2月16日 めざましてれび
イタリアの首都ローマが2020年夏季オリンピックの招致を断念した。
近年の夏季オリンピックが巨大化するなか、
深刻な経済危機に見舞われる国のトップであるモンティ首相が
「オリンピックは重荷」と判断した。
2004年アテネ五輪はインフラ整備を含めた関連予算が約1兆3200億円だった。
2020年招致を計画していたローマは、
1兆円の予算のうち4800億円が公費(税金)出費となることがわかった。
去年11月、ベルルスコーニ前首相のあとを継いだモンティ首相は
「納税者のお金をリスクにさらすわけにはいかない。」
と、ローマ市への協力を拒否、
ローマは立候補断念に追い込まれた。
2020年夏季五輪立候補都市
東京 2016年に続く挑戦(前回2回目の投票で落選)
マドリード 前回に決選投票でリオデジャネイロに敗れる
バクー 天然資源に恵まれ資金豊富
ドーハ 2022年サッカーW杯開催(資金は潤沢)
イスタンブール 経済成長著しい
ローマ 財政危機で招致断念 ×
東京には4141億円の積み立て基金があり、
政府保証も受けられる見通しが好材料だが、
2018年に冬季五輪が同じ東アジアの韓国・平昌で開催されることは不安材料である。
マドリードは、ローマの撤退により欧州票は得られるが資金に課題がある。 △
バクーは、前回1次選考で落選していることから招致にかける政治力に弱点がある。△
ドーハは、赤道に近く酷暑のため秋開催を提案しているが不利ではないか。 △
イスタンブールは、経済成長著しく、イスラム圏での初開催を目指している。 〇
JOC幹部
「よその国がどうだこうだといっていてはダメ。
我々はコツコツと東京への支持を集めるだけ。」
今年5月の総会でIOC1次選考があり、
3~4の都市に絞られ、
最終的には来年9月のIOC総会で決定する予定となっている。