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ロシア市場に活路 動き始めた企業

2017-01-12 07:15:00 | 経済フロントライン

12月17日 経済フロントライン


極寒のシベリアの原野。
ここに日本の技術で作られた農業用ハウスがある。
育てているのはトマト。
12月7日に日ロの関係者が集まり完成を祝うセレモニーが開かれた。
ハウスを手掛けたのは北海道の商社と建設会社。
この地域では冬の間野菜の栽培が不可能とされていた。
ハウスは特殊フィルムを使った3重構造になっていて
フィルムの間に空気を送り込むことで断熱性を高めている。
暖房費を抑え低コストで栽培できるのが大きな特徴である。
栽培が軌道に乗れば
ハウスの資材や技術を大量にロシアに輸出可能になる。
(北海道総合商事 森次一洋専務)
「温室建設業者だったり
 寒いところで野菜を育てる技術のノウハウを蓄積してきている。
 北海道の人が経験していることを十分に生かせる分野じゃないかと思う。」
ロシア側にとっても大きなメリットがある。
現在ロシアは欧米との関係が悪化し
EUなどからの農産物の輸入を止めている。
そこで自国での生産を増やさなければならない。
(ロシア連邦サハ共和国首相)
「日本の技術は世界中で最先端のものです。
 冬の時期に野菜を育てられるとは夢にも思っていませんでした。」
この農業用ハウスを始め
ロシアでのビジネスを拡大しようとしているのが北海道総合商事である。
2015年 地元の銀行などの出資で設立された。
ロシアへの進出を目指す企業に代わって
現地との交渉や複雑な通関手続きなどを行っている。
森次一洋さんはロシアで成功する可能性がある企業に積極的に働きかけを行っている。
この日はロシアでの需要が見込める加工食品の調査のため卸会社を訪ねた。
「これ缶詰ですか。」
「スイートコーンですね。」
「絶対 喜ばれるな。
 スープ シチューとかにいいかも。」
人口減少で北海道の市場が縮小するなか
巨大なロシア市場に新たな活路を見出そうとしている。
(北海道総合商事 森次一洋専務)
「北海道の品物をたくさん売りたいんですけども
 手間もコストもかかるので
 私たちを使っていただいて。」
日ロ間でのビジネス対話で合意した経済プランをきっかけに
さらにビジネスチャンスが広がると考えている。
(北海道総合商事 森次一洋専務)
「1年先 3年先はどうなるかわかりませんが
 いいスタートラインについていると思いますので
 継続してあきらめずにやっていくことが大事。」





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