甘樫丘周辺で昆虫観察会
近くてうれしいな~。
種名の記録を頼まれた。
出来るかなあ。見たいし、写真も撮りたいし・・
休憩所のそばで。
カワラナデシコ
ウツボグサ
昆虫
モンシロナガカメムシ
キバラヘリカメムシ
ウスバカミキリ
コフキゾウムシ
ウラナミジャノメ 表翅の蛇の目紋
ウラナミジャノメ 裏翅の蛇の目紋
よく見かけるヒメウラナミジャノメもいたが、表・裏の蛇の目紋の数が違う。
今日は両方見られたので、よくわかった。
メンバーのお1人が草むらの中にウマノスズクサを見つけた。
そこにジャコウアゲハの幼虫もいた。
ハゴロモの仲間の幼虫がたくさんいた。
ハゴロモの種類は多く、私はどれがどの幼虫ががまだわからない。
トリミングした。これはアオバハゴロモの幼虫??
手前の黒いものは何? ハゴロモに寄生するヤドリバエなのか?
これもわかりません。
わからないのも多いけれど、自分でもいくつも見つけられたのがうれしかった。
①うちのツバメ
写真を撮ってみたら・・ビックリ!
3羽だったヒナが、5羽いる。増えた!
後から2羽生まれたってこと?
口を閉じている先輩のヒナ 後から生まれた2羽は口を大きく開けて餌を催促している。
この後、2羽は巣から落ちて死んでいたそうだ。あら~~。せっかく生まれてきたのに・・😢
②ハサミを探しに。
愛用のハサミを落としたようで、思い当たるところを探したが・・
見つからず・・シュン・・
その1か所で、枯草の中に小さいキノコを見つけた。
カニノツメ? サンコタケ? が浮かぶがちょっと違うな。
それで写真を送って教えてもらった。
ツマミタケ(アカカゴタケ科)とのこと。
先にグレバがついていて臭かった。
ハサミは見つからなかったが、転んでもただでは・・なんとやら。
珍しいキノコにであえたのだった。
桜井駅から明日香資料館までバスに乗り、そこから歩こうと、バスの時刻を調べて行ったのに・・
季節運行で「6月1日~9月16日の土日祝日のバスは運航なし(季節運行)」
ええ~っ。調べて行ったのにひどい!
どこへ行こうか・・安倍の文殊あたりでも??
とにかく南へ歩き出す。
途中で右の奥に見えた公園を抜けて南へ行く。
「さくらはし」寺川 に出た。
そうや。寺川の右岸を西へ歩こう。方向はわかっている。
誰も通らない川の道。
川原にはツルヨシの匍匐茎が這っている。
ヨシの繁みからはギョギョシギョギョシとヨシキリの声がうるさいぐらい。
すぐ近くで声がするのに、姿を見つけられない。
草の茂る細い道になった。
ヤブジラミにアカスジカメムシが・・10匹ぐらいいた。
小西橋の所に出た。
ここは古代の官道「横大路」の東の端になる。
「難波より京(飛鳥)に至る大道を置く」と日本書記」推古天皇の条に記述される「横大路」の奈良県ルートでは、西は当麻町の長尾神社から大和高田市・橿原市を通り、ここ小西橋東詰めまでの13㎞をいう。
横大路の道へ入らず、もう少し川沿いを行こう。
ヒメガマ 若い穂が見える。
シュロガヤツリも川の中にある。
抜けられるかな?
細い道を抜けた。
途中にハンゲショウの群生
カラムシの葉をつづった中にアカタテハの幼虫
お庭のアガバンサス白花 おうちの人が出ておられ、お断りして撮影。
横大路に入る。
右に入って、横内神社へ。
手前の田んぼを覗くと、カブトエビやホウネンエビの姿。なつかしい。
ちょっと大きいカブトエビも。
片手を水の中へ突っ込んだが、捕れるものではない。
水の中を見ながら歩いていると、カブトエビが浮かんでいた。死んでいるよう。
掬ってメモ帳の上に置く。
体長約38㎜ 普通のカブトエビよりは大きいように思うが・・
ひょっとして、これがアメリカカブトエビというものか??
