
今日、少し曇り空ですが、家の周りの山が美しく見えます。
紅葉は過ぎたとはいえ、色とりどりの色彩を帯びて、山はたいへん美しいのです。
ところが、考えごとをしているとか、ほかのことに気をとられていると、毎日同じ景色をみていても、美しいとは感じない。視界にも入らない場合もあります。
何が違うのでしょうか。それは山が違うのではなく、私たちの心の状態が違うのです。
つまり、これがきれいだとか、これが楽しい、これが辛いという決めごとを作っているのは、すべて自らの心なのかもしれません。
目前に美しい山があるのは、あなたの心が澄んでいるからです。心が曇っていたら、美しい景色がせっかくあったとしても、その美しさを感じることはできないでしょう。
心の状態を保っておくのは、たいへん大事なことと思います。
現代のように人間関係が複雑化し、あふれんばかりの情報の中に身を置いていると、心は緊張やストレスでいっぱいになります。
私たちが心を澄んだ状態にしておくことは大切ですし、とりわけ教育に携わる者は、子どもの豊かな感性を感知する上でも必要なことだと考えます。