今日の昼間、時間があったので、ショッピング・モールなどをぶらついてみました。
やはり行く先は本屋さんとCDショップになっちゃいますね~
本屋さんでは、hippocampiさんのブログで紹介されていた「千住家にストラディヴァリウスが来た日」を探したのですが、あいにく見つかりませんでした。あ~残念。
冬の夜長を共に過ごす本などを物色しつつ、店の中を一回りすると、へぇ~、こんな種類の本がたくさん出てるんですね、「こんなブログは読まれる」といった類の一種のマニュアル本。
さすが、今年のヒット商品番付で大関にランクされているだけある「ブログ」、関連書籍もたくさん出ているようです。でも、みんながマニュアル本を参考に記事を書くと、どのブログを見ても同じに感じてしまうかもしれませんね。
さて、次はCDショップです。
まずDVD売り場へ。「欲しいなー」と思う映画に出会えるかどうか、ワクワクしながら商品を見て行きますが、ここも残念、今日は出会いはありませんでした。
そしてCD売り場へ。
毎年12月には各種のベスト・アルバムが多くリリースされるので、いろいろ迷います。「迷う時は買うべし!」と思っているのですが、今日はどうも気が乗らないな~
陳列棚を賑わせているのはジョン・レノン関連のCDです。そうか、今年は没後25周年なんですね。
クラシックのコーナーをふと見ると、ヨーヨー・マのアルバムがたくさん並んでいるのに目がとまります。急に美しいチェロが聴きたくなったぞ、というわけで、ヨーヨー・マのベスト・アルバムを買うことにしました。いや、実はこれもhippocampiさんのブログでヨーヨー・マの記事を読んで以来、いつか買おう、と思っていたんです。買うのがすっかり遅くなっちゃいました。
結局、マイルス・デイヴィスの『ウォーキン』と、オールマン・ブラザーズ・バンドの『フィルモア・イースト・ライヴ』の、計3枚を買いました。
半ば「衝動買い」とも言えるんですが、「あ、これ!」とピンと来たものは迷わず買うべし、という自分的ルールに素直に従ってみました。
【今日の「衝動買い」一覧】
■ヨーヨー・マ 『ベスト・アルバム』
■オールマン・ブラザーズ・バンド
『フィルモア・イースト・ライヴ』
■マイルス・デイヴィス 『ウォーキン』
ちょっとばかりいい気分の午後になりました。
「今夜ゆっくり聴いてみよう」と思えるCDがあるというのは、ちょっぴり幸せな気分ですね。
人気blogランキングへ←クリックして下さいね
太平洋戦争は、64年前の今日、始まりました。
もっとも、中国大陸ではその時点では戦火はすでに燃え広がっていたのですが。
新聞を見ても、12月8日に太平洋戦争の開戦について語られることは、年々少なくなっている感じを受けます。
それに比例して、過去を妙に美化したり、正当化したりする動きも年々目立って来ているような気がします。
さまざまな見方があって当然だとは思いますが、ぼく自身は、過去を振り返るうえで歴史とナショナリズムは切り離して考えたい、と思っています。
そんなことを考えながら今夜聴いているのは、ハーヴィー・メイスン(drums)のアルバムです。
ドラムはもちろん全曲ハーヴィー・メイスンが叩いていますが、曲ごとにピアノとベースは代わります。つまり、全12曲を12種類のピアノ・トリオが演奏しているわけです。
いや~、とってもゴージャス!