普通のカブトエビか? わからない。
橘街道を横切り・・
西之宮阿弥寺 子安子育地蔵尊 ここはもう橿原市
餌をくわえたハクセキレイが車道に降りた。
自動車が止まる。その後、ハクセキレイはそばの家のガレージへ。
コシアキトンボを捕まえたようだ。
三輪神社 御神木の大槻木(おおつきのき)ケヤキの古木 貫禄!
江戸時代に書かれた「西国三十三所名所図会」にも描かれている。
三輪神社の南は「横大路」西に「中ツ道」が交わるところに建っている。
このケヤキの木は旅人のよい目印になったことだろう。
三輪神社 拝殿
境内にはエノキやカヤノキの大木もある。
チラリと見えた鳥居
市杵嶋神社だった。
境内のソテツ 新葉がきれい。
大きい木ではないのに、古い種子が残っていた。
空き地に草に紛れてフトイがあった。
空き地は元は田んぼだったのかもしれない。
栽培しておられたのだろうか?と想像。
暑い時なので、無理せず、耳成駅から電車に乗って帰る。
横道にそれようが、気の向くまま・・気まま歩きは面白い。
朝、最寄り駅で電車待ちのホームから、先日伐られた桜の株を見る。
(3月4日のブログ 参照 6月7日のブログ 参照 )
クビアカツヤカミキリの侵入・産卵・脱出を防ぐためのネット がかぶせてあった。
でも、根や株元がネットがかかってないところもある。
掛けるなら完全に覆ってほしいなと思いつつ、見ていると・・
クビアカツヤカミキリの成虫がネットの上を歩いているではないか。
わっわっわ・・
フロスが出ているのは見かけるが、実は、成虫をみるのは初めてなのだ。わお~!
写真を撮る。
捕まえたいけど、届かない。もうすぐ電車も来るし・・と言ってるうちに電車が来た。
ネットのかかってない所から株元に入っていかないか・・ハラハラ・・
・・というより、不完全な防除ネットから出てきたのかも・・
気になりながらも、今日の予定の所へ。(6月22日②のブログに書く)
そして、帰りに駅を降り、まさか今頃までウロウロしてはいないだろうと思いつつ、北側に回る。
そして、石組を上って、桜の切り株の近くへ。
防除ネットはかけてあるが、根株が一部むき出し。右の方に伸びた太い根はそのままむき出し。
不完全なかけ方。
市町村の情報では『伐採する場合、できるだけ伐根(根も取り除く)か、切株にネットを張り、成虫が出てこないか、2~3年確認する』ことになっている。
見ていると・・
え~っ。クビアカツヤカミキリの成虫、まだいた~。(朝見たのと同じ個体かどうかは不明)
体長3㎝余 触角が長~い。体長と同じぐらいの長さ。
これは捕まえねば・・ビニール袋をかぶせて捕獲。・・処分した。
ジャコウ臭があるというのを後で知る。匂い嗅いでみなかった。
クビアカツヤカミキリは2018年1月~特定外来生物に指定された。
人体には害はないが、桜・梅・桃・スモモなどを食害する。
ネットで調べてみると、被害はものすごいものらしい。
対応の遅れた○○では農園40か所廃業
南高梅の産地では、クビアカツヤカミキリの捕獲に1万円の懸賞金
高田の千本桜の3割に被害 などなど。
どうぞ被害が広がりませんように。
うちのツバメ
今年はもう来ないかと思っていた。
先日から巣に出入りするのを見かけるようになり・・
6月20日
昨日(6月20日)3羽のヒナが生まれた。
巣は以前のものを毎年積み増し積み増しするので天井との隙間が少ない。
3羽のヒナが見える。
親が戻ってきた。
2羽の親は忙しく。餌を取ってきては巣に運んでいる。
6月21日(今日)
ヒナ 3羽見える。
ヒナはまだ目があいてない。
こんな生まれたばかりのヒナを見るのは初めてだ。(トリミング 拡大)
親鳥が餌を運んできた。
しばらくして、もう1羽の親も帰ってきた。
「私にも~」1羽のヒナが口を目いっぱい開けてアピール。(中央)
後から帰った親鳥は餌をやると、飛び立っていった。また次の餌を捕らねば・・忙しい。忙しい。
先に帰った親鳥が餌やりに手間取っている。
しばらく見ていたら・・餌の虫の「翅」の一部が見え・・「尾」も見え・・
はは~ん・・
餌は何と、コシアキトンボ
腹部に黄色い部分が見える。雌なのか? 未熟個体なのか?
