
講座名:「在宅ホスピスから学ぶ幸せに気づくヒント」
講師名:小澤竹俊先生(めぐみ在宅クリニック院長)
20数年前に大病によって死と直面し、その後私の中の人生観・死生観等色々と変化した経験から、改めて学んでみたいと思い先日(11/5)受講しました。
【講座案内】
生きている限り、いつかはお迎えが来ます。元気なときにはできていたことが、1つ1つできなくなっていきます。「家族に迷惑をかけたくない」。「なんでこんな身体になってしまったのだろう」。「はやくお迎えが来ないかなぁ」。限られた命の中で、人が抱える苦しみは、励ましも慰めも通じません。この死を前にした人と向き合う中で学んできたことは、たとえ絶望と思える苦しみの中でも、幸せに気づく人がいることです。
悲しい、苦しい、終わりにしたいというマイナスの気持ちから、安心、ほっとする、幸せ、というプラスの気持ちに変わっていく人たちに出会ってきたからです。苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しいこと、苦しみの中でも、自らの支えに気づく人は笑顔を取り戻していくことなどです。
学校、子育て、介護、仕事、人間関係、答えのない困難への感じ方が変わるきっかけを見つけましょう。
悲しい、苦しい、終わりにしたいというマイナスの気持ち、苦しみを感じている人でも、自分の苦しみをわかってくれる人、支えてくれる人がいることに気付くと、笑顔を取り戻しプラスの気持ちになっていきます。在宅ケアとの付き合い方や、これからの在宅ケアのあるべき姿について、さらに看取りコミュニケーション技法についてもお話します。(講師・記)
「ユニバーサルホスピスマインド」とは―
一部に人が一部の人にしか行えない専門的なケアではなく、住んでいる場所・所得・年齢にかかわらず、誰もが大切な人や自分のこころのケアができるように。
死と向き合うホスピスの現場で培われた、おだやかなこころのはぐくみ方。
その中で、特に私の心に響いた言葉は―
「あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる」
「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としています。」
71歳の私にとって、そう遠くはない先にある「死」について、不安を解消すべく色々と学ぶ今日この頃です。
ネガティブからポジティブへ