中学生を指導するとき、生徒によって才能はそれぞれだと、教師としては感じます。
たとえば、文化祭でクラスで劇をすることになりました。
最近の子どもたちですから、劇の中にダンスを盛り込んだりもします。
そのダンスをするにも、体のキレがいい子もいれば、よくない子もいます。
ダンスの才能がある子、才能に乏しい子がいるわけです。
しかし、ダンスを仕事にするわけでもない場合には、練習を多くするとどの子もある程度のレベルまでに引き上げることはできます。
当日までに2週間あるとすれば、毎日1時間練習をすることで、スキルは一定程度までどの子も高めることができます。
つまり、習慣は才能を超えるのです。
自分より、優れた友だちを見たとき、「あの子は自分よりも才能があるから」と、自信をなくす必要はありません。
諦めてしまっては、それ以上の発展や成長は望めなくなります。
習慣とは後天的な努力を重ねる行為です。
後天的な努力で、才能という壁は越えることができる。
このことを生徒たちには、わかってほしいですし、習慣になるほど努力を重ねる粘り強い子に育ってほしいと思うのです。