24 TWENTY FOUR
ジャンル:洋画 > 海外TVドラマ
監督:ジョン・カサー、イアン・トイントン、ジョン・カサー、
ジェームズ・ホイットモア・Jr、ロドニー・チャーターズ、
フレデリック・キング・ケラー
製作:サイラス・ヤヴネ、キーファー・サザーランド、ジョン・カサー
製作総指揮:ブライアン・グレイザー、トニー・クランツ、ロバート・コクラン、
ロン・ハワード、ブライアン・グレイザー、ジョエル・サーノウ、
ハワード・ゴードン
脚本:ジョエル・サーナウ、ロバート・コクラン、ジョエル・サーノウ、
ハワード・ゴードン
出演:キーファー・サザーランド、エリシャ・カスバート、サラ・クラーク、
デニス・ヘイズバート、ペニー・ジョンソン・ジェラルド、ザンダー・バークレー、
カルロス・バーナード、ザンダー・バークレイ、サラ・ウィンター、、
サラ・ウィンター、スカイ・マッコール・バートシアク
休職していたジャックのもとに
パーマー大統領からCTUに復職して欲しいという連絡が入る。
ロサンゼルスがテロリストによって核攻撃の危機に晒されており、
首謀者たちはジャックがかつて潜入捜査したテログループだというのだ。
一方、そのテロリストたちは最初の標的に向かう。
その標的とは、なんとCTUだった…。
ジャック・バウアーの活躍をノンストップで描く
リアルタイム・アクション・シリーズの第2シーズン。
LAが核爆弾の脅威に見舞われるという恐怖が緊迫感をもって描かれる。 (THUTAYA)
2月2日付 読売新聞編集手帳
森鴎外は『青年』に書いている。
〈夜の思想から見ると昼の思想から見るとで同一の事相が別様の面目を呈して来る〉と。
「知恵」が昼の産物ならば、
「策謀」は夜の産物だろう。
歴史上の人物では明智光秀が夜の思考を好んだと伝えられるが、
夜は妄想に駆られやすい時間である。
解決の糸口を見つける代わりに問題をかえってこじらせてしまう場合が少なくない。
これも夜の思考から生まれたか、
何やら“はかりごと”の臭気が漂う。
「普天間」を抱える沖縄県の宜野湾(ぎのわん)市長選をめぐって、
防衛省の沖縄防衛局長が宜野湾市内に住む同局職員と親族に関するリストを作り、
投票を呼びかけていたという。
選挙への干渉と疑われても仕方がない。
策を巡らすのがお役人の本能とはいえ、
汚らわしい失言で更迭された前任の局長といい、
この局長といい、
沖縄県民を怒らせて普天間移転を困難にするべく職務に励んでいるように映る。
“はかりごと”の本能が暴走しないよう、
政務三役が理性のブレーキを働かせてこそ本来の政治主導だろう。
知謀の武将は名言を残していなかったか。
敵は本能にあり…ちょっと違う。
1月31日付 読売新聞編集手帳
〈これきりと思ふ日もあらん角力(すもう)取(とり))。
江戸の俳人、秋色(しゅうしき)の作という。
もとは寄る年波で力の衰えた力士の胸中を察した一句だが、
現代人には別の読み方もできる。
不祥事つづきで伝統の大相撲もついにこれまでか、
一時は悲観した関取衆もいただろう――と。
八百長問題で大量25人を追放し、
異例の本場所中止も決断するなど、
信頼回復への荒療治を終えて日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)が退任した。
大相撲存亡の“徳俵”に足がかかった、
という緊張感があってだろう。
真(しん)摯(し)で、
率直な物言いが印象に残る。
後任の理事長には北の湖親方(元横綱)が返り咲いた。
3年半ほど前、
大麻事件で引責辞任した折は世間の視線を軽視してか、
理事会の席上、
「私は少し休んで、理事長代行を立てたい」
とお気楽な提案をして不信をあおったのは記憶に新しい。
放駒体制下で幾らか風通しの良くなった組織が以前の閉鎖的な角界ムラに戻るようでは、
