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いま国では、学校給食の全国無償化を検討しています。
また、それよりも先立って、地方自治体で無償化予算を組み、すでに実施している市町村もあります。
2023年9月段階で、完全無償化している自治体は3割を超えています。
わたしは、全国一律の学校給食の無償化については、疑問を感じています。
たとえば、市町村によっては学校に給食がない場合もあり、学校給食のある市町村との公平性の問題が派生してきます。
また、困窮世帯は在住の地方自治体による生活保護の教育扶助や就学援助制度で、現状でも給食費はすでに実質無償になっています。
さらに、給食未実施校の子どもとアレルギーや不登校で食べていない子どもが、全国で60万人を超えています。
そのような状況のもとで、一律無償化はサービスを受ける側のいくつかの事情もあるので、意味があるのかと疑問に思うのです。