みどりの野原

野原の便り

8月30日 香芝 関屋周辺 古道など ムクロジ

2014年08月30日 | Weblog
古道歩きというわけでもないが、関屋あたりは古くから大阪から奈良への交通の要衝で、奈良へ入ってからは、初瀬や伊勢へ、当麻や吉野へ、田原本や法隆寺へ、と街道が分かれる場所で、古道の集中している場所らしい。

午後2時ごろ太陽がぎらぎら照りつける中の遅い時間からのスタート。

これが伊勢街道といわれてもわからない伊勢街道の名残道を少し西へ歩くと長尾街道との合流地点がある。

お地蔵さんがあり、横に道標が立っていた。
近くの方がお参りしておられるらしく、花も供えられ、赤い前垂れも新しい。
 
ちょっと失礼してお供えの花を除けるとお地蔵さんの台石が現れる。 台石には「右当麻寺道」と刻まれている。
                  右)横にある石標には「左ミちハいせミち 右、川より右はたゑま・・」


振り返って見ると、なるほど右一段低い所には細い川があり川沿いの道が当麻への道、すなわち長尾街道。 
左の伊勢街道はすっかり現代の車道になってはいるが、昔の街道の分岐点の様子が想像できた。

 
長尾街道の続きを西へ歩くと右手にまた道標がある。「右たへま はせ いせ(道) 左たハらもと ほう里うじ」
          右)西から見ると、こんな感じの分岐。 田原本街道の方へ曲がる。

少し行くと前に来たことのある道となる。
西名阪を抜けて、山道に入る。人けのない山道を越え、豪邸の並ぶ住宅地からまた山へ。
近畿自然歩道らしいが、暗く湿っぽい道で前に来た時は団体だったので何とも思わなかったが陰気な感じの山道だ。
登り下りして、やっと開けた所に出たと思ったら荒れ地?草地?の広がるスポーツ公園用地らしいところ。

ここから帰り道は初めての道を戻る。


痕跡はないがこれも太子道らしい。新しい案内板があった。

川沿いの道に出た。日が暮れて川の上をピラピラ飛び回るコウモリを見ながら駐車場所に着いたのは18:30 
ちょっと疲れた。

途中で見たもの

 
      ヤマノイモ雄花                カエデドコロ雄花

 
     ムクロジが目の前で見られた。        花がないのではっきりしないがカラスノゴマだと思う。


        完熟イヌビワ 蜜が滴っていた。
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8月29日 大淀古道 セミヤドリガ フユイチゴの花

2014年08月29日 | Weblog
六田駅から大淀古道~壷坂寺駅を歩く。
前とはちょっとルートを変えて、北の台経由で。

 
高見山の尖った山頂が見えた。      世尊寺を見下ろす。


   切り通し道の涼しいこと。

 
安産の滝(あんさんのたき) 階段を降りてみた。行場のようで、橋の下は着替えをする場所になったていた。  右)滝は道沿いの谷に流れ込んでいる支流にある。本流にも小さい何段かの滝があった。
ここで弁当を食べてちょっとゆっくりしていたら寒くなってきた。
峠を越えて壷坂寺から壷坂山駅へ降りた。

ツクツクボウシの声が賑やかに聞こえる山道
 
途中の杉林で上からブランコ毛虫のように糸にぶら下がった白いものが降りてきた。(糸は写っていないが結構丈夫な糸だった)

 
すぐわかった。この前見たセミヤドリガの幼虫だ。後でもう1匹降りてきた。

 
ヒグラシに外部寄生していたセミヤドリガの幼虫(先日の写真 8月18日のブログ参照)
『5齢になるとセミから離れ、糸を吐きぶら下がって木の幹や枝葉に取りつきやがてマユを作りサナギになる』(Wikipedia参照』


ミミズのまわりに積まれた砂。アリが獲物を隠すために築いた土手らしい。(先日のテレビ ダーウィンで放映していた)
近くにアリの巣穴があり出入りしていた。


高取の街の駅で、井戸を覘く親子が・・よくできた人形だった。

 
          ガガイモ                    クズ

 
        カラスウリ 雄花               雌花

 
メマツヨイグサ(左・小)とマツヨイグサ(右・大)   もうフユイチゴの花が咲いていた。

 
          クコ            シュウカイドウ


すっかり秋景色の古道歩きだった。
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8月27日 万葉文化館 講座