大相撲もついに〈これきり〉と見捨てられる日が来ないとも限らない。
北の湖理事長にはこれからの任期が、
器量と資質を世間に問う“技量審査場所”になる。
1月21日 NHK海外ネットワーク
ミャンマーは人口5,800万で90%が仏教徒である。
1人当たりのGDPはASEANで最下位。
1988年にクーデターで実験を握った軍事政権は、
民主化運動を徹底して弾圧し欧米諸国から経済制裁を受け、
国際社会から取り残されてきた。
去年3月、新しい大統領が就任し、
民主化を加速させている。
長く拘束されてきた政治犯約500人が釈放された。
民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんは
4月に予定される議会下院の補欠選挙に立候補した。
欧米諸国との関係改善も進んでいる。
アメリカ政府は大使の派遣の手続きを始めることを明らかにした。
日本、イギリス、フランスの閣僚も訪問した。
こうした政策の転換を推し進めているのが
去年3月に就任したテイン・セイン大統領である。
大統領の政治アドバイザーを務めるネイ・ジン・ラート氏は
ミャンマーの改革派後戻りしないと自信を示した。
ミャンマーの潜在的な経済力に日本の企業も注目している。
ミャンマー政府の呼びかけで視察に訪れた経営者たちにとって
一番の魅力は安くて豊かな労働力。
最大都市ヤンゴンでも平均月収は3,000円余で
中国やタイよりもk人件費が安く抑えられる。
また識字率が90%以上と高いことから優秀な労働者を確保できると期待されている。
天然ガスなどの地下資源も将来性が見込まれている。
今月、枝野経済産業大臣が訪問し、
日本がエネルギー開発を支援することが決まった。
これまでミャンマーは人権問題を理由に欧米諸国から経済制裁を受け
隣接する中国の開発援助に大きく頼ってきた。
しかし今、世界に大きく門戸を開くことで投資を呼び込もうとしている。
改革は政治や経済の分野にとどまらない。
今、若者を中心に国民の暮らしも大きく変わり始めている。
ヤンゴンの中心部のショッピングモールには
若者向けの流行のデザインの洋服が並ぶ。
都市部には大型商業施設が次々に建てられている。
ミャンマーでは長く、伝統的な衣装が一般的で、
男性も女性も足首まで長い布を巻くスカート姿だった。
しかし、都市部では若者を中心に服装が変化し、
それを後押ししているのが
去年6月、テイン・セイン政権はファッションやスポーツなどの雑誌の
発売前の検閲を廃止したことである。
ヤンゴン市内の大手出版社では海外などのブランドなどを紹介する雑誌を発行している。
検閲当時の紙面では
ドレスの背中が大きく開いて肌が見えすぎていると指摘され、
黒いレースで覆われているように加工した。
ミニスカートのモデルは足が見えすぎないように写真の修整が行なわれた。
しかし今、雑誌の製作者たちは表現の自由が認められるようになったと感じている。
去年11月に男性向けのファッション雑誌が創刊された。
最新号の企画はヒップホップ。
若者たちの間でも民主化の確かな息吹が感じられる。
都市部の一部に限られているが、富裕層は拡大してきている。
中心となるのは軍の出身者や
海外と取り引きを行なうビジネスマンの家庭。
一方で、国民の大多数を占める貧困層に
経済発展の恩恵をどのようにいきわたらせるのかが課題である。
軍は今も強い影響力を持っている。
議会の4分の1が軍人に割り当てられ、
民主化が進んでも軍が既得権益を手ばなすことは無いと思われるが
国際社会に民主化をアピールした以上、
テイン・セイン大統領の下で民主化が進められていくとみられている。
今後の焦点は、4月の議会の補欠選挙が公正に行なわれるかである。
選挙ではスー・チーさん率いる政党が一定の勝利をおさめるとみられ、
スー・チーさんがとのような役割を担っていくのか注目される。