みどりの野原

野原の便り

6月30日 面白いのがやってきた シロスジカミキリ

2018年06月30日 | Weblog

午後、ベランダのコンクリートの上に何やら大きいものが転がっていた。


わっ!キマダラカミキリや!と思った。
どこから来たのか足にはクモの巣とゴミがついていたので取ってやった。
動いているが逃げそうにもない。

図鑑ではキマダラカミキリは別名で、キマダラミヤマカミキリが正式名。体長は22~35㎜
でも、図鑑のキマダラ・・とはちょっと雰囲気が違うなあ。大きさも違う。

 
身体測定。体長を図ってみると50㎜強ある。頭部の両横には突起がある。

どうやら「シロスジカミキリ」のようだ。初めて見た。南方系の大型カミキリムシとのこと。
『コナラ・クリ・ヤナギ類の葉柄を食べる大型種で都市周辺では生息地が減少体は灰色で前翅に黄色紋が散らばる。この黄色紋は死ぬと白色になる』(日本の昆虫1400)
体長は40~55㎜ これも合う。頭部の両横には突起があった。

 
腹部の側面に白い筋がある。雌なのか雄なのか?? 


背中の模様 印伝のような黒い点。黄色い模様も毛。その他も短い毛で覆われてきれい!
複眼もよく見えた。(写真には撮りづらい)
  
写真を撮って、その辺においておいたら好きなところへ飛んでいくかと思って、植木鉢の土の上に置いておいたがしばらくしてもそのまま。だいぶ弱っていそう。 

昆虫採集しそうな子供は近くにいない。 とりあえず家に連れて入った。

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6月28日 ②京都薬科大学付属薬用植物園 アマチャ・マオウ・コガネバナ・アカスジカメムシ

2018年06月28日 | Weblog

最寄りの石田駅から緩い登り。

標高60mという山手にある京都薬科大学付属薬用植物園に到着した。

冷たい麦茶をいただいて、クールダウンも兼ねてと、室内で説明を聞く。

その昔には桓武天皇のお狩場だったといい、田や茶畑があったというこの地へ薬用植物園が移転して50年になるとのこと。キツネやタヌキやウサギやアナグマを見かけることもあるという山裾にある。

薬科大学は6年生で、薬用植物の栽培を通して研究がなされているとのこと。

味や収量を求めて品種改良される野菜と違って、漢方薬にするものは古くから使用され、同じ処方で利用されてきた安定したもの。
また同じ植物を栽培しても薬事法?で成分試験に通らないと漢方薬にすることはできない。

漢方薬は目的にあった植物・薬用部位・最適な採取時期などが重要だそうだ。
漢方というのは日本の言い方で、中国では中医というらしい。

体から暑さも引いたところで薬用植物園を案内していただく。
甲子園のグランドと同じぐらいの広さの畑に約1000種の薬用・民間薬・染料・香料などの有用植物が植えてある。

 
垣根のテンダイウヤクに果実が付いていた。昔、秦の始皇帝が徐福に不老不死の薬草を探させたという伝説がある。   右)カギカズラ 葉の付け根のカギの付き方も不思議だが、このカギだけが薬用にされるというのも不思議。


アマチャ 花まつりの後飲んだ甘茶の味を覚えているが、生の葉を齧っても甘くはない。
甘茶になるまでには洗って・陰干しして・密封して・発酵させて・揉捻して・乾燥して・・と大変な手間がかかるそうだ。ヤマアジサイとの区別もつきにくいので注意が必要。

 
ラムズイヤー 葉はふわふわ羊の耳   ボリジ エディブルフラワーとして有名だが、妊娠中の人など食べない方がいい人も。よく調べてから食べよう。

 
きれいなブルーのコガネバナ なぜこれが黄金花なのか?尋ねてみると、根の断面が鮮黄色らしい。納得         右)カルドン 茎を食用にするとか。食べたことがない。

 
シロバナムシヨケギク 除虫菊のこと。蚊取り線香の原料になる。
        右)アメリカホドイモ 地中にできる肥大した根茎を食べるらしい。

 
トユウキンレンはバナナの仲間  オレンジの苞の付け根に花が咲く。右)葉

 
マオウ(マオウ科)雄花が咲いていた。シナマオウやフタマタマオウなど種類があるらしい。
見た目はトクサやスギナにそっくりなのにシダではなく、裸子植物 
葉は退化して鱗片状になり節に付く。マオウは葛根湯などに配合される。 
   
 
カレープラント カレーのような香りがするが、カレーには用いられない。
  右)ステビア 甘味料にされる。葉を齧って味見をしたが、いつまでも口の中に甘味が残る。
あまり後口はよくない。

 
塩ビ管や太い竹筒に植えられているのは根が長くなる植物。手前のイトヒメハギは生薬名を遠志(えんし)という生薬。物忘れの効能が見直されているとのことで、身を乗り出す。
   右)対馬だけに自生するというオウゴンオニユリ 対馬で花を見た。もうすぐ開花しそう。

