朝9時、セントラルマーケットからいったんホテルに戻り、今日のスケジュール「ケニルレイク」へ。
タクシーが予約時間より遅れてきたが、換金したいと伝えておいた銀行は9:30からしか開かないのでそれに合わせて来たらしい。
銀行に立ち寄って換金 開くのを待つ。
窓口の前には背中に銃をかけたガードマンがいた。のんびりした雰囲気だが安心ではある。
ガラスの拭き掃除しているのは銀行員なのかお掃除の人か?
アブラヤシのプランテーションを抜けて1時間ほど走り、眼下に水が見えてきたと思ったら、ケニルレイクの湖畔だった。
ケニルレイク
タマンネガラ ナショナルパークにある人造湖で、
14か所の滝や洞窟 300以上の島があるらしい。
カヌーや遊覧ができるとのこと。
切符売り場の窓口の小屋根が並んでいるが、全く人気(ひとけ)がない。
今日は休業日?でもないらしいのだが。
タクシーの運転手さんが何とか連絡をつけようとしてくれているようだ、時間が経つ。
途中での欧米人家族らしい1台の乗用車が来たが、あきらめて帰ってしまった。
「待っててもあかんのちゃうか? もう引き返してもいいのと違うの?」そういう私に
「お母さんはその辺歩いとき、あまり遠くへ行かないように」といわれてその辺を一回りすることに。
近くにはパパイヤ・ヤシ・ムッセンダやオオタニワタリなど植栽したものが多くあまり面白くない。
水辺にはボートがつないである。
ムッセンダ カシアの仲間 植栽のもの
白い葉の変わった木がある。と寄っていったら造花 作った木で隣には赤い葉や青い葉の付いた木が並んでいた。電柱を隠そうとしているが観光地にありがちながっかりの風景
1度戻ったがまだ進展していないようだ。違う方をもう少し歩くことに。
植え込みを外れた丘の上にマメ科らしい大きい木が見えた。
そして、茶色く枯れたところを双眼鏡で見ると赤いものが見えた。
「ひょっとして・・・」丘の下の側溝を覘くと「やっぱり!」カンがあたった。胸が高鳴る。
落ち葉と共に赤い豆がたくさん落ちていた。
ナンバンアカアズキだ!
なんとかあの木に近づけないかな・・
見ると細い階段があった。そこを登ると木のそばに出た。「やったー!」
まだ若い鞘 鞘がはじけて豆が付いたものも目の前に。
「すごーい!」 1人で叫んだ。誰もいないのだから。 この枯れた鞘が下から茶色く見えたのだ。
木の下には芽生えもたくさんあった。こんなに豆が落ちれば芽生えるはずだ。
興奮冷めやらぬまま受付のところに戻ってしばらくしたら、寝ぼけ顔の寝癖頭の兄ちゃんが来た。
運転手さんが頑張って連絡をつけてくれたらしく、なんとかボートを出してくれるという。
オジギソウや雑草の繁る草むらを降りてボートに乗る。
愛想も何もなくめんどくさそうではあったが、40分余り湖を回ってくれた。
ライフジャケットは船に積んだまま。一言も発せず。時には携帯をいじりながらの運転・・
人造湖とは言っても入り組んだ湖は美しく、水も澄んでいた。岬にはリゾートホテルのようなものも見えるが、どうやっていくのか人がいそうにもない。今はシーズンオフなのか・・・
こんな人が少ないのに、開発工事をしているところもある。
どうも私は気が短いようで、「運転手さんが頑張ってくれてるのに・・」と後で娘達に叱られたのだったが。うれしい収穫に大満足のケニルレイクだった。