私は教職について以来、学校教育活動の一環として平和教育を中学生に実践してきました。
その教育のやり方として、修学旅行では長崎の原爆の悲惨さ、沖縄戦での生き証人の話を生徒たちといっしょに聞かせてもらい、平和を願う気持ちを育んできたと思っています。
その生徒たちはいま、もうかなりの年齢になっています。
このたび起こっているウクライナでの戦争を想うにつけ、平和を願うだけではたりないのではないかと思います。
平和教育で戦争の実相を知り、体験者からの聞きとりをして平和を願う気持ちを育むことは必要です。
しかし、願うだけでは、戦争は残念ながら起こるかもしれないのです。
悲惨さを知り、禁止しても、戦争が防ぎにくい。どうすればいいのか。
答は簡単には見つかりそうもないです。
しかし、それでもどうすれば防げるのかを考え続ける平和教育が戦後77年になる今求められているのです。