ピアニストにはケニー・バロン、シダー・ウォルトン、ブラッド・メルドー、ハービー・ハンコック、チック・コリアなど、ベースにはジョージ・ムラーツ、ロン・カーター、チャーリー・ヘイデン、エディ・ゴメスなどがキラ星の如く名を連ねています。「豪華絢爛」の一言につきます。
ジャズ好きであれば、どの曲・どのトリオを聴いてもヨダレが出そうになることでしょう。
ハーヴィー・メイスンといえば、西海岸のトップ・ドラマーとして名をとどろかせています。昨今ではどちらかというとコンテンポラリーなイメージが強いハーヴィーですが、この作品では真っ向から「ジャズ」に取り組んでいます。
4ビートのリズムに乗って叩き出すリズムは、まさにハーヴィーならではの「歌」です。
スタイリッシュなグルーヴ感や音色、洗練されたフレーズの数々は、いつものフィールドと違っていても、ハーヴィーそのものだと思うんです。
ぼくは日頃から「選曲とメンバーの人選も(リーダーの)音楽性を表す」と思っているのですが、このアルバムからも同じことが言えるような気がします。
それぞれのトリオから出てくる音は異なるはずなのに、不思議と散漫な感じは受けません。この統一感が、きっとハーヴィー・メイスンの音楽性、つまり「With All "Mason's" Heart」なのでしょうね。
◆ウィズ・オール・マイ・ハート/With All My Heart
■録音
2003年4月10~18日(ニューヨーク ①~⑧、⑪~⑫)、2003年6月~7月(ロサンゼルス ⑨⑩)
■リリース
2004年9月1日
■プロデュース
ハーヴィー・メイスン/Harvey Mason
■収録曲・収録メンバー
① バーニーズ・チューン/Bernie's Tune (Lieber/Stoller) Kenny Baron (piano)、Ron Carter (bass)
② イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー/If I Should Lose You (rainger/robin) Chick Corea(piano), Dave Carpenter (bass)
③ ソー・ニア、ソー・ファー/So Near, So Far (V. Feldman) Fred Hersch(piano), Eddie Gomez(bass)
④ スワンプ・ファイアー/Swamp Fire (H. Mooney) Monty Alexander(piano), Charnet Moffett(bass)
⑤ 煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes (Kern/Herbach) Bob James(piano), Charlie Haden(bass)
⑥ ハインドサイト/Hindsight (C. Walton) Cedar Walton(piano), Ron Carter(bass)
⑦ ジンジ/Dindi (Jobim) Brad Mehldau(piano), Larry Grenadier(bass)
⑧ ウィズアウト・ア・ソング/Without a Song (Eliscu/Rose/Youmans) Mulgrew Miller(piano), Ron Carter(bass)
⑨ ワン・モーニング・イン・メイ/One Morning In May (H. Carmichael) Dave Grusin(piano), Mike Valerio(bass)
⑩ スピーク・ライク・ア・チャイルド/Speak Like a Child (H. Hancock) Herbie Hancock(piano), Dave Carpenter(bass)
⑪ テス/Tess (J. Beasley) Hank Jones(piano), George Mraz(bass)
⑫ P's & Q's/P's & Q's (H. Maison/J. Beasley) John Beasley(piano), Ron Carter(bass)
※⑫=日本盤ボーナス・トラック
20代の終わりくらいまではいくら食べても体重は56~58キロの範囲に収まってました。
回転寿司で27皿食べても、カツ丼×2+カレー+スパゲッティ+ピラフを一度に食べても、毎日甘いものを食べ続けても、体重はほとんど変わらなかったな~。いわゆる「ヤセの大食い」ですね。
しかしカナシイことに、年々衰える新陳代謝と、やめられない夜食と、運動不足のおかげで、徐々に体重は増えてゆく・・・