お母ちゃん!(お父ちゃんかも知らんけど)いくら何でも、大きすぎるわ!
離乳食からお願いしま~す。
大きすぎるのは自分用の食事にしておけば?
だいぶ頑張っていたけど・・無理だったのではないかな?
最後は見届けていない。
動けない植物は、いろんな方法で分布を広げる。
動物や鳥にくっついたり食べられたりして種子を遠くへ運んでもらう。風に運ばれて散布する。水の流れで運ばれる・・
「雨滴散布」という作戦をとっている植物もある。
雨の日に果実を開き、雨が当たった衝撃で種子を飛び散らせる植物。
アカバナユウゲショウも雨滴散布をする。
以前、初めてそれに気づいて観察してみたことがある。 以前のブログ 参照。
先日、ちょうど果実が付いた枝を何本か採ってきたので、ベランダに置いて観察した。
ベランダに、ビンにさした果実付き枝を置く。
一番下のは、気付かない内に種子が出てしまったもの。
06:07 雨にあたって果実が開いていた。たくさんの種子が見える。
(写真が撮りにくいので部屋に持ち込んで写す)
また雨の降っているベランダに出しておく。
06:25 次に見た時、種子はほとんど飛び散っていた。
雨が当たって飛び散る「瞬間」はなかなか見れない。
07:36 次に見た時には種子はすべてなくなっていた。
07:37 まだ果実はたくさんある。
雨に合わせ、果実を閉じたり開いたりして種子を完全に放出するようだ。
後日(6月)29日に見ると、果実は昨日の雨ですべて見事に種子を散布して、ガクが花のように開ききっていた。
白い葉が混じっているのはマタタビ 花の季節
花は近くで撮れなかった。
若い果実が近くに。
コバンノキ 若い果実
ミズキの樹形 遠くから見ればよくわかる。
植栽のミツマタ 初めて果実に気づいた。
レンギョウの仲間にも果実 これも初めて気づいた。
熟して種子を散布するのかな?
タカネマスクサ
イタチハギ ここだけ花が残っていた。
ヤマユリ 小さいつぼみが2つ。
マルバマンネングサ 満点の星のよう。
アカハライモリ 久しぶりに見た。
ちょっとお腹見せて~。すぐ放してあげるから~。
尻尾が細長いので雌かな?
はいはい。元気でね~。バイバイ。
ベニバナボロギク ひとところ群生。蕾を持ってるのもあった。
きれいな若い茎先を摘んで今日のお土産に。
茹でて鰹節をかけて食べました。柔らかくておいしかった。
観察会の下見の前に、ルートの確認と、コミュニティバスが時間通りにあるかを確認するために1人で歩いた。
わかっているつもりの道を、少し外してしまい、コースは違ってしまったが、いつも歩かない道は面白かった。バスはきっちり確認できた。
下見ではもう一人のメンバーときちんとコースを歩くことにする。
アカメガシワの蜜腺にアリとヒメカメノコテントウ。
肉食でアブラムシを食べるというヒメカメノコテントウ。蜜も舐めに来るのか~。
アカメガシワ 雌花 雌の木
アカメガシワ 雄花 雄の木
遠目に雌株だなと思ったイチョウ
近づいてみると、若いギンナンが見えた。やっぱり。
タブノキ 果実
テウチグルミ 今年は果実が少ない。
ムラサキカタバミ さび病菌に侵されている。
ムラサキカタバミ 鱗茎
水路に、オオカナダモの花
前に、「近くの水路にバイカモが咲いてるよ」と教えてくれた人がいたなあ。
バイカモはこの辺の水路にはありません。
カノコガ 半透明の窓(斑紋)がある。 今の季節、時々見かける蛾。
去年植えたウマノスズクサの花がたくさん咲いた。
自生地を巡る。
①曽我川そばの自生地
草刈りされた後、伸びだしたウマノスズクサの芽が20~30本ある。
自動車道の工事が迫っていて、なくなりそうで心配。
② ①の場所から少し離れたところ。
人家に近い分、草刈りが行われる。
ここでは7本ぐらい確認。
③畝傍山口神社に近いところ。
20株ぐらいあった。
ついでにアオギリを見に行く。
復活しているが、少し遠くなった。
たくさん蕾がある枝は、ずいぶん遠い。
近い所にも少しつぼみあり。
ネムノキ 満開
④の場所は、大和高田市の西端。西代池の堤防。
息子が、3年程前にここでジャコウアゲハの群れを見たというので、見に来た。
池の堤防はウマノスズクサが生えていてもよさそうなところ。
でも、全く見つからなかった。
フェンスが張られ池のそばへは入れない。
ひょっとしたらそんな草むらの中にあるのかも。
ここで、飛んでいるジャコウアゲハを1頭だけ見た。
①②③の場所ではジャコウアゲハの姿は全くない。何か異変が起こっている?
