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大阪 ラーメンで世界をまんぷくに

2018-11-27 07:00:25 | 報道/ニュース

11月2日 おはよう日本


日本人の国民食 ラーメン。
世界中からやって来る観光客にも大人気である。
そんなラーメンブームのなか
本場の味を学びたいと外国人がこぞって集まるラーメン道場が大阪にある。
講師を務めるのはこの道20年のラーメン職人
宮島力彩さん(53)である。
ラーメン好きが高じて30歳のときにラーメン店を開業。
9年前には学校まで開いてしまった。
現在 生徒の9割が外国人である。
宮島さんはスープの出汁から麺に至るまで
ノウハウのすべてをマンツーマンでたたき込む。
下処理などの地味な作業も多く
指導は細かく厳しいものである。
しかし徹底したプロのこだわりが評判を呼び
今では3か月待ちの大人気教室となっている。
(アルゼンチンからの生徒)
「ラーメン作りは大変だと覚悟していたが
 ここまで細かい工程があるとは思っていなかった。」
(宮島力彩さん)
「海外の人に教えて
 その国でまた進化して
 日本に逆輸入になって戻ってくる。
 ワクワクしながら教えています。」
これまで500人以上の外国人に指導してきた宮島さん。
ここ数年は受講生のお国柄が見えるラーメンのリクエストが増えている。
「今度の人はインドネシアの方で
 ハラル(イスラム教の戒律に対応したもの)ラーメン。
 ヴィ―ガン(完全菜食主義)のラーメンもやりたい。」
イスラム教徒の多い地域では豚肉などは戒律の制約上使用できない。
そこで宮島さんは野菜をベースにコクと味わいがしっかり出せるスープを考え出した。
「インドネシアはニンニクの消費量が多いと聞いたんで
 ニンニクをベースにやってみます。」
今回のリクエストをしたのがインドネシア人のビマンドウ―・ハルタルトさん(25)である。
アメリカ留学中に出会ったラーメンにほれ込み
ことしジャカルタに店を開いた。
多くの民族や文化が交錯する国で
より多様な好みに応えられるようにと
新たなラーメンを学びにやって来た。
(ハルタルトさん)
「本当においしいハラルやヴィ―ガンのラーメンを作るために来ました。
 ジャカルタの誰もがラーメンを食べられるようにしたい。」
今回つくる出汁のベースはほぼニンニクのみ。
これを皮ごと煮込む。
「こんなやり方これまで見たこと無い。」
初めて目にする発想から
ハルタルトさんは理想のスープ作りを学ぶ。
「ニンニクの白湯。」
宮島流ヴィ―ガンラーメンが完成。
「すばらしい。」
運命の試食タイム。
「it's crazy good!(めちゃめちゃうまい!)」
(宮島力彩さん)
「野菜だけでもコクがあるでしょ。」
(ハルタルトさん)
「スープが本当に素晴らしい。
 こんなにおいしいの今まで食べたことがない。
 これだったらあと3杯はいけます。」
(宮島力彩さん)
「このすばらしいラーメンという食べもの
 日本人の食文化が凝縮されていると思う。
 それを東大阪から世界に広めていけたらいいと思っている。」
小さな教室で生まれた大きな夢の1杯。
日本と世界をつなぐ。



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