きっとこれを「中年太り」と言うんですね、嗚呼。
ぼくはお酒を全然飲まないので、油断しておりました。
今や体重計を見るのにちょっとばかり勇気が・・・・
これで来年の目標がまたひとつできてしまいました。
体調管理のためにも夜食と間食を控えよう。
いや~、まるで女子高生みたいな目標だな~
人気blogランキングへ←クリックして下さいね
正直なところ、ロックを聴きはじめた頃のぼくは、ロック・バンドのライブ・アルバムはあまり好きではなかったんです。
スタジオ録音盤と比べてなんとも粗さの目立つものが多かったので、あえてライブ・アルバムを聴く意味が見出せなかったんです。だからインプロヴィゼイションの発展によって曲の尺が長くなると、退屈にしか思えなかったんですね。
でも、ディープ・パープルを聴くようになって、ロック・バンドのライヴ・アルバムも捨てたもんじゃないぞ、と思うようになりました。
高校時代は、食わず嫌い、というか、聴かず嫌い、というか、「ハード・ロック」と呼ばれる音楽にはあまり手を出していませんでした。ちょいちょいは聴いていたんですが、ハード・ロック・バンドにありがちな「ハッタリ」(ファッションとか、言動とか)があまり好きではなかったんです。
でも、たまたまFMで「メイド・イン・ヨーロッパ」に収められている『紫の炎』を聴いて、一発でマイッてしまいました。バッハのコード進行を使ったと言われるこの曲のオルガン・ソロのカッコ良さ!それが、このアルバムを買うきっかけでした。
ディープ・パープルのライブ・アルバムといえば、「ライブ・イン・ジャパン」が有名ですが、この「メイド・イン・ヨーロッパ」における演奏も、「ライブ・イン・ジャパン」に負けず劣らず強烈ですね。ライヴならではの熱気に満ちた、臨場感あふれる生き生きとしたサウンドにとてもコーフンさせられます。
野性味と安定感を併せ持った演奏は、貫録さえ感じられるほどです。
収録されているのは5曲ですが、どの曲も密度が高く、アルバムを通して聴いてもダレるところがありません。
バンドとしてのサウンドも素晴らしいですが、ギター、オルガン、ドラムの、それぞれのアドリブ・ソロもたんのうできます。とくに脂の乗り切ったリッチー・ブラックモアのギター、まるで何かに取り憑かれたような凄味がありますね。
このアルバムが収録されたのは、リッチーがバンドを脱退する直前だったそうですが、鬼気迫るプレイは、そのあたりの複雑な事情を吹き飛ばすかのようです。
このアルバムがきっかけとなって、ぼくはハード・ロックもけっこう聴くようになったんです。
◆メイド・イン・ヨーロッパ/Made In Europe
■歌・演奏
ディープ・パープル/Deep Purple
■リリース
1976年10月
■録音
1975年4月3日 オーストリア グラーツ
1975年4月5日 西ドイツ ザールブリュッケン
1975年4月7日 フランス パリ
■プロデュース
ディープ・パープル、マーティン・バーチ/Deep Purple, Martin Birch
■収録曲
[side A]
① 紫の炎/Burn (Blackmore, Coverdale, Hughes, Lord, Paice)
② ミストゥリーテッド/Mistreated (Interpolating Rock Me Baby) (Joe Josea, B.B. King)
③ 嵐の女/Lady Double Dealer (Blackmore, Coverdale)
[side B]
④ ユー・フール・ノー・ワン/You Fool No One (Blackmore, Coverdale, Hughes, Lord, Paice)
⑤ 嵐の使者/Stormbringer (Blackmore, Coverdale)
■録音メンバー・・・ディープ・パープル/Deep Purple)
デヴィッド・カヴァーデイル/David Conerdale (vocal)
リッチー・ブラックモア/Ritchie Blackmore (guitar)
ジョン・ロード/Jon Lord (organ)
グレン・ヒューズ/Glenn Hughes (bass, vocal)
イアン・ペイス/Ian Paice (drums)
■チャート最高位
1976年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)148位、イギリス12位、日本19位
年末ですね~
今日の空は一日中灰色で、小雨がパラパラ降ったりやんだりでした。こんな日は、引きこもるには(笑)ちょうど良いですね。