フェンスの際に、見慣れない白い花のカタバミがあった。
初めて見る。
調べてみた。シロバナイモカタバミ(シロバナフシネカタバミ)なのか?
根を抜いてみると・・串団子のように連なった丸い塊茎。おもしろ~い。
2015.12.19に撮影した、赤い花の普通のイモカタバミの塊茎
気付かなかったが、普通のイモカタバミの塊茎もこんな形になるんだ。
白い花のカタバミ、種名がはっきりわかればうれしいな。
近くの集落の中を歩いた。
神社や寺も立ち寄ったが、西連寺(さいれんじ)の前で「ここで書かれた竹園日記は有名ですよ」と、通りかかった人が教えてくださった。
全く知らなかったが、江戸末期~明治初期に住職をされていた方が、日記を書き残しておられたそうで、幕末~明治初期の政治動向など、天保の飢饉や大塩平八郎の事件なども詳しく書き残されているらしい。
下見に同行。
この紋は織田家の「織田木瓜紋(おだもっこうもん)」というそうだ。
なぜここに織田家の家紋が?と思ったが・・
宇陀松山藩の初代藩主は織田信雄(信長の次男)
以後、4代目で転封となり宇陀松山藩が幕府領になるまで織田氏が支配していたということだ。
天領となってからも商業の町として、明治時代には政治経済の中心地として発展してきた。
宇陀松山地区の町なみは「国の重要伝統的建築物群保存地区」に選定されている。
江戸初頭の敷地割が残り、その上に江戸時代から戦前までに建てられた町家が立ち並ぶ。
そんな町なみの中に「森野旧薬園」はある。
日本書紀に、西暦611年に推古天皇が薬狩りを行ったという記述がある大宇陀。
森野家10代目、道貞は、若い頃より薬草木を栽培し研究していたのが幕府の目に留まり、幕府の採薬師だった植村佐平次と共に全国を歩き採薬。幕府に献上した。
その褒賞として貴重な薬草を下賜され、自宅の薬園に植えたのが森野旧薬園の始まりという。
日本最古の私設薬草園である。
以前はここで葛粉の製造もしておられたので、クズの根の澱粉を精製する大きい沈殿槽もある。
(今は別の場所にある工場で製造)
旧薬園資料館にはたくさんの資料が展示。
芳名帳には牧野富太郎の名も。大正・昭和2度記名がある。
昭和天皇の行幸も。ヘリコプターで来られたのだとか。
本番で見る時間があればゆっくり見てください。
裏山にある薬草園へ。起伏のある園路を歩く。
桃岳庵
薬園創始者(本名 道貞・初代 藤助・号 賽郭)が、本業引退後、国内最古の薬草図鑑「松山本草」を描いたという建物。
賽郭祠堂
嗣子(跡継ぎ) 武貞が、親 藤助の偉業を子孫に伝えるために建てた。
森野家は代々「藤助」を名乗り、現在の当主は11代の方だそうだ。
時節柄、開花しているものは少ないが、薬草は至る所に植えられている。
オオハンゲ カラスビシャクの親玉のような植物。
ホルトソウ(トウダイグサ科)普段は見ることがない。
トチバニンジン 花や果実があった。
ひときわ目を引いた大きいセリ科 ヨロイグサ
毒草でもあり薬草にもなる植物いろいろ。
見慣れない植物もたくさんある。
今日見つけた昆虫 ニセシラホシカミキリかな?
ツバキ類を食害するそうだ。
広く、起伏のある薬草園の管理は大変そう。この頃は獣害もひどくなっているとか。
本番でゆっくり見たいものです。