキャッチボールを始めた。すでに全選手がベンチに腰を下ろしているのに、一人ボールを持ち、シュート動作を繰り返し何度か感触を確かめるようにゴールにボールを投げてみる。少し走って見る。引きづり気味ではあるが「数分なら試合に出れそうだ」と私は思った。
午後1時、選手紹介が始まった。
山口が先発メンバーだ。他の選手とコート上で飛び上がりながらハイタッチしている「大丈夫なのか?」心配になる。
試合開始。
どう見ても、山口は右足をかばっている走りだし、無理そうだ。だが、山口はゴールを狙う。そして前半8分ゴール!!「ぐへっ!」と叫んだ私に、目の前の厨川中女子ハンド選手数人が振り返った。
一度転んで、さらに悪化したかと心配したが、後半の動きの方がほとんど違和感なく感じられ終わってみればチーム得点の1/4強の5得点。これで、山口彩の2年2ヶ月の高校ハンド生活は終わった。と、同時に、下小路中2年2月~盛岡二高3年6月までの私の山口を追う応援・観戦も終わった。
今振り返ると、ちょうど高校進学決定時期の頃に知り合いの○×先生に「山口、どこさ行ぐんですべね?二高には来ませんかね?」などと話していた頃が懐かしい。
今後、どのような道に進まれるのか私は存じ上げる立場にありませんが、中高ハンドで発揮した統率力を持ってすれば大いなる未来が待っていることと思います。また、応援して行きます。
がんばれ 山口彩
負けるな 盛岡二高ハンド
【注】文中、敬称略させていただきました
その後わかったことです。
山口選手は、膝が一時はずれてすぐに戻ったものの靭帯が伸びた状態で、テーピングで固めたのですが・・・とのことでした。
そうですか。
山口選手,存じ上げませんが,応援したいと思います。
私,バスケットボールでインターハイに出場しています。そのときの話です。
一回戦で,練習どおりのplayから先取点をあげ,うまいこと2ゴール目もゲット!と思った瞬間,足首をグジャッと捻挫!
今思えば,足首の靭帯の一本や二本切れていたのかもしれません。。?
前半はベンチで冷やせるだけ冷やし,でも痛みは消えません。試合になんて出たくはありませんでした。早く病院に連れて行って欲しかった。。。
でもポイントゲッターのyanaさんがいなくては試合になりません。後半は出ましたが,痛くて走ることさえままならぬ状態。
我が校は一回戦で敗退しました。
当時女子バスケ日本一の大曲高校(秋田)のキャプテンも同じ大会の決勝でグシャっと捻挫をしていました。
彼女は,引き続き試合に出してくれと,監督に泣いて頼んだのですが監督はその願いを聞かなかったんです。
結局ポイントゲッターでもあるキャプテンを欠いた大曲高校は負けたのですが,(試合の勝敗より)個人の将来性を大事にしたという監督の美談が当時のバスケットボールの雑誌に大々的に紹介されていました。
いい話なんですが,
同じ大会で,本当は痛くて出たくなかった私の思いと,それでも出た,そして負けた。
かたや,強いチームでありながら日本一を取るよりも個人の怪我の回復を優先させたという美しい話が,今でも思い出されます。
一流チームは,play以外でも,全てにおいて違うんだなぁと思ったあの日のことを,思い出しました。。。
良し悪しはともかく、高校生だから 無茶すること、(指導者の)頭の中は違っても 選手の顔を見て思わず無茶をさせることもあるかもしれません。スポーツ●×チの小生には実体験がないのでわかりませんが、無茶しない(させない)こと 思わず無茶してしまった(させてしまった)こと どちらも青春でしょうし、懐かしく記憶に残るのは???ですねっ
しかし
わが下橋中のアイドルyanaさんのプレーを一度も見たことがないのは何故でしょう???不思議です。
もうyanaさんのプレーを見る機会はないのでしょうか?で、あれば、残念。。。