みどりの野原

野原の便り

2月13日 西飛鳥 アイスプラント・タコノアシ・ショウガ穴・ニワウルシ・ケンポナシ・ソシンロウバイ

2025年02月13日 | Weblog

久しぶりに西飛鳥の観察会。

アイスプラントのハウス見学 以前にも見学したことがある。


ハウスの中にはちょうど収穫時のアイスプラントが育っていた。

畑を作っておられる指宿さまにお話を伺いました。

アイスプラント(ハマミズナ科)
南アフリカ原産で、耐塩性が高い塩生植物として有明干拓地の塩分を吸収させ、土壌改良するために用いられた。

その後、サラダ用野菜として商標登録された。
地域により、プッチーナ(佐賀)・バラフ・クリスタルリーフ・シオーナ・
ソルトリーフ などの商品名がある。


葉は肉厚で、透明な粒々がある。茎にも粒々。


葉の表面


葉の裏面 

この水玉のような粒々は土の中から吸収したミネラル分が蓄えられている「プラッター細胞(塩嚢細胞)」というもの。

水耕栽培されることが多いそうだが、土で栽培することもできる。
その場合、土に含まれる重金属などを吸収してしまうため、栽培にあたっては「土壌に有害な重金属が含まれていないか」検査してもらうとのこと。

海岸など塩分濃度の高い場所に生育するものだが、畑の土壌に塩分はないため、収穫までに4%~5%の塩水を何回か株元に与えるそうだ。
虫も付きにくく、無農薬で育てているという。

試食させてもらった。そのままで食べてもほんのりと塩分を感じる。
見た目もかわいいし、シャキシャキした食感も面白い。
ミネラルやイノシトールなど様々な栄養素も含むらしい。

11月下旬に種まきして、4月下旬ごろまで収穫できるという。
5月に入り花が咲く頃になると苦みもでてくるので収穫は終わり。
どんな花が咲くのだろうと調べたら、マツバギクに似た白い花だった。
マツバギクも同じハマミズナ科だ。

こちらでは、種も自家採種しているとのこと。


種は極小で、種を蒔く時には細かい砂?土?と混ぜて撒くそうだ。
そんな蒔き方があるのを初めて知った。

帰りに、アイスプラントを2袋買って帰った。
翌日の朝のパンに挟んだり、夕食のサラダに加えたりした。


休耕田でタコノアシを2か所で見た。

 
ソシンロウバイの自家受粉を避ける仕組み「雌性先熟」を観察

牽牛子塚のそばを通って・・

 
山裾に作られた「ショウガ穴」新ショウガを保存しておく穴
左はショウガを埋めてある穴。 右は使われていない穴

 
ケンポナシの木 
   右)ケンポナシの枝(以前に拾ったものを見せてくださった)
肉質に太く変化した果柄は、昔は子供のおやつになったらしい。
メンバーの中にも食べたという人がいた。
私は食べた経験はなく、大人になってから食べた。

食べられる状態の果柄を拾うには少し時期が遅いが、枯れた果柄を見つけた人もいた。


ニワウルシ(シンジュ)の枝にシンジュキノカワガの蛹の繭が付いているのを見ることができた。(◯で囲んだところ)
蛹はこの厳しい冬を越せるだろうか。

畑に葉の枯れたパパイアがあった。枯れてしまうのか?冬越しできるか?


枝を切り詰めたイチジクの幹が白い。
カミキリムシなどの侵入を予防するために「石灰乳」を塗ってあるらしい。

マルコ山古墳でお弁当を食べて引き返す。


葉を落とした木梢にスズメの群れ。


高取川沿いに植えられているサクラの根元にクビアカツヤカミキリのものらしいフラスがあちこちに見られ、気になる。

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2月8日 京都府立植物園 一面雪景色 観覧温室 「植物の持つかおり」講演 

2025年02月08日 | Weblog

寒くて出かけるのがためらわれる。
・・と言いつつ今日もお出かけ。


北山駅を上がった京都府立植物園前は一面雪景色。きれい~。
こんな寒い雪の日でも入園客がいるってすごい。


何もかも雪の中


雪の中の 雪の雫 スノードロップの花


雪の中の梅林


吹雪の中、自然生態園を歩く。


池のそば


前に歩いた人の足跡も消えかけた川の横を歩く。
寒くても雪の道はいいな。銀世界。


ジョウビタキが止まっていた。


川のそばの枝に移動。こんな冬に食べ物は見つかるのかな?