2014年08月27日 | Weblog
万葉文化館の前庭

 
         サルスベリ             遅咲き テイカカズラ
あとはタカサゴユリが咲いていたぐらい。

 
マテバシイ 双子のどんぐり 成長は如何に        スダジイのどんぐり

万葉講座はやっと講座の受け方が少しだけわかってきたところだが・・

今日は巻3の438~442までを中心に講義があった。 

最初の3首は大伴旅人が亡き妻大伴郎女をしのぶ歌 

後にも似た歌があったりして、どうして同じような発想の歌が多いのかなというのが感想。
形式的に感じて、悲しんでいるように思えないのは理解が足りないのだろうな。  
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8月25日 ナニワトンボ タイワンウチワトンボ 

2014年08月25日 | Weblog
 
     クルマバッタモドキ         ショウリョウバッタモドキ
ニセモノみたいな名をつけられて・・ モドキはどちらも初めて見た。

 
ナニワトンボ 水の引いた池の縁の枯れ木にとまった。私のカメラではムリ。                        青白い体、これで赤とんぼの仲間とは。

 
       タイワンウチワヤンマ   ウチワヤンマを見たいなあ。

 
シオカラトンボが卵を産んだ。           リスアカネ

 
ホバリングしていてしっかり見たことのなかったオオスカシバ
          卵から孵化したばかりのクサギカメムシ?の幼虫

 
   オオミズアオ 目立ちそうで・・・木陰に止まると・・目立たない。
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8月23日 長居公園 植物園 サルスベリ アメリカデイゴ ハマナツメ

2014年08月23日 | Weblog
 
サルスベリ ピンク 白 薄紫 咲き方も変化がある。
満開のように見えるがよく見ると花期が終わっているものが多い。

 
  雄しべの付いている満開の花     雄しべが落ちて花弁だけが残った花
百日紅といわれ、長く花が楽しめることからよく植えられる。


(左)シマサルスベリと (右)サルスベリ 花の構造は全く同じだが、シマサルスベリは花が小さく花弁は早く散る。

 
       アメリカデイゴ             ヒシバデイゴ
夏らしい情熱的な赤、アメリカデイゴは普通のマメ科の花と違って旗弁が下になって咲く。
5枚の花弁は大きいもの小さいもの雄しべを巻いているものと大きさ形さまざまでおもしろい。
雄しべ10本は根元でくっついて先で1本だけ離れている。原産地ではハチドリがポリネーターらしいが日本で花粉を媒介しているのは誰? 少ないが果実も見られた。

  
葉を見てカボチャかと近づいてみると、トウガンだった。 大きい果実がネットを掛けられていた。

 
短枝に直接ついているように見えるカリンの果実。 

近い仲間のボケを見てみると、
 
花柄がはっきり見えた。   膨らんだ果実は果柄がないように見える、
・・ということはカリンの果柄も果実に埋もれて見えないのかな。


ハマナツメ 花と若い果実 明石象が生きていた時代に生育していたという。
雌しべは早くに落ち、目立つのはガク。変わった形の果実はコルク質で海流散布する。


バタフライガーデンには最近植えられたフジバカマがある。
よく見る園芸のフジバカマとは感じが違う。河原植物だが絶滅危惧植物
中国のフジバカマと違って、初めの頃は葉は裂けない。
花咲く頃どんなチョウが来るだろうか? チョウは雌を呼ぶフェロモンを作る材料を集めに来るのだそうだ。

9時半に公園に着いた時、すでにすごい列が通用門から先が見えないくらいに続いていた。看板を見ると「関ジャニのグッズ販売」とのこと。

それが私が帰る時(5時)やっと列の最後尾がスタジアムの近くにあった。
一日中列が続いていたわけだ。
駅からは夜のイベントに向かう列が続々と・・・若者のエネルギー恐るべし。        
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8月22日 湿地周辺にて アギナシ ミズオトギリ コバナノワレモコウ