なんとなく精神的な疲労が抜け切れていないので、引きこもって本を読んだり、CDを聴きこんだりすることで気分転換をすることが多い今日この頃です。よく考えたら、最近あんまり遠出をしてないもんなー。
ふと気づくと今年も残り4週間たらず。今年中に片付けておくべきことはなかったかな~、とつれづれに考えてみました。
まず、大掃除ですね。
年末にまとめてしなくてもいいように、毎日少しずつ掃除していくのがベストだとは思うんですけれどね・・・(^^;
このところ「メラミン・スポンジ」の手軽さと便利さに少々ハマっているので、そのスポンジに大いに助けてもらおうっと。あれだけ簡単に汚れが落ちたら、掃除するのが気持ちいいですねぇ。
年賀状も準備しなければ。
あんまりたくさん出さない主義なんだけど、頂いたら嬉しいものだし、返事も書きたくなるので、多少は用意しておきます。
今はパソコンを使ったり、カメラ店に頼んだりできるんですが、一行くらいは何か書き添えたいし、宛名は手書きにしたいんです。すべて活字、っていうのはなんとなく冷たい感じがするような気がして。
昨夜出演したお店もクリスマス・モードです。
「冬ごもり」用のCD、DVD、本を集めておきたいな~。DVDはレンタルでも構わないんですけれど、CDと本は何度でもじっくり味わいたいので、中古CDショップ・古書店を含めて、お店めぐりをしておきたいんです。お店めぐりもまた楽しいもんです。
なんてことを、つらつらと考えてみました。考えたわりには、とくに変わったことは思いつかなかった・・・タハハ
今日のBGMは、「スピーク・ロウ」です。
軽快にスウィングする、バップの香り満載のピアノ・トリオです。
強靭なジミー・ギャリソンのベースがグイグイ来るのがこれまたイイのです。
黒っぽさの中に漂うリラックスした感じがとても心地良いです。
今日のような日によく似合っているような気がします。
◆スピーク・ロウ/Speak Low
■演奏
【ウォルター・ビショップ Jr. トリオ/Walter Bishop Jr. Trio】
ウォルター・ビショップ Jr./Walter Bishop Jr. (piano)
ジミー・ギャリソン/Jimmy Garrison (bass)
G. T. ホーガン/G. T. Hogan (drums)
■リリース
1961年
■録音
1961年3月14日 ニューヨーク市、ベル・サウンド・スタジオ
■プロデュース
フレッド・ノースワーシー/Fred Norsworthy
■レーベル
ジャズタイム/Jazztime
■収録曲
A① 時には楽しく/Sometimes I'm Happy (Vincent Youmans, Irving Caesar)
② ブルース・イン・ザ・クローゼット/Blues in the Closet (Oscar Pettiford)
③ グリーン・ドリフィン・ストリート/Green Dolphin Street (Bronislaw Kaper, Ned Washington)
B④ アローン・トゥゲザー/Alone Together (Arthur Schwartz, Howard Dietz)
⑤ マイルストーンズ/Milestones (Miles Davis)
⑥ スピーク・ロウ/Speak Low (Kurt Weill, Ogden Nash )
ぼくはビートルズのアルバムは全部好きだ。
なかでも「マジカル・ミステリー・ツアー」は、そのカラフルなところがとても気に入っている。
このアルバムに収められている11曲中、1~6曲目は、同名テレビ映画のサウンド・トラックである。
ビートルズがこのテレビ映画で意図したところは、「ドラッグ体験に基づくサイケデリック感覚の映像化」だそうだが、まさしくこのアルバムの曲群は、サイケデリックな感覚に満ちた、色彩感覚あふれるものだと思う。そしてそれは、6曲目までだけではなくて、収められている11曲全てから感じられるものだ。
メロトロンやホーン・セクションの効果的な使用、実験的かつ前衛的なアレンジ、インド音楽への接近、機械操作による効果音、シュールな歌詞などが、この作品が醸し出している独特の空気を形作っていると思う。
収録されている曲の作風も、非常にバラエティに富んでいる。
はじめてこのアルバムを聴いてから20年以上になるが、全然飽きがこないのだ。もっとも、それはこの作品に限ったことではないのだが。