枯れたハスの中に白い鳥 コサギ?ダイサギ?とカルガモの姿が見えた。
適当に撮ったら鳥が写ってない。


花が咲いているのはロウバイ 満開


離れたところにソシンロウバイ 満開


これは雪の花 一番きれい。


太鼓橋の雪景色 絵になるなあ。

歩き回って珍しい雪景色を堪能。
フカフカの雪は足元も濡れないし滑らないし歩きやすい。

観覧温室を駆け足で観覧


観覧温室


アルソミトラ 今まであるのに気づかなかった。


アルソミトラ つる性。高い所に葉が繁っていた。
ボゴール植物園に2回行ったが、蔓や葉は見れたものの、見たかった果実や種子は2回とも見れなかった。
京都府立植物園で果実ができれば最高だな。期待!


ケガキ(カキノキ科)
説明板に「用材(材)・食用(果実)」と書いてあった。

2011年、娘と行った台湾で、街路樹の下に、カキノキそっくりでフェルト状の毛が一面に生えた果実が落ちていた。木にも成っていた。
それが初めてのケガキとの出会い。

以下は台湾のケガキ    ブログ 参照

街路樹 ケガキ

落ちていたケガキ     切ってみた 種の部分が大きい。

「食べたらあかんよ!」もの珍し気に見ている私に娘の声が飛んできた。
(1人なら絶対齧ってみた)食べられたらしいのに残念なことをした。
以上台湾のケガキ でした。


パラミツ(ジャックフルーツ)世界最大になる果物。大好き。食べたい。


ツバキカズラ(フレイジア科)可愛い花


ハイドゥンツバキ 見ごろ。

観覧温室を出た時には雪も少し溶けていた。


雪の座布団を掛けたベンチ。

午後は「植物のもつかおり」のお話。

「香り」とは揮発性物質の一部をいう。
香り(匂い)は情報になり、植物同士や植物と虫とのコミュニケーションに役立っているというお話だった。
動けない植物は、棘を多くしたり、軟毛の密度を高めたり、葉を硬くしたり、タンニンの量を増やしたりと食害を防衛している。
植物の香りは動物や植物同士のコミュニケーションにも役立っている。

植物と昆虫のコミュニケーション
例えば、
アオムシサムライコマユバチはキャベツを食害するモンシロチョウの幼虫に寄生する寄生バチ。
キャベツの実験では、アオムシサムライコマユバチが寄主のモンシロチョウの幼虫を探す時、機械でつけた傷のある株や、無傷の株よりも、モンシロチョウの幼虫に齧られた食痕のある株を選ぶ。
寄主ではない他の昆虫の食痕のあるものは選ばない。

植物は食害している虫に応じて特異的な匂いをだすそうだ。
キャベツは「モンシロチョウの幼虫に齧られた」という情報を持つ匂いによって、モンシロチョウ幼虫の天敵コマユバチを誘導するということか。

植物同士でも食害の情報を近くの植物に香りで伝達しているという。

帰りに、京都園芸倶楽部が京都府立植物園の開園100周年記念に寄贈したという「ウツクシマツ」を探した。


ウツクシマツ 2本 
見つかったが、場所がちょっとわかりにくかった。

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2月3日 カンムリカイツブリ・キンクロハジロ・ミコアイサ

2025年02月03日 | Weblog

昨日息子が撮ってきた水鳥の写真を見せてくれた。


ミコアイサ (トリミングしたもの)


カンムリカイツブリ (トリミングしたもの)

