中学3年生は、今の時期、部活を引退した生徒がほとんどです。
吹奏楽部も、この時期あたりに定期演奏会を開く中学校が多く、この演奏を一定の区切りとして、多くの3年生が引退します。
さて、部活には、結果がついてきます。
豊能地区で優勝(上位入賞)すれば、大阪府の大会。
大阪府の大会で優勝(上位入賞)すれば、近畿大会。
近畿大会で優勝(上位入賞)すれば、全国大会。
中体連の大会は、ほぼこのように最終は全国大会につながっています。
ですから、大会に出場すると、「結果」がついてきます。
みんなが、その結果で一喜一憂することになるのです。
しかし、その結果は、時とともに色あせてきます。
でも残るものがあります。それは思い出です。
3年の夏に近畿大会に出場できた。そして全国大会には及ばなかった。
この場合、中3の夏には近畿大会に出場したという結果が残ります。
「結果」は思い出として残るだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
上位大会に進むことができるのは、ほんの一握りの中学生であり、大多数の生徒は3年間部活をがんばったという努力を残して、引退していきます。
本当は、中学生が部活をする意味は、どんな結果を残したかより、日々の練習に励み、技術の上達をめざしたり、チームワークを築くなど、努力する過程にあるのでしょう。
部活は、さまざまな意味で、人を成長させます。
すなわち
努力の過程は人をつくり、結果は思い出をつくる。
となります。
試合に負けて、部活を引退したとき、努力はしたけれど、結果が出せなかった多くの部員たちは、人として成長できたと、本人が感じてくれればと思います。
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