箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ボーダーラインを引くこと

2023年08月07日 23時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人は孤立したままでは生きれません。

一定の人間関係を保つことは、社会で人が生きていくのに必要です。

また、人は人間関係で助けられることもあります。喜びや楽しさを感じることもできます。

ただ、その一方で人間関係に苦しむことがあります。悲しさや、ときには憤りの気持ちを抱くこともあります。

そこで、相手との間にボーダーラインを引くという意識を持つことも大切になってきます。

ボーダーラインを引いているのは、相手をはねのけることではないのです。

自分を守るために、ボーダーラインは必要であり、それは相手を大切にすることにもなるのです。

人間関係のトラブルは、じつは、おたがいのボーダーラインを超えることで起こっているのです。

相手の世界に踏み込まれ、触れられたくない領域に土足で踏み込まれると、イヤな思いになります。

また、相手の問題まで引き受けてしまうのも、ボーダーラインの意識があいまいになり起こります。

相手が戸惑っているのは、わたしのせいだと思い、必要以上に自分を責めるのはボーダーラインを超えているからです。

相手が戸惑っていたりするのは、本当はその人が解決しなければならない問題なのです。

だから相手との間にボーダーラインを引くのは、相手に対して冷たいのではなく。相手を守ることにもなりますし、自分を守ることにもなるのです。




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