評価5
この巻は水道と医療、教育のお話。
ローマには11本の水道が近郊の水源から地下や高架橋(水道橋)を経て引かれていた。この水は衛生を保つために出しっ放しであり、公共用(共同水槽)、皇帝用、私用の3ルートに区分けされていて、私用の水道は導管の太さ毎に料金が決められいた。大浴場がいたる所にあったことでもわかるようにローマ人のきれい好きが疫病抑制にも貢献していたとのこと。
医療及び教育は公的機関として存在せず自由市場であったので、高名な開業医の診療代はかなり高額であったらしい。初等教育は7歳~11歳、中等教育は12歳~17歳、高等教育は18歳~20歳。初等教育では分数、九九を学び、中等教育ではギリシア語、文学、歴史、高等教育ではエリートを目指す若者たちが弁論を学んでいた。
当時の医師が記した患者への対処方法で笑ってしまった箇所があったので紹介しておきましょう。
「医師は患者に、何よりもまず親身に対するべきだが親密になるのは避けるほうがよく、診察に出向く前にはにんにくやねぎを入れた食事を口にすべきではないばかりでなく、葡萄酒も控えたほうがよい」
この巻は水道と医療、教育のお話。
ローマには11本の水道が近郊の水源から地下や高架橋(水道橋)を経て引かれていた。この水は衛生を保つために出しっ放しであり、公共用(共同水槽)、皇帝用、私用の3ルートに区分けされていて、私用の水道は導管の太さ毎に料金が決められいた。大浴場がいたる所にあったことでもわかるようにローマ人のきれい好きが疫病抑制にも貢献していたとのこと。
医療及び教育は公的機関として存在せず自由市場であったので、高名な開業医の診療代はかなり高額であったらしい。初等教育は7歳~11歳、中等教育は12歳~17歳、高等教育は18歳~20歳。初等教育では分数、九九を学び、中等教育ではギリシア語、文学、歴史、高等教育ではエリートを目指す若者たちが弁論を学んでいた。
当時の医師が記した患者への対処方法で笑ってしまった箇所があったので紹介しておきましょう。
「医師は患者に、何よりもまず親身に対するべきだが親密になるのは避けるほうがよく、診察に出向く前にはにんにくやねぎを入れた食事を口にすべきではないばかりでなく、葡萄酒も控えたほうがよい」
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