箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

アジアのなかの日本

2024年01月12日 07時50分00秒 | 教育・子育てあれこれ
私は大学時代に英語研究部(ESS)に入り活動していました。

その活動の中で、英語で経済問題をディスカッションしたこともあります。

その当時は、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)がどう友好関係を築くかが懸案となっていました。

そのときは、東南アジア諸国はいわゆる途上国に位置づいていました。そして、日本はアジアの経済成長を果たした先進国という立場でした。

その国際状況のもとで、日本からASEAN諸国への支援として、インフラの整備や留学生を受け入れ、技術を伝授したのでした。

しかし、いまや時代は変わり、東南アジアは経済成長を実現した「新興国」の集まりです。

国による差はあれども、大きな都市では中間層上位の所得は日本とかわりません。

ところが、日本人の中にはまだ「貧しい国は支援してあげる」という認識で、東南アジア諸国を考えます。

わたしがディスカッションをしていた頃から、日本と東南アジア諸国はお互いに良きパートナーという関係を標榜していました。

そのとき、一つのメルクマールとなったのは「福田ドクトリン」でした。


当時福田赳夫首相は、日本はASEAN諸国と対等な立場で関係を築くと宣言しました。

先見の宣言でした。

いまは、それを現実にするときです。

いま日本は信頼関係をもとに、良好な国同士の関係を発展させていくべきです。


「日本がアジアに対して」ではなく、「アジアのなかの日本として」という転換のときです。











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