アルバムの中ではとくに、『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』と『アイ・アム・ザ・ウォルラス』に惹かれる。この2曲の持つシュールな雰囲気とトリップ感が大好きなのだ。
『ハロー・グッドバイ』や『ユア・マザー・シュッド・ノウ』のポールらしいポップな曲も、もちろん大好きである。
ビートルズの作品は、ぼくにとっては「どのアルバムが好きか」というより、「アルバムのどこが好きか」である。
ビートルズの作品には駄作がないと思う。そして、デビュー作からラスト・アルバムを発表するまでの間に聴くことのできるさまざまな音楽性や、「進化の度合い」も驚異的だと思っている。
◆マジカル・ミステリー・ツアー/Magical Mystery Tour
■歌・演奏
ビートルズ/Beatles
■リリース
1967年11月27日(アメリカ)、1968年12月5日(日本)
■プロデュース
ジョージ・マーティン/George Martin
■収録曲
[side A]
① マジカル・ミステリー・ツアー/Magical Mystery Tour (Lennon-McCartney)
② フール・オン・ザ・ヒル/The Fool On The Hill (Lennon-McCartney)
③ フライング/Flying (Harrison, Lennon, McCartney, Starkey)
④ ブルー・ジェイ・ウェイ/Blue Jay Way (Harrison)
⑤ ユア・マザー・シュッド・ノウ/Your Mother Should Know (Lennon-McCartney)
⑥ アイ・アム・ザ・ウォルラス/I Am The Walrus (Lennon-McCartney)
[side B]
⑦ ハロー・グッドバイ/Hello, Goodbye (Lennon-McCartney)
⑧ ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/Strawberry Fields Forever (Lennon-McCartney)
⑨ ペニー・レイン/Penny Lane (Lennon-McCartney)
⑩ ベイビー・ユーアー・ア・リッチマン/Baby You're A Rich Man (Lennon-McCartney)
⑪ 愛こそはすべて/All You Need Is Love (Lennon-McCartney)
■録音メンバー
[Beatles]
ジョン・レノン/John Lennon
(lead-vocals①⑥⑧⑩⑪, harmony & backing-vocals, scat③, acoustic & electric-guitars,
acoustic & electric-piano, mellotron, organ, clavioline, harosichord, banjo, harmonica, jew's-harp)
ポール・マッカートニー/Paul McCartney
(lead-vocals①②⑤⑦⑨, harmony & backing-vocals, scat③, bass, acoustic-guitars, piano, mellotron, harmonium, recorder, penny-whistle)
ジョージ・ハリスン/George Harrison
(lead-vocals④, harmony & backing-vocals, scat③, guitars, organ, swarmandal, violin, harmonica)
リンゴ・スター/Ringo Starr
(drums, percussions, backing-vocals⑦, scat③)
[additional musicians]
マル・エヴァンス/Mal Evans (percussion①⑧)
ニール・アスピノール/Neil Aspinall (percussion①)
ジョージ・マーティン/George Martin (piano⑨⑪)
デヴィッド・メイスン/David Mason (piccolo-trumpet solo⑨)
backing-vocals on⑪=Mick Jagger, Keith Richards, Marianne Faithfull, Keith Moon, Eric Clapton,
Pattie Boyd Harrison, Jane Asher, Mike McCartney, Maureen Starkey, Graham Nash etc...
