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タイで人気!日本の育児本

2020-03-30 06:53:13 | 報道/ニュース

3月5日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


タイで最大級の書店。
入り口を入ってすぐの場所に並べられているのは
タイ語に翻訳された日本の育児本。
タイでは漫画やイラストが入った育児本は少なく
忙しい母親から“手軽に楽しく読める”と人気である。
(店員)
「タイ人は日本文化が大好きです。
 日本の育児本は読みやすいです。」
チャリニーさん(30)は
コンピュータープログラマーの夫と10か月の息子の3人家族。
これまでタイ語に翻訳された育児の本を10冊購入。
お気に入りは「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」である。
(チャリニーさん)
「赤ちゃんが眠れば親も休めます。
 母親なら誰もが気に入りますよ。」
昼間はフルタイムで忙しく働くチャリニーさん。
育児本を参考に
息子を寝かしつける時間を大切にしながら生活のリズムを整えている。
人気の背景にはタイの子育て環境の変化がある。
親日国だったことに加え
経済発展にともないタイの親世代の収入が増加。
教育水準が高くなったことで
日本の育児を取り入れたい親が増えたという。
またバンコクでは1世帯あたりの人数が3人以下に減るなど急速に核家族化が進み
子育ての助けやアドバイスをくれる存在が身近にいなくなった。
(チャリニーさん)
「何をすべきかわからず
 母親というのは孤独なんです。
 本は親友のように良い方法を提案してくれます。」
日本の育児本の翻訳と出版を手掛けているスパラックさん(37)。
4歳と2歳の女の子の母親である。
大学で日本語を専攻し
日本語の航空会社に勤めた経験がある。
“年長者のいうことは絶対”というタイの伝統的な子育てに疑問を持ってきたスパラックさん。
長女を妊娠中 日本の育児本が頼りだった。
そして自分に役立った情報をもっと知ってほしいと出版社を起ち上げた。
(スパラックさん)
「どの本を翻訳するかは自分の関心を大事にしています。
 私も多くの母親と同じ経験をした読者の1人だからです。」
これまでスパラックさんが出版した日本の育児に関する本は20冊。
子どもの成長だけでなく
母親のライフスタイルを応援する本を出版していきたいと考えている。
今年1月
スパラックさんは読者と直接触れ合うイベントを企画した。
(読者)
「何に頼っていいのか分からなかった。
 私にとってこの本は宝物です。」
女性たちから寄せられたのは本の感想や感謝の声。
(スパラックさん)
「この仕事が社会に役立つとわかりました。
 これからも続けていきたいです。」
母親たちを笑顔にする日本の育児本。
今タイの子育てを後押ししている。


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