首都圏の高校生の中には、東大をはじめとするいわゆる難関大学に進学することが当然のような環境の中で高校までを過ごしてくる人がいます。
それは、首都圏以外の地方の高校生の意識と明らかな違いがあります。
「別に東大をめざす必要はない」と学生も保護者も考えています。
その考え方はわが子が男の子であっても、女の子であっても、首都圏以外の地域の場合は共通してみられる傾向です。
そこにジェンダーバイアスがからんでくると、女子の場合は「なにも女の子が東大なんで行かなくても」という意識が、男子よりもさらに強くはたらくのです。
ここでわたしは、ぜったいに東大をはじめとする難関大学に、首都圏と同じように、地方の女子学生も進学するべきという価値を言っているのではありません。
東大の学生は男女とも自己評価がすごく高いのです。自分にはなんでもできるという気持ちで満ちています。
ただ、首都圏以外の学生が幼少期から周囲の環境や偏った意識の影響のため、自身の選択肢が狭められていることに気づかない状態で進路が決められていくのは問題だと考えます。
その末は、日本のリーダーに女性が少ないということに結びつくのです。
日本の社会が今より前進するためにぜったいに解決しなければならない社会の課題が浮き上がってきます。
社会に目を向ける学生たちが難関大学進学という選択肢を持ち、社会を変える力を蓄えることができるのが望ましいのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます