箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

教育と法整備が社会を変える

2022年08月09日 07時49分00秒 | 教育・子育てあれこれ
わたしは教職についてから、学校教育活動の一環として、人権教育を研究して、実践してきました。

その経験を通して思うのは、人権問題はたくさをあり、多岐にわたるのですが、あらたな人権課題は日々生まれてきていると思うのです。

社会や世の中にある人権の問題は、誰かが問題だと声を上げないと浮かび上がってきません。

最近になり、貧困、パワハラ・セクハラ、ジェンダブリーやLGBTQが取り上げられるのは、問題意識をもつ人が増えてきたからと、わたしは考えています。

その意味では、国内の人権をとりまく情勢は悲観的ではないと思うのです。

かといって、楽観できるわけでもありません。

自分の価値観と外れた方向に社会が向いていくのが、何かわからないけど不安に思う。

だから、ジェンダー平等や性的少数者の問題を受け入れないという人がいるのあり、楽観できり情勢でもありません。

わたしは、社会をいい方向に変えていくのに大きな力をもつのは、学校教育だと思います。

教育には時間がかかりますが、人権尊重という価値観は、日本社会で少しずつでも広がり、深まると思います。

それと法制度の充実も必要です。

法の整備により、今まで許されていたことが、許されなくなる。

そうなると、人同士の関係が変わります。

関係が変われば、意識や感覚が変わります。

意識や感覚がかわれば、基準が変わります。

結果として、今まで社会で許されていたことが、許されなくなるのです。