
間もなく、街では桜が咲き始めます。
それとともに、山も色づき始め、山桜や若芽の明るい色におおわれていきます。
このような春の山を「山笑う」と中国の書物の中の言葉では言われます。
そして、夏の山は「山滴る」(したたる)といいます。
秋の山は「山粧う」(よそおう)といいます。
さらに、冬の山は「山眠る」となります。
なんとも趣のある表現ではないでしょうか。
山の豊かな様子が目に浮かんできます。
このような言葉は、私たちの心を豊かにして、和ませてくれます。
はるかな時空を超えて、継承されてきた昔の人々からの価値ある贈り物ではないでしょうか。