わりに近くで見れたという。
カンムリカイツブリは今年見ていないので、新庄の池へ見に行くことにした。

水鳥は見えるがちょっと遠い。


キンクロハジロ


ミコアイサ 遠いがよくわかる。
2羽いたが、しょっちゅう潜る。


これは・・首をすくめて寝ているが、カンムリカイツブリに間違いない。
お昼寝中で、首を伸ばしたところは見れなかった。

岸にはヒドリガモがずらりと並んでお昼寝中。
カイツブリやヒドリガモもいた。

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2月2日 節分 節分飾り・巻きずし・焼きイワシ・豆まき

2025年02月02日 | Weblog

「立春」の前日が「節分」の日。
今年は例年より1日早く、今日が節分の日。 
うっかりしそうだった。

立春の日が1日ずれるのは地球の公転が365日ピッタリではないためだとか。
それを少しずつ調整しているからそうだ。
詳しくは調べてね。

さて、うちの節分。
しまい遅れていた正月飾りを数日前バタバタと片付けて、節分飾りを出した。


節分飾り

昔はやっていた「ヒイラギの枝とイワシの頭を玄関近くに挿す」というのはもう完全に忘れている。

豆は買った。
夜、ベランダに「鬼は~外」 部屋の中に「福は~内」
盛大に撒くと片付けが大変なので、チョボチョボと・・
年の数だけ豆を食べる。・・とてもできません。


巻きずしは毎年娘が作ってくれるので楽しみ。
サケやアナゴやアボカドや卵など入っておいしい。
今年の恵方は西北西とか。 
2本で1人分 家族は2本食べたが、私は1本半。半分明日に残した。

丸々太った焼きイワシも1匹。私は頭から尾まで食べた。
写真は撮り忘れた。

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2月1日 長居公園(ジャカランダ果実・ロドレイアつぼみ・)& 長居植物園(ヒノキバヤドリギ・カミヤツデ・ソシンロウバイ・ロウバイ) 

2025年02月01日 | Weblog

長居公園


ジャカランダの果実 目立つ。 左はサルスベリの果実


木の下で、大きく立派な果実を拾った。
今まで拾ったものの中で最大。
すごく硬いので、割れません。


タイワンツバキ まだまだ咲き続く。


ロドレイア つぼみ


コブクザクラ 開花期間は長い。

長居公園


近年植えられたオキナワウラジロガシ
日本のブナ科で一番大きいどんぐりがなる。
こんな寒い時期に若葉を出して大丈夫なのか?
大きく育ってどんぐりがなるといいけどなあ。


ツバキに寄生しているヒノキバヤドリギ


ネモフィラ 苗が植えられていた。 
4~5月頃、一面ブルーの海になる。


冬中咲いていたビワの花も、ほとんど咲き終わり。
果実になる部分がわからなかったが、切ってみたら子房と胚珠が見えた。


カミヤツデ 
カミヤツデは「紙」を作る「ヤツデに似た植物」の意味。
葉はヤツデに似て、切れ込むが、ヤツデの仲間ではない。

「紙」といっても、私たちがイメージする「紙」とは全く違う。
切った茎の外皮を取り除いた「髄」の部分を「かつら剥き」にする。
大根のカツラ剥きとは違い、刃物で薄くスライスする。
そうしてできたカミヤツデの紙(通草紙)はライスペーパーや造花などに使われたそうだ。

去年8月、台北植物園で、カミヤツデの事を知る機会があった。

  参照 ←台北植物園の記事 こちら


奥がカミヤツデの幹
左手前が外皮を取り除いた髄。
中心部は隔壁がある。


台北植物園の腊葉館に、紙づくりの様子が写真展示してあった。

写真 上の中央と下の左側が、茎を削いでいる所(かつら剥き)
下の中央のような薄い紙が出来る。
写真右側の白線で囲ったものが本物の紙(写真の上に乗っている)。
下の写真が透けている。こんなに薄い紙が出来るのだ。
「人の手でしかできない」そうだ。