 
     オオツヅラフジ       パクチーについていたアカスジカメムシ
園内をたっぷり案内していただいて、薬用植物園を後にする。
帰り、近鉄電車が人身事故で普通というハプニングがあり、京都駅からJR経由で帰ったので帰宅がずいぶん遅くなった。

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6月28日 ①植物園 ノラニンジン パパイア カンガレイ ミツバウツギ 他

2018年06月28日 | Weblog

午前中は京都府立植物園
花壇にはカラフルな園芸植物が植えられている。
 
ブルグマンシアの名札 えっ?「あの花」と違うの? 帰って調べてみると、やっぱり「あの花」だった。ブルグマンシアが学名で「あの花」エンゼルトランペットやキダチチョウセンアサガオは園芸名らしい。  右)タイタンビカスの名札 アメリカフヨウとモミジアオイの交配種だとか。

園芸植物は次々と交配種や新種が出てくるのでわからない。


ヒマワリ コング の名札 大きい葉 背が高くなりそう。
「皇帝ヒマワリというのもあるらしい」とメンバーのお1人。
知らなかった。同じもののことをいうのかと調べたら、このヒマワリ「コング」は6月~10月に、「皇帝ヒマワリ」は晩秋から降霜期までと花の咲く時期が違うようだ。

昔は大きい花が1個だけ咲く背丈の高いヒマワリしかなかったが、最近は小型で枝分かれする種や矮性のものが増えていると思ったが、次は巨大ヒマワリが流行るのか?

 
ノラニンジン 「野良」の素朴さはない。繁殖力が旺盛だそうだ。
             右)カセンソウに付いたオオクモlヘリカメムシ

 
パパイア 実がついていたが花に気を取られて実の付いたのを取り忘れた。
 右)雌花 普通は雌雄異株とのことだが、両性花種もあるようだ。雄株はなかった。

 
      ナツツバキ            ミツバウツギ 果実

 
高い所に実が付いていて、尋ねられた時イイギリかなあと曖昧なことを言ったが、望遠で撮った写真を見てもイイギリの他に思い当たらないなあ。 
 右)これもカンガレイかサンカクイかとあやふやだったが、カンガレイのようだ。
花序に柄がないのと、茎断面がえぐれたような三角だったので。

 
モクゲンジの→があったが、高木で・・ 帰って望遠写真を見ると黄色い花の色も分かった。


これも→に沿って行くと、キヌガサダケがちょうどきれいな形で見られた。 

短時間だったが、いろいろ見れた久しぶりの京都府立植物園だった。 ②午後の部へ続く。 

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6月25日 初めてみたゴマダラオトシブミ ヒラタアブ ナキイナゴ ゲジ ママコナ キオビミズノメイガ

2018年06月25日 | Weblog

 
クリの葉裏にとまっていたゴマダラオトシブミ 初めて見た。
 右)昆虫ではないけれど、ゲジ 嫌われ者の代表のようだが、あまり見かけない。
大きくて堂々とした姿だった。

 
    ホソヒラタアブ       ナキイナゴ 手から逃げて帽子にとまった。



可愛いのを1つ追加 キオビミズノメイガ のようです。なんてきれいな模様なんでしょう。

 
  久しぶりに見たママコナ       ホタルブクロ ピンクと白

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6月24日 うちの庭 アガバンサス ボタンクサギ 斑入りツユクサ

2018年06月24日 | Weblog

梅雨時の庭。
アジサイは大きくなりすぎてだいぶ前に根元から伐った。根を掘り起こすのは困難で、そのままにしておいたらまた枝葉が大きくなってきている。今年は無理だが来年はまた花が見れそうだ。

 
      アガバンサス            ハマナデシコ         

 
ボタンクサギ このぐらいの咲き加減が一番きれい。  斑入りツユクサ  

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6月23日 長居公園 植物園 ジャカランダ・ヒシバデイゴ モクゲンジ オオスカシバ タマカタカイガラムシ ハキリバチ

2018年06月23日 | Weblog

朝から雨。昼前にはかなりの降りになり、午後も降り続いた。

長居公園

 
    ヒシバデイゴが満開         右)細い筒状の花 
植物園ではアメリカデイゴが咲いていた。


ジャカランダ 高木の梢あたり花が咲いていて色ぐらいしか見えない。
植物園では近くで花が見れた。次に記す。

植物園
  
ジャカランダが手の届くところに咲いていてよく見れた。 
  中)落ちていた花に残ってるブラシのついた長いものは仮雄髄 右)雌しべは木に残る。

 
      キササゲ          葉の基部と脈腋に腺点がある。

 
    高い枝にモクゲンジ満開 植物園にあるのに初めて気づいた。
モクゲンジがあるところは何か所か知っている。でも、なかなか行く機会がなく、ここで花を見ることができラッキーだった。

