箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

感染防止のために子どもの自治活動を

2020年07月13日 08時20分00秒 | 教育・子育てあれこれ

大阪府では多くの自治体が、6月中旬より全員登校の学校を再開しました。それから約1カ月が過ぎ、失われた授業時数をどう取り戻すかという課題が出ています。

あわせて、教職員は感染防止対策を取らなければなりません。「新しい学校生活様式」を進める学校は、いまどのようになっているのでしょうか。

放課後になると、教職員は生徒が帰った教室や廊下、トイレなどで消毒液のスプレーを散布します。トイレの便器を掃除します。

つまり、それ以前から多忙と言われていた学校は、さらに多忙となっています。

また、子どもたちのことです。ついじゃれ合って密集してしまいます。「もうちょっと離れなさい」と教員は注意します。

マスクを取った子どもには、「マスクをつけて」とジェスチャーを送ります。

教科学習については、たとえば家庭科の時間では、ミシンを普通は2人一組で1台を使いますが、交代制で一人1台で使います。

中学校の進路説明会は、通常、体育館に保護者を集め、学校によっては3年生の生徒も一緒に出席します。これも密集を避けるため、オンラインで行う学校もあります?

このように。さまざまな制約と隣り合わせで、学校生活が回ります。

学校再開後、教職員は緊張の連続です。かなり疲れています。あわせて、子どもたちが疲れていないかと気をつかいます。

それに加え、平素の授業準備、定期テスト問題作成、学校行事の計画、部活の指導が続きます。

箕面市の場合、8月6日(木)の終業式までは1学期が続きます。

夏休みは8月7日(金)から21日(金)に短縮されます。

7月21日(火)から31日(金)は、4時間の午前中授業、午後は「補充学習」です。

8月3日(月)から6日(木)はオンライン授業を再開します。午後は個人懇談をオンラインで行います。

これらの準備も教職員はします。「子どもの安全・安心のためなら」と、多くの良心的な教師はそれらのことすべてにとりくみます。

このままでは、教職員が燃え尽きてしまわないかという心配が起こります。

でも、私は思うのですが、そもそも、感染リスクはゼロにはできないのです。

すべてのことを教職員が行うことには無理があります。

小学校高学年や中学校の場合、児童生徒自身も、なんでもおとなにやってもらうのではなく、自ら考え、安全と新しい学校生活という日常を両立できるようにならなければなりません。

児童会や生徒会の活動として、児童生徒が主体的に取り組むことができます。

児童生徒が、自分たちのために感染防止のためのキャンペーン活動などを展開する。

それこそが、教育だと思いますし、子どものためにもなると、私は考えます。




コメントを投稿