私たちのイメージする紙づくりとは全く違う「紙づくり」。


地下茎で増えるカミヤツデ。


ジュウガツザクラ 開花中 
早咲きで、ソメイヨシノが開花することまで次々と咲き続く。


ソシンロウバイ


ロウバイ 内側の花被片が赤い。この赤色をハエが好むらしい。

花の少ない時期の貴重な花だ。

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1月31日 景行天皇陵 濠 & 葛城市 ミコアイサ

2025年01月31日 | Weblog


東の山がかすんでいる。


途中のヤドリギがいっぱい付いた木。
鳥の姿は見えず。


水口神社(みなぐちじんじゃ)近くに駐車

天理 景行天皇陵へ行ってみた。水鳥は少ない。


マガモの群れ カイツブリ 他の水鳥は見えず。

葛城市の池へ。




ミコアイサを見ることができた。
雄雌2番が仲良く泳いでいた。

この池の周りは高い草が繁り、池を見る方にとっては見にくい。
水鳥にとってはそれだけ安心できるのだろう。

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1月27日 平群でお食事 少し歩く。野菜

2025年01月27日 | Weblog

年1回、友達が予約してくれるお店でランチ。
今年は平群にあるお店を予約してくれた。

平群といえば以前は毎年のように観察会に来ていたが・・
観察目的で来ていたので、お店の名も全く知らなかった。

駅から歩いて30分弱。


「キッチンらふ」お店の看板はなく、住宅街の普通の住宅。

ちょうど予約時間に到着。

2組?限定で、先に予約した客の希望で、その日の和・洋・中 の料理が決まる。
今日は中華料理だった。(予約時にわかります)
お料理作りも運んだりするのもオーナーお1人でやっておられる。
もう一つのグループとは互いに見えない間取りで、個室感覚。




中華がゆと焼売など。奥の緑色はカツオ菜という野菜で巻いてある。
なじみのない野菜だった。
おかゆ大好き。よく食べたが、3人で食べきれず。

あとの2皿は食欲に走り、写真の撮影をすっかり忘れた。
肉と野菜の炒め物など。


デザートもおいしかった。

久しぶりに会ったのでおしゃべりが弾んだ。

帰りは少し歩くことに。


弥勒堂
平安時代前期の高僧で、法隆寺夢殿の再興に努めた「道詮律師」が開創した福貴寺がこの辺りにあったが、現在は弥勒堂と鎮守白山神社が残る。


鎮守の森を少し登った所に近世の供養墓が祀られている。
森の中の 石塔と宝篋印塔


ハランの根元に果実 
花を見たことがないという友達。花を探したがなかった。

尾根まで登り、左へ下った。

帰り道、無人販売所が2か所あり 大根・カブラ・チンゲンサイ・サトイモ ネギなど買う。
野菜高騰のおり助かるわ~。主婦の顔に戻る。

下ってから喫茶店で、次回の約束をして別れた。

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1月26日 白山神社(豊前)・白山(しろやま)・白山神社(白山比咩神社)(黒崎)

2025年01月26日 | Weblog

娘が帰ってきた。
先日、屯鶴峯に行った時「こんな岩山、ここしかないよな」というので「桜井にも似たような所があるよ」と話したのだった。

そこへ行きたいというので、また3人で行くことになった。

白山(しろやま)読み方を知らなくて「はくさん」と言っていた。
子供が小さい時、折り込み新聞の片隅に写真が載っていたのを見て、子供を自転車に乗せて、上の子はたぶん自分の自転車で行ったのではなかったか・・
末の娘はまだ生まれていなかったかと思う。
ずいぶん昔の事だけど覚えている。

今日は、車で出かけることになった。

地図を見ていたら豊前(ぶんぜ)という所に「白山神社」がある。
そして、少し離れているが黒崎には「白山神社(白山比咩神社)」がある。

関係あるかどうか知らないが、「白山」つながりで3か所の「白山」に行くことになった。

①「白山神社」(桜井市豊前)


鎮守の森 ここに白山神社がある。


 拝殿  祭神:白山姫命 創建由緒等不明とのこと。 
ここは初めて来た。


象頭山灯籠・大神宮灯籠
木立に囲まれた静かな神社だった。


次に向かう途中の田んぼの中に「JAL」
降りて見に行く。 向こうの家のそばには大きな「キリン」
近くにちょっと壊れたトリケラトプス
どこかの公園にでも置かれていたものか?

