京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率23% 2015年2月1日
JR東京駅の八重洲口にほど近い中央区の京橋二丁目地区、中央通り(国道15号線)に面した広大な敷地で現在行われている再開発工事です。東京駅周辺は2000年代初頭から再開発に伴う高層化が進んできましたが、遂に京橋地区でも高層化の流れが到来してきました。京橋二丁目三番ビルや京ビル、明治屋ストア本社ビルなどが建っていた2街区の再開発工事です。
2013年の10月から日本土地建物や東京建物などは東京都中央区の京橋で大型再開発工事に着手しました。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルは耐震性を高めてそのまま利用します。その周囲に地上32階、高さ170メートルの超高層ビルを建設します。新旧のビルのデザインが調和するよう配慮し、全体の完成は2016年10月を予定しています。
明治屋ストア本社ビルとは
再開発工事の敷地内には明治屋ストアー本社ビルが建っていますが、このビルは取り壊さずに免震工事を施した上で保存されます。1885年(明治18年)に磯野計が横浜で創業しました。1903年(明治36年)に合名会社に改組、1911年(明治44年)に株式会社に改組しました。小売店の明治屋ストアーを、東京都を中心に日本で10店舗、日本以外で1店舗を経営しています。商品のブランド名として「Мy(マイ、エム・ワイ)」を使用しています。
「京橋二丁目西地区」の複合再開発施設の全景です。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルと、高さ170メートルの高層オフィスビルの、二つの新旧のビルのデザインが調和するデザインとなっています。
1階フロア内には広大な吹き抜け空間が整備されていて、JR東京駅の八重洲南口方向へ抜けることが出来る構造になっています。
JR東京駅の八重洲南口側から見た再開発施設の全景です。
日建設計 アーカイブ 京橋二丁目西地区 第一種市街地再開発事業
http://www.nikken.co.jp/ja/archives/ndvukb0000013p23.html
事業概要
計画名称 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在(施行区域) 東京都中央区京橋二丁目2番27(地番)
施行区域面積 約1.0ha
建築敷地面積 約7990㎡(約2417坪)
交通 東京メトロ銀座線 京橋駅直結、JR東京駅 徒歩5分
事業手法 都市再生特別地区、第一種市街地再開発事業
計画容積率 1330%
施行者 京橋二丁目西地区市街地再開発組合
特定業務代行者 日本土地建物(株)、東京建物(株)、(株)日建設計、清水建設(株)
参加組合員 日本土地建物(株)、東京建物(株)、清水建設(株)
施設建築物の計画概要
構造
再開発棟 S造(一部SRC造)、中間層免震構造
歴史的建築物棟 SRC造、免震構造
規模
再開発棟 地下3階地上32階建て(建物高さ 約170m)
歴史的建築物棟 地下2階地上8階建て(建物高さ 約31m)
用途および各専有部床面積 ※歴史的建築物棟は延床面積 再開発棟
事務所 約66590㎡(約20144坪)
店舗 約3000㎡(約907坪)
公共公益施設 約2380㎡(約719坪)
歴史的建築物棟 約5480㎡(約1658坪)
延床面積 約119050㎡(約36012坪)
駐車台数 約280台
事業の流れ
2006年 2月 準備組合設立
2009年 6月 都市計画決定
2011年 7月 組合設立認可
2012年 12月 権利変換計画認可
2013年 4月 既存建物等除却工事着工
2013年 10月 本体工事着工
2016年 10月 竣工(予定)
プレスリリース:日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社の合同発表資料 2013年10月2日
『京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業 (東京都中央区)』の着工に付いて
中央通り(国道15号線)を京橋交差点から北側へ向かって散策していくと、前方に「京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業」の再開発工事現場が見えてきました。
国道15号線側に建っている工事用のプレハブ小屋と、再開発工事の中で免震工事などを施された上で保存されることになる「明治屋ストアー本社ビル」をズームで撮影しました。
工事用プレハブ小屋の全景を撮影しました。この日は日曜日だったので工事は行われておらず、再開発工事現場内はひっそりとした雰囲気に包まれていました。
既に外装部分が綺麗になって工事用シートが取り外された「明治屋ストアー本社ビル」の全景を南東側から撮影しました。
中央通り(国道15号線)の車道越しに、再開発工事現場を撮影しました。背後には、東京駅の八重洲南口周辺の高層オフィスビル群が広がっています。
明治屋ストアー本社ビルの低層階部分を撮影しました。中央通りの真下には東京地下鉄銀座線の京橋駅が設置されていて、京橋駅の地上出入り口が本社ビルの敷地内に設置されています。
正式名称「明治屋京橋ビル」は地上8階建てのビルで、1933年に建設されたビルです。再開発工事の構想の中では取り壊すプランもあったのですが、免震化を施した上で保存されることになった経緯があります。
再開発工事現場前の横断歩道を渡って、そばへ近づいてみましょう。
再開発工事現場の周辺は京橋二丁目地区のオフィスビル街となっていて、高度経済成長期に建てられたような古いオフィスビルや、再開発によって生まれた真新しいオフィスビルが密集しています。
地下鉄銀座線の京橋駅の7番出口前から再開発工事現場を南側を向いて撮影しました。日曜日の散策だったので、京橋地区のオフィスビル街も人通りは全くと言っていいほどありませんでした。
明治屋京橋ビルを南東側から、そばから見上げて撮影しました。真新しいレンガの壁面に生まれ変わっていました。
中央通りの歩道から、北東側から撮影した再開発工事現場前の道路の全景です。
再開発工事現場の敷地北側を通っている道路を西側(八重洲北口側)へ向かって散策していきます。京橋トラストタワーの敷地南側の道路でもあります。
再開発工事現場の敷地内に最近になって組み立てられた巨大なタワークレーンを見上げて撮影しました。地下部分の工事が終わり、鉄骨の組み立て工事が始まるのでしょうか。
北西側から見上げて撮影した明治屋京橋ビルの全景です。八重洲南口側(西側)の壁面部分の工事用シートも取り外し作業が始まっていました。
八重洲南口側(北西側)から撮影した再開発工事現場の全景です。東京駅の八重洲南口前で歩いて3分ほどの立地であり、歩いて約200メートルほどです。
再開発工事現場の敷地西側を通っている道路の全景を撮影しました。再開発工事の際には、この道路の歩道部分の拡幅工事も行われる見込みです。
京橋トラストタワーの敷地内の広場から再開発工事現場方向を撮影しました。背後には、東京スクエアガーデンなどの京橋地区の高層オフィスビル街が広がっています。
再び中央通り(国道15号線)前に戻ってきました。北東側から振り返って撮影した再開発工事現場の全景です。京橋明治屋ビルの真新しいレンガ壁の存在が目立ちます。
日曜日の午前中の時間帯の散策だったので、普段は自動車の交通量や人通りが非常に多い京橋地区内は閑散としていました。
同じ場所から再開発工事現場周辺をズームで撮影しました。
再開発工事現場周辺の地図です