10月 おはよう日本
中国では日本を訪れる観光客が増えているほか
SNSを数字て日本を知ろうとする動きが広がっている。
北京で開かれた日本のファッション雑誌の創刊イベント。
会場で目立ったのがスマートフォンでイベントを中継する人たち。
SNSで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーである。
のべ5,000万人のフォロワーに情報が拡散されたという。
(インフルエンサーの女性)
「ウェイボーやネット中継は若者の間でとてもはやっている。
みんな日本の文化やファッション
それにグルメなどが好き。」
40歳未満のネットユーザーが5億人を超える中国。
SNSから情報を得る人が増えている。
そのひとり 楊さん。
情報を得るのはもっぱらSNSだという。
(楊さん)
「伝統的なマスメディアの情報は政府の宣伝課と思ってしまう。
SNSの情報は感情移入できて
より真実味があると感じる。」
日本にそれほど関心は無かったが
日本に旅行した友人のSNSなどを見て
訪れたいと考えるようになった。
(楊さん)
「歴史などの要因で両国関係は少し緊張しているが
実際に訪れると日本人は友好的と言っていた。」
中国では楊さんのように好意的な印象を持つ人が増えている。
調査では
日本の印象について
“良い”などと回答した中国人が初めて4割を超えた。
調査開始以来 最も高い水準である。
こうした現象に一役買っているインフルエンサーのひとり 陳さん。
7年前からSNSを始め
日本製品や観光地の情報を発信している。
フォロワーは250万人にのぼる。
その影響力に日本企業からPRの依頼も舞い込む。
この日訪れたのは中国で果物から天然甘味料を作る日本企業の工場。
「新鮮な羅漢果の実を初めて食べます。
乾燥させたのとどう違うのでしょうか。
甘い。」
今ではこうした活動で収入を得るようになった。
(陳さん)
「中国人は口コミを信用している。
日本の情報を発信しつつ
日本のイメージをリアルに伝えたい。」
SNSの発信力に日本大使館も注目している。
インフルエンサーをイベントに招待するなど
SNSを使って積極的に情報発信をしている。
歴史問題などをめぐり批判的なコメントが殺到することも少なくないが
専門の職員が毎日 日本の情報を投稿している。
(在中国 日本大使館 堤尚広公使)
「生の日本を知った人の体験が共有され
日本を好きになる人が増えることを期待。
役立つ情報は心をしていきたい。」
SNSで広がる等身大の日本を知る動き。
若い世代を中心に徐々に浸透し始めている。