わたしは、いま教育行政に関わる仕事と兼職・兼業として大学で教員志望の学生に教職に就くサポートをしています。
教員採用試験試験には、多くの自治体で面接があります。
面接は対面方式で行われます。
質問に対して、学生が口頭で答えるときのテクニックとして、ストーリーテリングの手法をアドバイスしています。
たとえば「あなたは学生時代にどんな困難を経験しましたか」「それをどう克服しましたか」という問いに答えることがあります。
その問いへの受け答えを聴くことで、教職に就いたとき出会う困難に屈せず、克服しようという態度を見きわめるのです。
その際、長く語るのはNO GOODですが、経験したことがいかにたいへんだったか、それを乗り越えたストーリーは、聴く人の心を揺さぶります。
物語的に切々と語るのは効果があります。
厳しい試練は、経験した本人に物語を作るのです。
人は失敗や試練がないと、思考と感情は深くはたらかないのです。
その点で、失敗や試練に育てられた人は、その克服体験が、ほかの違うフィールドでもいかされていくのです。