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冬の自然を楽しむ「豆炭エコこたつ」

2020-03-16 07:00:00 | 報道/ニュース

2月21日 NHK「おはよう日本」


冬のキャンプ場で家族が暖をとるこたつ。
ただこのこたつは温めるのは電機ではなく
「豆炭」と呼ばれる固形燃料である。
専用のケースに入れればすぐに温かくなる。
Q.炭9個で20時間この温かさですか?
「十分ですね。
 このまま寝られますね。」
このこたつを作っている東京出身の鈴木さん。
こたつを作るきっかけは高知の雄大な自然だった。
8年前 高知の会社に就職した鈴木さん。
高知の自然に魅了され
さらに多くの自然に触れあいたいと思っていた3年前
東京に転勤になった。
(鈴木さん)
「どこに行っても高知の自然が本当に忘れられなかった。
 自然の中に飛び込むのに全然労力がかからない。
 自宅から車を数十分走らせるだけで大自然に飛び込めるのは高知の特徴。」
高知の自然が忘れられず会社を辞め
2年前高知に移住した。
高知の自然をもっと堪能したい。
そして多くの人にも堪能してほしい。
前の仕事とは全く違う分野で勝負すると決めた鈴木さん。
冬でも自然を楽しんでもらえるアウトドア用品作りに取り組んだ。
(鈴木さん)
「試作期の図面です。
 たくさんあったんですけど全部作りました。
 ああでもない こうでもないと
 寒い中いろいろ試行錯誤していました。」
大学で学んだ設計やデザインの経験を生かし
約1年をかけて組み立て式のこたつを作り上げた。
製品を作るうえで鈴木さんが大切にしたのは
環境にやさしい商品づくりである。
こだわったのは6枚のパーツ。
材料の木材に無駄が出ないよう工夫している。
組み立ても簡単で30秒もあれば完成。
持ち運びも便利で
150キロの重さにも耐えられる耐久性も兼ね備えている。
熱源となる炭を固めて作られた豆炭は半日以上も温かさが続く。
電気に頼らず温かさを持続できるこの素材は
環境を大切にしたいと考える鈴木さんにうってつけだった。
環境づくりに配慮した夫の製品作りに共感した妻のりささん。
一緒に移住し仕事をしながら夫を後押ししている。
(りささん)
「これからどんな面白いものを作ってくれるのか楽しみです。」
自然への感謝の気持ちを込めてひとつひとつ手作りしている豆炭こたつ。
ブランド名は「SO9」。
大きな青空を意味する“蒼穹(そうきゅう)”をもじって名付けた。
何度も見上げた高知の青い空がその由来である。
メイドイン高知のブランドとして
インターネットを中心に販売を開始。
商品作りのコンセプトに賛同した人から注文が相次いでいる。
(鈴木さん)
「高知県で受けた刺激をもとに商品を作っているので
 高知県の生活はこんないいところもあると人に伝える
 魅力が伝わる商品はブレずに持っていきたい。」
鈴木さんのアイデアを高知の自然が結びついて生まれた豆炭こたつ。
柔らかなぬくもりが自然と人の距離を近づける。


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