箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

IT化に乗り遅れない

2020年07月12日 09時25分00秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは、大学生とのオンライン講座を担当しています。

それで思うことは、いまの大学生はオンライン面接などにあまり抵抗感をもたないということです。

今年、多くの企業では就活の会社訪問面接を、新型コロナウイルス感染防止のため、オンライン面接に切り替えました。当の大学生の多くは、同じくオンラインにありがたさを感じているようです。

最終面接までずっとオンライン面接なら訪問しなくていいし、交通費も節約できます。もうすでに内定をもらった学生もいるそうです。

これだけオンライン面接による採用が増えてくると、学生によっては「対面面接に出かける中で感染するかもしれない。面接のために会社に来させるなら、入社してから社員を大切にしてくれる会社なのだろうか」と疑問をもつ人も出てくるかもしれません。

また、今回の緊急事態宣言下では、テレワークに切り替えた会社も少なからずあったようです。
でも、その一方で、テレワークや在宅勤務に切り替えるためのIT環境の整備に遅れを取った会社もあったようです。これは経営陣の意識の違いによるところも多いようです。

今回の新型コロナウイルスは、働く人の意識をかなり変えてきました。全就業者の3割強がテレワークを経験したといわれています。

富士通などは、今後オフィスのスペースを半減させる決定をしたとも聞きます。

もし、会社がこのような社会状況の急激な変化に無頓着であるとか、経営陣の判断が的確で、迅速に行われていないとなると、いまの就業者は転職に傾きます。昔のように会社への忠誠心などをもたない人も多いのです。

逆に言えば、ウエブ面接、テレワークを早く取り入れる企業は、働き手がいい印象をもつ。すると、人材確保がしやすくなる。

今後、デジタル化に後れる企業は、働き手から遠慮され、人材を確保するのが難しくなるのではないかと予想します。

人を大切にする組織は栄え、ぞんざいに扱う組織は衰退します。

組織がその構成員を大切にするのは必須条件です。

教育関連でいうなら、学校は児童生徒を大切にするということです。


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