■チャート最高位
1967年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)1位
1968年年間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)4位
いよいよ12月になり、これから街の雰囲気は、クリスマス一色に染まりますね。イルミネーションや、ツリーのデコレーションが街を彩ります。
商店街などでも、クリスマス・ソングがBGMの主役となります。
その、クリスマス・ソングの代表格、『ジングル・ベル』。これ、もともとはクリスマスとは関係のない曲だったんですってね。ついこの間、はじめてその話を聞きました。
1857年、アメリカのボストンに住むジェームス・ピアポントが『一頭の馬のソリ』という曲を作詞・作曲して、出版しました。これを『ジングル・ベル』と改題して出版し直したのが、2年後の1859年です。
1850年代の冬のボストンでは、盛んに馬ぞり競争が行われていたそうです。雪の中を鈴の音を響かせながら走る一頭立てソリの様子を描いた曲が、『ジングル・ベル』というわけです。
20世紀に入ってから、雪の季節の曲であるところから、いつしか「馬」が「トナカイ」のイメージに変わり、次第にクリスマスに歌われるようになったということです。
今では、クリスマス・シーズンに世界中で歌われる曲となっていますね。
ちなみに、ソリを引いているトナカイ、全部メスなんだそうです。
もうひとつ、宇宙で(地球以外で)演奏された初めての曲が『ジングル・ベル』なんです。1965年12月、ジェミニ6号の飛行士が、飛行船の中でハーモニカで演奏したんだそうですよ。
人気blogランキングへ←クリックして下さいね
エルトン・ジョンが結婚するんだそうです。相手は17歳年下の同性。つまり彼氏。
エルトン・ジョンといえば、長年頭髪について悩んだ末に植毛に多大な費用をかけたこと、つねに奇妙奇天烈な眼鏡を愛用していること、ド派手なステージ衣装、そして同性愛と、どうも「音楽以外の話題でにぎわせてくれることの多い人」というのが、ぼくの正直な印象です。
しかし彼の生み出す音楽の素晴らしいことといったら!
エルトンには、ピアニスト、ボーカリスト、メロディ・メーカーという大きな三つの面があり、そのどれもがとても素晴らしいのです。
なかでも、クラシカルな響き、フォークの香り、ロックの持つ野性味などを大きく包み込んだ音楽性からは、数々の美しいメロディーが紡ぎ出されてきました。
ソング・ライターとしてのエルトン・ジョンの存在は、ポール・マッカートニーやジェフ・リンなどと並び、群を抜いていると言っていいでしょう。とくにバラードの美しさには、ただただ聴きほれるばかりです。
反面ステージの映像を見てみると、エルトンの本質はロックン・ローラーではないか、と思うほどワイルドなんですね。
ピアノの弾き語り、と言えば、70年代ではビリー・ジョエルをすぐ思い浮かべますが、ビリーが酒場でジャジーに人生を歌っているとするなら、エルトンは吟遊詩人、ってとこでしょうか。そんなイメージを持っています。
数々の名作を共に生み出してきた盟友バーニー・トーピン(左)と。
ぼくの愛聴曲は、『僕の歌は君の歌』、『グッドバイ・イエロー・ブリック・ロード』(このあたりは外せませんね)、『僕の瞳に小さな太陽』、『イエス・イッツ・ミー』、『ロケット・マン』、『ベニーとジェッツ』などです。いい曲、ほかにもたくさんありますよね。
エルトンが同性愛志向であることは随分前から広く知られていたことではあるけれど、同性婚のニュースを知った時、ぼくはやはり戸惑いました。
でも、それは同性愛者に対する偏見というより、自分が同性婚という「新しい価値観」にまだなじんでないから、だと思うんです。
故フレディ・マーキュリーとか、最近では元ワム!のジョージ・マイケルの同性婚など、いろんな人の同性愛が話題になりました。
自分はどう考えても女性が好き(笑)だけれど、当事者が自分たちのことを真剣に考えた結果の同性婚については、軽々しく否定はできないと思っています。
ただ、同性愛を否定するようでいて、実は差別する対象を求めている人々が、同性愛を差別の対象にしようとしていることには賛成できません。
とにかく、いろんな話題をふりまいてくれるエルトン・ジョンですが、まだまだ良い作品を生み出し続けてほしいものです。