あしたに向かって 宮田滋子(しげこ)
さよならを告げる 水草に
行ってきます を くりかえし
川はながれる
あしたに向かって
なごりをおしむ 木々の葉に
行ってきます を くりかえし
風は吹いていく
あしたに向かって
つぎつぎ出会う 鳥たちに
行ってきます を くりかえし
雲はとんでいく
あしたに向かって
きょうまでの日の 何にでも
行ってきます を くりかえし
わたしも進もう
あしたに向かって
自然の法則の中に身を置いていると、人の心は落ち着きます。
毎日を送る上での雑多なやらなければならないことやしがらみ、固執などから解き放たれます。
これが自然の力です。
また、単純そうに見えても、同じことを繰り返すことが、いかに大切であるかも、この詩は教えてくれている。
人と違うかわったこと、自分らしさ、自分のオリジナリティを発揮することが、成功につながるとか、自己実現であるという方向に時代のベクトルは向いている。
しかし、毎日同じことを繰り返す人は、すべてのものごとに意味を見いだすので、意欲がみなぎり、前向きになる。
もうすぐ、あしたに向かって、踏み出す2016年。
みなさま、よいお年をお迎えください。
✳︎校長ブログは、今回が年内で最終です。
新年は3日頃から始めます。