2014年08月22日 | Weblog
 
    ムカゴニンジン 初見           ヒメシロネ

 
アギナシ ちょうど花時  葉をもう少しじっくり見たかった。
狭かったのでゆっくり見れなかった。

 
ちょっとピンぼけ  オオカモメヅル      コバナノワレモコウ

 
        イソノキ              キキョウ
初めてキキョウの自生品を見たのもこの近く。もう20年ぐらい前のこと。


完熟イヌビワ 蜜が滴る。口の中でとろけた。

 
        ヒメアカネ          クルマバッタ


ニホンアカガエル きりっと爽やかな青年のように見えた。

湿地の保全には多くの人が関わり、そのおかげで珍しい動植物を見れる。
これらが絶滅してしまわないように祈る。
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8月21日 山裾歩き ツノハシバミを見つけた

2014年08月21日 | Weblog
ちょっと暑さも一段落?少しずつ少しずつ秋へと移っていく。

 
           オトコ江シ            オオバクサフジ

 
          コオニユリ            フシグロセンノウ         

  
          キンミズヒキ          ハダカホオズキ


 
         センニンソウ           ボタンヅル                                
 
       ナルコユリ 果実   

 
今日一番の見っけもの ツノハシバミ         ダンコウバイ


 
        コバノガマズミ           クマノミズキ  


     イヌガヤ 鈴なり 

 
       サカハチチョウ 多い              クロヒカゲ 

 
    ツマグロバッタが多かった            ヒナバッタ 
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8月18日 ギンヤンマ アケビコノハ コノマチョウ セミヤドリガ

2014年08月18日 | Weblog
フィールドは川あり山あり開けたところもある変化のあるところ。
今日も皆さんのおかげでいろいろな昆虫が見れた。

 
ウスバキトンボ ほとんどとまることはないが、網のお蔭でしっかり見れた。
                  右)リスアカネ 翅の先端に褐色斑紋 胸側面黒条4分の3 

 
オオシオカラトンボ 手元で見る翅の付け根の模様の美しいこと。 ハグロトンボ

今日の一番は・・
 
女性メンバーのお手柄 ギンヤンマ捕獲 サンゴ礁のようなアイスブルー その色合いにうっとり。

 
コノマチョウの幼虫 ウサギ顔のイモムシ  抜け殻とサナギも見つかった。 

何だこれは? 白い粉の付いたウジ虫のようなものが生きたヒグラシに付いていた。
 
ヒグラシに寄生したセミヤドリガの幼虫らしい。寄生というとアオムシに寄生するコマユバチのように体内に寄生するものしか知らなかった。セミヤドリガは外部寄生するそうだ。大きいのと小さいのが2つも取り付いていた。
セミヤドリガの幼虫はこの後セミから離れてサナギになり成虫のガになるらしい。
それがまたどうやってセミの体に取りつくのか?不思議な生き物だ。


カビか菌に侵されたアブラゼミもいた。


アケビコノハ 名前通り木の葉そっくりの前翅 
飛び立つ時に急に後翅の鮮やかな目玉が現れたら鳥もびっくりすることだろう。

山道ではヒグラシやミンミンゼミがよく鳴いていた。 アブラゼミが多かった。
  
飛んできてメンバーの男性のジーンズにとまったアブラゼミ。
   右)私の帽子につけていたクラフトのトンボに赤とんぼがとまった。お友達と思ったかな?    
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8月17日 大阪市立大理学部付属植物園

2014年08月17日 | Weblog
ここへ来るのは今年2回目

都市の公園と比べてみよう、というのが今日の目的のひとつ。
面積は長居公園より少し広いらしい。歴史は古く、今年開園して64年になる。
植生型毎に植栽され、化石植物がたくさん植えられている。
地形を生かした植栽がなされていることも特徴のひとつで、起伏のある園内は植物園という感じがしない。

外国産針葉樹林ではユサン・ブラジルマツ・コウヨウザン・タイワンスギなどを観察
ユサン(別名アブラスギ)はスギの仲間ではなくマツ科、ブラジルマツ(ナンヨウスギ科)もマツの仲間ではない、科は名前とは一致せず紛らわしい。
スギ科は最近の分類ではヒノキ科になっている。、


