わたしは、校長をしているとき、2回の卒業式にわたり、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』を引用して、あらすじや筆者が伝えたかったこたを、わたしなりに解釈して卒業生に問いかけ、式辞にしました。
若い人に生き方を考えさせ、卒業への花向けと展望にしました。
その『君たちはどう生きるか』が、このたび宮崎駿監督のもと映画化されました。
もっとも、この映画が描く世界は原作の本のあらすじを色濃く反映させた制作にはなっていないと聞きおよびます。
しかし、この映画は事前の広報をまったくせずに公開されたという話題もあり、たくさんの人びとが鑑賞しに映画館へ詰め寄せたそうです。
さて、その宮崎駿監督は今までにいくつかの言葉をのこしています。
そのうちの一つが、
「才能とは情熱を持続させる能力である」です。
映画制作に関して、とても厳しく心血を注入して『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』を完成させました。
その人が言うだけに、この言葉には説得力があります。
映画制作に情熱を注ぎ、何年たっても変わらない情熱で今回も『君たちはどう生きるか』を作られたのでしょう。
その過去から現在までの道すじを眺めたとき、その道程には宮崎駿監督の才能が輝いているのではないかと思います。
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