ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

沢田 研二

2005年12月12日 | ミュージシャン


 沢田研二。通称ジュリー。
 タイガース(阪神じゃなくて、もちろんグループ・サウンズのほうです)時代のことはほとんど記憶にないのですが、『勝手にしやがれ』で再び大ブレイクしてからの彼の人気はすごいものでした。
 出すレコードというレコードは片っ端からヒットしていたし、テレビの歌番組で見ない日はなかったですし、もちろん賞レースの常連でもありました。
 でも、今の10代の人たちの中には、彼が「ジュリー」と呼ばれて大騒ぎされていた存在だったことを知らない人も多いみたいです。
 ちなみに、「ジュリー」というニックネームは、彼がジュリー・アンドリュースの大ファンだったことから付けられたものだそうです。


     


 ちょっとチープで、ちょっとイキで、ちょっとキザな「歌手・ジュリー」を演じているようで、カッコ良かったな~。
 右手の人差し指を高々とうげて、「一等賞~~」とアピールする姿、学校でマネするヤツもいました。
 1970年代後半の彼のメイクやファッションは、グラム・ロックっぽかったりしましたね。
 少し鼻にかかったような甘い声にシビレた女性ファン、それはもうもの凄い数だったことでしょう。


 モテる男というのは同性からあまり支持されないものなんですが、沢田研二には男性ファンも多かったんじゃないかな。
 ぼくも、彼には全く反感を覚えなかったです。というより、密かにちょっとばかり憧れてもいました。


     


 俳優としても活発に活動していましたね。シリアスな役から、コミカルな役まで幅広くこなしていました。
 ぼくは「男はつらいよ」シリーズの第30作、「花も嵐も寅次郎」がわりと好きなんですが、そこでは、田中裕子に恋する気弱な青年を好演してました。
 ちなみにこの作品が、このふたりの出会いだったらしいですね。


     

     

     

 実は、ぼくは、タイガース解散から『勝手にしやがれ』を出すまでの間の沢田研二が一番好きなんです。
 また、大野克夫とのコンビで生み出した作品も好きです。大野克夫の書く曲が、沢田研二の独特の甘い声にピッタリ合っているんですよね。
 名曲『時の過ぎゆくままに』や、『追憶』『許されない愛』『カサブランカ・ダンディ』『憎みきれないろくでなし』などなどがぼくの愛聴曲です。


 「スター」という言葉の持つ煌びやかなイメージがこれほどピッタリくる人も少ないんじゃないでしょうか。

コメント (12)
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