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“ロシアの妖精”からのメッセージ

2020-03-12 07:00:00 | 報道/ニュース

2月18日 NHKBS1「国際報道2020」


ソチ五輪フィギュア団体金メダリスト ユリヤ・リプニツカヤさん(21)。
2月16日 福島県にあるスケートリンクを訪れたリプニツカヤさん。
スケート教室を開き
地元の子どもたちと滑った。
(リプニツカヤさん)
「初めて福島に来ました。
 多くの人に温かく迎えてもらいました。」
リプニツカヤさんは2014年 自国開催の五輪に15歳で出場。
団体戦でフィギュアスケート史上最年少の金メダリストとなった。
しかし心や体の負担は大きく
度重なるケガと摂食障害に苦しんだ。
19歳で引退を余儀なくされ
五輪はこれが最初で最後となった。
(リプニツカヤさん)
「15歳の子どもに注目が集まり
 ありがたい応援もありましたが
 プレッシャーの方が大きかったです。」
ロシアのスケート界はその後も若手が台頭している。
平昌五輪では当時15歳のザギトワ選手が金メダルを獲得。
今も10代半ばの選手たちがトップを独占している。
リプニツカヤさんは
こうした才能ある若手に自分が味わった苦しみを経験してほしくないと考えている。
(リプニツカヤさん)
「私の場合
 痛みや自分自身と戦い続けるべきなのか
 または
 自分にはまだこの先の人生があると考えて引退するべきなのか
 とても難しい選択でしたが
 私は引退を決断しました。
 年齢を重ねれば体に変化が出てきて滑り方が全く変わり
 身体的 精神的な変化によって技術面に問題が出てきます。
 成長により体が変化する2~3年間は
 引退せず練習を続けて
 待てればいいのにと思います。」
引退した当初はもうフィギュアスケートに関わらないつもりだったリプニツカヤさん。
時がたつにつれ考えが変わっていった。
(リプニツカヤさん)
「ある程度時間がたつと
 子どもたちにフィギュアの魅力を伝えたいと思うようになりました。
 フィギュアはすべてがまとまって一枚の絵となり
 そこに美しい音楽が加わって“感動”を伝えるのです。」
現役時代の仲間とともに
スケート選手を育てる団体を結成。
指導者としてリンクに立ち
世界中の子どもたちに教えている。
福島のレッスンには
東日本大震災の影響で
これまで好きなスケートを思うようにできなかった子どもも参加した。
姿勢の保ち方など
フィギュアスケート本来の美しさや楽しさを伝えた。
(参加した子ども)
「丁寧に教えてもらえてうれしかったです。」
「スケートが今までよりももっと好きになりました。」
(リプニツカヤさん)
「みんな勇気を出して挑戦していて
 良かったし
 楽しかったです。
 フィギュアスケートを習っている子にも
 始めたばかりの子にも
 何らかの手助けができたのであればうれしいです。」
自国開催の五輪で金メダルを獲得したリプニツカヤさん。
東京大会にのぞむ日本の選手たちや
応援する私たちに伝えたいことがあった。
(リプニツカヤさん)
「選手は試合で出来る限りの力を発揮することに集中するべきです。
 メダルについては後でいくらでも考えることができます。
 もちろん自国の観客の声援はエネルギーになります。
 日本の選手たちも
 今回は自国開催ならではの大きな声援を感じていると思います。
 もっとも大切なのは
 選手一人一人を信じてあげることです。」

 

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