東北地震から10年になります。
関連して亡くなった人をふくめると、犠牲者は22000人を超えます。
被災地では、土地を造成して、家を建てるなど、ハード面での復興は進みました。
しかし、コミュニティの回復、悲しみや喪失感などつきあっていく問題は、依然として残っていると聞きます。
また、原発事故で、福島をいったん離れた人たちは、いまだ帰れず、多くの人が避難生活を続けています。
多くの人びとが、東北に関心を寄せてきた10年間でしたが、昨年からの新型コロナウイルス感染により、被災地のことが忘れられがちになっています。
このまま忘れられていくのではないかという不安感や危機感を被災地の人たちはもっています。
学校教育では、児童生徒に震災のことを知らせていき、知らせなければならないと考えます。
震災当時、ボランティアで被災地支援に向かった学生が多くいました。
その後「社会のために何か役立つことがしたい」と思う人が、震災前より70%ふえましたが、それも徐々に減り続けています。
私たちは、被災地のことを忘れてはならないのだと思います。
地元から人が流出するという被災地の課題は、過疎化が進む日本の他の地域の課題を端的に象徴的に表しています。
どのようにコミュニティを回復するかについてともに知恵をめぐらせることは、被災地のためになるだけでなく、自分たちの直面する課題解決にもなると思います。
そのために、学校教育の果たす役割は大きいものがあると考えます。