      ブラジルマツの種子 
この変わった種子を他所で拾い、人に尋ねて初めてブラジルマツという名を知った。もう大分前のこと。 ブラジルではこれをゆでて食べるという。

この植物園とメタセコイアの関係も有名だ。
元園長三木茂博士が日本で集めた化石の中からどのようにメタセコイアを発見したか、のお話を聞いた。

化石で発見され、メタセコイアと名づけられ、後に中国奥地で現存することがわかり、生きた化石といわれるようになる。
その後、皇室と保存会が苗木を100本(ずつ?)譲り受けた。


その100本の内の1本がここにある「最初の導入木」の表示のある木 
1950年に譲り受けた苗を花木園で育て1,5mに育った木を現在地に移植したものだそうだ。

その時の神戸市の3本は今も残っているが、奈良市が譲り受けた2本は公会堂建て替えの際に伐られてしまったという。

この植物園では挿し木でメタセコイアを増やし、ここから全国各地に頒布された。
教科書会社が教科書を採用してくれた学校にメタセコイアをプレゼントとしたこともあり、その時のメタセコイアが残っている学校もあるとか。
ラクウショウ セコイア などと葉の付き方や球果などを比べてみる。

カシナガ対策でビニールを巻かれたカシやシイの姿が痛々しい日本産樹木見本園を通る。

午後からはチャンチンモドキや水生植物を観察。

チャンチンモドキ  落ちてから日が経って黒くなった果実や核だけになったものが一面に落ちていた。
(高木で近くで花や果実を見ることはできないが、5月に来た時には落ちた花を見ることができた)

 
たくさんの子苗が密生していた。1個の核からうまくいけば5本芽生える。 これは2本芽生えていた。

ハスの見ごろは過ぎていたが、果実の様子を見ることができた。

       咲き残ったハスの花        散った花弁は「ちりれんげ」


果実の先に近いところの黒い点状のものは? 肝心なところ聞き逃し。
                  右)葉柄には細かいトゲがある。
         

タコノアシの花が咲き始め。  スイレンは見ごろだ。
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8月12日 済浄坊渓谷 迫力満点の滝 タムシバ ヤマグルマ

2014年08月12日 | Weblog
朝、雨が降っていたが何も連絡がないので、一応山歩きの準備をして出かける。
・・が多分温泉に直行かな?

途中まで降っていた雨は済浄坊渓谷入口についた頃には上がり、行けるところまで行くことになった。
 
道が川になっているところ、水たまりなど、そんなところを乗り越えて歩く。

 
1番目の滝に到着  すごい水量 すごい迫力  少し降りて正面に行けばいいのだが濡れている岩がこわくて遠くから。                 右)横から

 
         2番目の滝           滝の上から見ても迫力

山道の石は滑りやすくこわい。滝も見たし引き返そうか。といいつつももうちょっとだけ・・と。

 
    3の滝

 
               4の滝  (滝の番号は勝手につけています)

そして結局、滝道を上の林道まで登りきった。


       広い林道も川だ。

そこから林道を「国見山まで後1キロ」のところまで歩いて引き返した。

滝道の下りがまたこわい。転んでけがしたら大変。慎重に足を運び無事下山。
なにも台風の後の雨上がりに行かなくてもよさそうなのにね。
下山後入ったお亀の湯はホットした気分とともにゆったりと・・そして・・つるつる・・

でも行った甲斐があった。
台風の後なので、折れた枝がたくさん落ちていて、普段余り見ることのできないものも見れた。

 
これはヤマグルマに違いない。若い果実が付いていた。遠くの岩場にあるのは見たが台風のお蔭で手元で見ることができた。     右)これは何? わからないものもまた楽しみ。

 
        キハギ        アケボノソウ つぼみが多かったが1ヵ所だけ咲いていた

 
        ホドイモ 

 
          アギスミレ葉       イワカガミ葉

 
         アブラチャン             コバンノキ


         タムシバ
タムシバは遠目には見たことがあるが、手にとって見たことはなかった。
多分これはタムシバだ。と思って香りを嗅いでみた。うんいい香り。 そして葉をかじってみると甘い。
今まで本で読んだことしかなかったことを体感できてうれしい。

 
        ミヤマカワトンボ 雄    ミヤマカラスアゲハ
「きれい もうちょっとよく見せて」と語りかけながらこんなに近くまで行けた。


  アキアカネ  もう少ししたら下界に降りてくるのかな? もう降りてきてる?     
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