12月7日 おはよう日本
アメリカボーイング社の主力旅客機787型機。
世界中で導入が進んでいるが
最初に開発された1号機がいま愛知県の中部空港に置かれている。
愛知県常滑市の中部空港。
その滑走路の脇の南にボーイング787型機の1号機が置かれている。
飛ぶことはできないが
エンジンやタイヤ
それに機体の塗装はテスト飛行で使われていたときのままである。
現在481機が世界を飛び回り
さらに1200機を超える受注がある787型機。
炭素繊維を中心とした新素材を採用するなどして
従来の中型機よりも燃費を20%向上させた最新鋭の機体である。
主翼や胴体など部品の35%は中部地方で作られ
アメリカの工場へも中部空港から運ばれている。
こうしたことへの感謝として
ボーイング社から最初に作られた1号機がプレゼントされた。
去年 贈られたときには「ただいま」と描かれた幕が掲げられた。
中部航空会社では1号機の機体を展示するため
空港内に広さ5,000㎡高さ24mの3階建ての施設を建設し
平成30年にオープンする予定である。
(ボーイングジャパン ブレット・ケリー社長)
「素晴らしい複合商業施設が建設される。
1号機が引き続き航空産業の未来に貢献できる。」
(中部航空会社 友添雅直社長)
「日本の技術はすごいと思ってほしいし
ボーイング787は素晴らしいと思ってほしい。」
展示エリアを担当する渡辺沙央里さん。
返ってきた1号機を最大限生かしたものにしようと知恵を絞った。
(展示エリア担当 中部空港会社 渡辺沙央里さん)
「展示エリアのコンセプトは
面白く学ぶ
楽しく学ぶ。」
協力を依頼したのはクリエイター集団「チームラボ」である。
デジタルとアートを融合させた作品を次々に手掛け
国内外で注目を集めている「チームラボ」。
描かれた絵をその場でCGに取り入れ
アート作品に仕上げる斬新な仕掛けも好評を博している。
渡辺さんは打ち合わせを重ね具体的な展示内容を話し合ってきた。
(チームラボ担当者)
「エンジンとかはみんな好きそうじゃないですか。
普通の人が興味を持たなそうなところをおさえておきたい。」
こうして生まれたアイデアは
本物のエンジンの前に大きなモニターを配置。
内部の構造や風がどう流れるかを学ぶことができる。
さらにデジタル技術で子どもたちが描いた飛行機を大空に飛ばす。
こうした展示で空への興味を持ってもらおうというのである。
会見で発表された展示内容。
渡辺さんは実現に向けて決意を新たにした。
(展示エリア担当 中部空港会社 渡辺沙央里さん)
「ワクワクドキドキをどう作り上げられるのか
チームでしっかり考えて進めていきたい。」
貴重な1号機を生かし
飛行機の技術を楽しく学ぶ。
具体的な展示内容は来年2月ごろ決まるということである。
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