いよいよ「白山(しろやま)へ」
169号線、巻の内交差点を東へ。広くはないが舗装の道。
だんだん山手に。


山道をだいぶ入った所にある「口の不動」


上の写真の左側は、道標だ。「左口の不動」


屋根の下 左の石には不動明王の線刻 
ライトで照らしてくれたので線刻がはっきり撮れた。
その右側の小さい石に「剣」が刻まれていた。
その右側は「庚申塔」


少し先の分岐を右へ。 
←のところには自然石の道標があるらしいが、草に覆われて見えない。
『正面(西面)には大きく「右 不動寺 白山道」、その左下には小さく「左 名張道」の文字が刻まれている』

奥不動寺への参道 
車1台が通れるぐらいの山道で、きついカーブもある。


対向車が来たらどうする?


「奥不動寺」に到着。駐車場の端に停めさせてもらう。

駐車場の横から白山へ。

登り始め。


登り

 
フウフウ・・       白い岩山が見えてきた。


白山(しろやま)
見た目は屯鶴峯に似るが、屯鶴峯は堆積した凝灰岩。
一方、白山は、花崗岩の露頭が風化して白っぽく見えているもの。
成り立ちが全く違う。


岩の間にアカマツが点々と生えている。枯れマツも目立つ。


平らな岩の上に出た。向こう側に切れ込んでいる。
カメラで全景は撮れない。記念に写真を撮る。

少し登れば展望がきく所があるらしい。
もう少し登ってみることになった。
最初は尾根道 歩きやすい。


所々にクロバイがある。


登る。


大石


三角点はないが「白山ピーク486m」テープの表示があった。


ピークから少し下った所。木の間から少し下界が見えた。


大岩の横を下る。


花崗岩の岩肌から剝離したザラザラの砂。その上に枯れ葉。 
怖い・怖い・・
落ちてくる?私を下で待ち受ける息子。
落ち葉を除けてくれたり・・今回も2人に助けられた。

昔、子供と自転車で来た時は、もちろん、山を覗いただけで、山の上までは行かなかったけれど「こんな所までよう来たなあ」と娘や息子は驚いていた。
本当に。その時はな~んとも思っていなかったが、こんな山道を・・すごいなあ。若かったんだなあ。

山を下りて「奥不動寺」にお参り。


階段を登る。


奥不動寺 静かな境内


巻向山 奥不動寺 本堂  真言律宗のお寺らしい。

帰りの山道(参道)には「丁石」がいくつか残っている」という。

所々で停まって丁石を見る。


七丁の丁石 杉葉を除けてくれたら字が読めた。

しばらく下って・・


三丁の丁石 倒れた石に落ち葉がかぶる。
これも言われなければ気付かない。


二丁の丁石 埋まりそう。

そして・・途中のカーブで、まさかの対向車。しかも普通車・・・
こちらはバックの余地なし。
幸いにも、普通車がバックしてくれて何とか対向できた。ほっ!

