評価
再読(前回2017年2月26日)。
「ひまわり」と名がつく隣接する幼稚園と老人ホームの園児と老人たちとのコメディタッチの交流から始まり、クライマックスは老人ホーム運営の改革を訴える元過激派老人の立てこもり・アジ演説まで。幼い頃の思い出に浸ったり、青春に思いをはせたり、現実をしみじみ思ったり、3度以上楽しめる長編エンターテイメント!
元闘志・片岡さんのアジ演説が最高!
「諸君らに問いたい。なぜ闘わないのかと。尋ねたい。なぜ怒らないのかと。現状を嘆き、憂いているのに、なぜ声を上げないのかと。どうして冷笑ですませようとする?どうして頬かむりをして野次馬を決めこむ?愚かなドン・キホーテと指をさされたくないからか。他人よりトクをしていたいからか。いまの崖っぷちから崖の下へすべり落ちたくないからか。明日は我が身が崖下に転落するかもしれないのに。なぜ闘おうとしない」
終盤、立てこもり鎮圧のために颯爽と登場した幼稚園児・晴也の母ちゃんの職業に驚く。それはキソウ(機動捜査隊)の刑事だったのだ!音道貴子シリーズ(作:乃南アサ)読まなくちゃ(笑)。
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