箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

あなたの価値は動かない

2023年06月27日 14時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ
教育では、ほめて子どもを育てることの大切さが語られることがあります。

これは一面の真理を突いています。

悪口や非難ばかりを受けて育った子は、自己肯定感が低く、自分に自信をもつことができません。

おとなについても、誰でも他人からほめられたり、いい評価されたりすると、悪い気持ちはしないものです。

しかし、おとなの場合は、ほめられるのを求めすぎるのもほどほどにしておくべきです。


一方、他人から非難されたり、できていない点を指摘されたり、くさされたりすると落ち込んだりする。

ほめられて有頂天になったり、けなされて落ちこんだりするのは、ナンセンスです。

なぜかというと、他者からの言葉で、その人の価値が急に変わるものではないからです。

他者からの言葉で一喜一憂せず、つねに自分を律することの方が重要です。

自分の価値は、もっと別のところにあるのですから。



解放は自分を解き放つこと

2023年06月27日 06時46分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人の可能性をせばめるものの一つに「思い込み」があります。

わたしは勉強が苦手。

あの人は意地悪だから、距離を置きたい。

わたしはもう若くない。

しかし医学的な見地では、後ろ向きのネガティブな考えは、脳にすりこまれやすいと聞きます。

もう若くないというすりこみは脳をほんとうに老化させるのです。

だから、あえてもう若くないと思うことがあると、「しかし今からが人生で若い日々を送れる」とつぶやくのです。

そうすると、不思議にも気持ちが軽くなり、何かできそうな気がしてきます。

わたしは、もう定年退職したから、教育に関してできることはない。

そうてはなく、その経験を活かしてできることがある。

思い込みとは自分で自分に制限をかけ、自らの可能性を狭めていくのです。

自分をしばっているものがあることに気がついて、そこから自由になること。それが「解放」だと思います。

しばっているのは他者ではなく、じつは自分なのです。