国道に戻り、もう1か所、黒崎にある「白山神社」へ。

車を停めて、初瀬街道に入る。


この不思議な遺物は「黒崎 オガライト工場跡」 古代の遺跡のようだ。
製材で出た「おがくず」を資源として再利用するための工場だったようだが、火災が頻発して、昭和42年2月 全焼したらしい。

思い付きは素晴らしいと思う。上手くいかなくて残念だった。


初瀬街道 雰囲気が残る。


初瀬街道に面して、白山神社(桜井市黒崎)の参道入口がある。
白山神社の石標の向こうに鳥居が見える。

参道を進むと、国道165号線 その向こうに白山神社。
国道165号線によって参道が分断されているのだ。


国道を渡り、境内に入る。
白山神社(はくさんじんじゃ)白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)ともいわれる。
祭神 白山比咩命(しらやまひめのかみ)・菅原道真 

「雄略天皇 泊瀬朝倉宮(はつせあさくらのみや)伝承地」の碑が立つ。
近年の発掘調査の結果、西に隣接する「脇本遺跡」が候補地とされている。


雄略天皇御製歌 万葉歌の巻頭を飾る歌。
「もよみ籠持ちふくしもよみぶくし持ちこの丘に菜摘ます児・・・」

ここには来たことがあるが、初瀬街道から入ったのは初めてだ。

花崗岩の「白山(辻)」と「白山神社(豊前)」と「白山神社(白山比咩神社)(黒崎)」3か所巡りも面白かった。

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1月25日 生駒 高山周辺 里山・茶筅の里 

2025年01月25日 | Weblog

生駒 高山観察会
行ったことのない高山「茶筅の里」にも行くとのことで参加した。

学研北生駒駅で集合。
先ず、「高山は大都市の近郊にありながら広大な里山風景が広がり、豊かな自然生態系を保っている。その高山で、大規模な開発計画が進んでいる」「生物多様性や生態系サービスを活用するように提案できないか」のような説明があった。
今日はそのための現地見学のようだった。

参加者9人、駅から2台の車に分乗。

高山サイエンスプラザに駐車。
今日の見学地まで歩く。

山に囲まれた谷津田。山裾の道を歩く。




田んぼに獣除けの柵。どこも同じだなあ。


山裾の小川 いい雰囲気

道は狭いが、車の轍がうっすらとある。
・・と思っていたら、車が1台入ってきた。


元は田んぼだった? 湿地っぽい所に、ハンノキ?の林


進んでいくと、笹薮から獣道


道を隔てた所は「ぬたば」になっていた。


そばにはイノシシの捕獲檻。近くに許可証が取り付けてあった。


ショウジョウバカマ 群生。 春が楽しみな場所だ。


小川の縁にセキショウ。いい香り。


奥にちょっと開けた畑地?田んぼ?があった。
さっき通った車はここの方のようだった。

ここから引き返した。

冬枯れの時期で花の咲いた植物はなかったが、ヨシノアザミの枯れた果実やモチツツジ・ミツバアケビ・ナナミノキ・ツルアリドオシ・ヤブコウジ(実)・フユイチゴ(実)・コマツナギ・ジャノヒゲ(実)・コウヤボウキ・・などもあるいい道だった。

高山サイエンスプラザ(今日は休館日)の近くでお弁当。


近くで大きい建物建設中 騒音や振動を表す表示板が出ていた。
初めて見た。


高山サイエンスプラザ 写っているのはアインシュタイン。
建物の中に絵があるのかと思ったら・・


建物横の「科学する子供たちの広場」のタイルモザイクの絵がガラスに映っているのだった。


向こうに見えるのが 奈良先端科学技術大学院大学 だそうだ。

高山茶筌の里


高山竹林園 案内図


多目的広場へ上る階段や手すりなども擬木ならぬ「擬竹?


見たかった「竹の寒干し風景」 初めて見た。(多目的広場)

高山竹林園資料館に入る。


茶筌いろいろ。
形状や竹の種類や流派により60種類以上あるらしい。
(ちゃせんは一般的には茶筅の字をあてるが、高山では茶筌と表記)
『高山茶筅は、室町中期、高山領主の次男宗砌(そうせつ)が、茶の湯の開祖 村田珠光 の依頼により作ったのが始まり』(ネット)

