学校教育について、日本には国としての発展の歴史がありますので、単純に外国や欧米諸国の学校教育と比較はできません。
しかし、世界でいま求められる学力はどこの国も共通していますので、外国と比較することも必要です。そこからわかることもあります。
新型コロナウイルス感染防止対策として、学校ではGIGAスクール構想が大きく推進され、いまは全国の学校でコンピューターやタブレットの児童生徒一人1台が実現しました。
そこで、学習アプリをもっと利用すればいいと思います。
それにより、教育の幅が広がります。また、学習の楽しさも増えると思います。
また、授業の研究と改善は進んでいますが、外国諸国と比較した場合、自分で考える習慣づけとその考えたことを表現する学習を重ねていくべきです。
知識を覚えさせることだけに注力した授業が、日本の学校では何十年も続いてきましたので、その習慣のなごりが残っています。
ただ、日本の学校は、社会へのかかわりを児童生徒に考えさせる学習はよくやりますが、外国の学校の教員ははおもに教科授業を教える「学習指導」だけが仕事です。
しかし、日本の学校では「生徒指導」も大きな仕事です。いじめへの対応、非行への対応や児童生徒同士の人間関係をたいへん重視し、集団づくりもにも傾注します。
児童生徒と教師の人間関係も必要で、子どもは先生の言うことをよく聞きます。
日本は、こういった特色を活かしながら、さらに学校教育を発展させていくべきです。