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いとしのヒナゴン(上)ー重松清

2021年05月20日 | 読書

評価4

再読(前回2017年5月1日)。
中国地方の田舎町・比奈町の幻の珍獣ヒナゴンをめぐるドタバタ騒動を通じて、夢を追うことを忘れてしまった大人たち、現実にとらわれてしまう子どもたちへ「元気を出せ、トムソーヤーたち!」とメッセージを送る青春+ふるさと再生小説!心が温まります。

比奈町の町長・五十嵐一郎(イッちゃん)は元暴走族にして、30年前に自分が目撃したヒナゴンに今だ思いを寄せる熱血漢。ヒナゴン目撃情報が寄せられたことをきっかけに、庁内に類人猿課を新設して町の再生に着手。そんな中、古里に呼び戻された主人公の石井信子(のぶ)は類人猿課に配属となり、小学校の同級生・島本順平(ジュンぺ)、西野俊彦(西野くん)とともにヒナゴン発見と町の再生に取り組むことになるが、イッちゃんへ対するリコール騒動が勃発!さーどーするイッちゃんとのぶ・・・?

重松清とは思えないハートウォーミングな小説(笑)。でも、けっこう考えさせられます。この良さは1回読んだだけでは味わえない。では、では、下巻に乞うご期待。




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