茶筌作りはハチク(淡竹・白竹)が適しているそうだ。
流派によっては黒竹や、囲炉裏のススで燻された煤竹を使用する。


竹製の編み針(孟宗竹)
花入れなどいろいろ展示されている。

茶筌作り工程のビデオを見る。


            片木の作業                         上編みの作業

茶筌づくりは竹の伐り出しから始まる。
冬の寒い時期に、2・3年の竹を切り出す。
切り出した淡竹を湯で煮沸し、油抜き。汚れも落ちる。
厳寒期に寒干し。1か月~2か月 天日干し。
(万遍に日が当たるように途中で竹を回転させるらしい(ネット))
その後、倉庫で1年以上寝かせさらに乾燥させる。
寸法に切り、いよいよ茶筌づくりに取り掛かる。

寸法に切った竹を
・片木(へぎ)
 穂先部の先の方の表皮を剥き、大割包丁で半分半分に割っていく。
 肉の部分を取り除く。
・小割
 1片を大小交互に10分割、更に十本ほどに裂いていく。
・味削
 穂先の部分を温湯で煮て台の上に乗せ、肉の方の根元から先になるほど薄
 くなる様に削る。しごいて丸みをつける。熟練を要する工程。
 「茶の味は味削によって決まる」といわれるのだとか。
・面取り
 穂の1本1本の角を取る。
・下編み
 面取りの出来た太い穂を1本おきに糸で編んでいくと、太い穂は開く。
・上編み
 さらに2周糸を掛ける。
・最後に全体の姿を整える。

全国唯一の茶筌の里。
500年余り続く伝統工芸
今も変わらぬ製法はすべて手作業。
ひええ~~。これは機械では出来んわなあ・・

高山の茶筌の国内のシェアはトップクラスだとか。
高山の茶筌業者は現在16軒だそうだ。


私のお気に入りのイヤリング 
超ミニサイズとはいえ、本物の茶筌と同じ作り方で作ってある。
何十年か前、高山の工芸士の方が作られたものを購入。

もう1か所へ移動


下ると池があった。ホタルも飛ぶという。

開発で住宅地になってこんな自然もなくなってしまうのは残念。
何とかよい方向になることを祈る。

駅まで送っていただいて解散した。

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1月24日 天孫降臨

2025年01月24日 | Weblog

今日の日本書記講座 
日本書紀はひとまず置いて、K講師による天孫降臨のお話を聞く。
しばし神話の世界へ・・

「天孫降臨」とは古事記や日本書記に記されている神話で(簡単にいえば)皇室の御先祖となる神が高天原( 神々が生まれ、住まう場所)から降臨(天降り)、葦原中国(地上の国)を治めていくお話。・・でいいかな。

天照大神以降の「神様の系図」を見ながらお話を聞く。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)ー 番能邇邇芸命(ほのににぎのみこと)ー 火遠理命(ほおりのみこと)ー 建鸕鷀草葺不合尊 (たてうがやふきあえずのみこと)ー 神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと神武天皇)へと系図は続く。
それぞれの結婚の話や物語が描かれる。

日本書紀の神代下本文で、ニニギノミコトが天下る時に、真床追衾(まとこおふふすま)にくるまれて神格を得るという秘儀のお話も。

古事記と日本書紀では神様の名の表記も違うし、6通りものストーリーがあるという。
それは古い話に、物語に関わる豪族の功績などが後から付け加えられたりすることにも関係するようだ。

ちょっとむつかしかったが、神武天皇につながり、今の皇室にもつながる物語だと思えば知っておいてもいいかなと思った。

有名な「海幸彦山幸彦」の神話の主人公「山幸彦」は「古事記」では火遠理命(ほおりのみこと)、「日本書紀」では彦火火出見尊(ひこほほでのみこと)というらしい。

2022年12月18日、鹿児島旅行で、築100年、登録有形文化財に指定されているレトロ駅舎、嘉例川駅(きれがわえき)に立ち寄った。
ホームに「高屋山上陵 天津日高彦火火出見尊(あまつひこひこほほでのみこと)徒歩30分の所にあるとの案内柱がホームに立っていた。
行っておけばよかったかなあ。山幸彦さんとのご縁がつなげたかも。
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