 
ナシ赤星病 周りが赤くなって痛々しい。 裏を見ると毛がモジャモジャ

このモジャモジャから胞子を出してカイヅカイブキなどビャクシン類に感染し冬の間はそこで暮らす。そして春になるとまたナシなどに移る。というサイクルを繰り返す。
果樹に感染すると葉を落としたり、果実に被害が及ぶので、ナシ畑のそばにカイヅカイブキを植えてはいけない。

 
ウメの枝に付いた黑い丸いもの。タマカタカイガラムシ 
       右)ハキリバチの仲間が葉を切り取った跡 食跡ではない。
切り取り跡はコンパスで切り取ったように真ん丸のと、楕円形の2通り。
それは計画的に切り取ったものだとか。
ハキリバチの仲間は植物の空洞の茎などに巣を作る。仕切りと壁に使うために、壁用には楕円形、仕切り用には茎の丸にあわせて円形に切り取っていくんだそうだ。何て賢い!

 
アカダマキヌガサダケ よく見るキヌガサダケよりも網のスカートが短い。
                 右)そして幼菌の色は赤みを帯びている。
一度見たいと思っていたアカダマに会えてうれしかった。


クチナシのつぼみにオオスカシバの卵が付いていた。
 
 クチナシの葉に付いた黒い筋。目を凝らすと、立派な尾角をもったオオスカシバの幼虫だった。
今はこんなに小さいが、みるみる大きくなる。クチナシを丸坊主にされた記憶がある。

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6月21日 矢田山周辺 コジキイチゴ シロキクラゲ ウスノキ ムラサキニガナ ナツツバキ ラミーカミキリ 

2018年06月21日 | Weblog

矢田山 初めての道で面白かった。


  大きい 柱サボテン

 
   花やつぼみがあった。     茎の切り口 芯は石のように固かった。

 
キイロテントウ体長5ミリ キクイモについていた。うどん粉病などの菌を食べるそうだ。  
                右)ラミーカミキリ カラムシなどイラクサ科に付く。    

 
ウスノキ(カクミノスノキ)がところどころにあった。角ばった赤い果実がかわいい。
         右)ムラサキニガナ 優雅な紫の花 写真には撮りにくい。

 
コジキイチゴを見つけた。果実は熟れると袋状(空洞)になる。
        右)茎には赤い腺毛がびっしり。やや下向きの棘が混じる。
先に行ってしまった人たちに見てもらおうと小枝を折り取ろうとしたが鋭い棘に降参。
結局みんなバックしてきて観察した。1個食べてみたが、甘味は薄く、あっさりとした味。
今までに堺市と京田辺で見たことがあるが、家の近くにはない。


 
木に付いたベロベロ 調べたら「シロキクラゲ」らしい。初めて見た。
               右)木の幹には絞めつけられた跡が残る。

 
ノイバラに丸い「実」のような・・バラタマバチが作った虫こぶ
表面には小さいトゲトゲがある。  右)切ってみた。小さい翅の生えた小虫が見えた。
(写真では見えにくい)若いバラタマフシの中は白く詰まっていてサナギのようなものが埋まっているように見えた。

 
      東明寺     石段下にシャラノキ(ナツツバキ)(書き間違い訂正しました)

 
シャラノキが満開。咲き終わった花が根元にたくさん落ちていた。

 
矢田寺の前のアジサイを鑑賞してバス停へ。
 右)遠目にナツツバキに似た花が見えた。近くの人が「イジュ」と教えてくださった。
近寄れなかったが双眼鏡で見た。

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6月19日 樹木調べの時に見たもの。オトシブミの揺籃 ナツメ ミミズが田んぼの水中に・・ 

2018年06月19日 | Weblog

樹木調べで、樹名板のヒモを取り替えたり、新しく名前を書いたり。
午前中で作業は終わった。

その時や帰りに見た生き物など。

 
古い樹名板を外したら”ガ”のサナギが現れた。何のサナギかな? 右)ヒメジャノメ

 
エゴノキに付いたオトシブミの揺籃 きっちりしたお仕事をしてる。
            右)若いエゴノネコアシ アブラムシの寄生したもの。

 
ナツメの花が咲いていた。星形で目立つのはガク 雄しべの後の小さいスプーン形のが花弁だ。
写真は見にくいが、右の雄しべの下が見やすい。 右)枯れた切り株に生えたキノコ

帰り、田んぼの水の中に長いもの(20㎝ぐらい)を見つけた。

 
最近の田んぼにもヒルがいるのかと気にかけていたので、最初ヒルかと思ったが、ヒルにしては長い。泥の中を這っている。
タウナギかな? 手が届かないので、草の茎を折り取って引っ掛けて土手へ引き上げてみた。
タウナギではなくて、ミミズだった。種類はわからない。

ミミズって水の中では死んでしまうのじゃないの?
でもおぼれているふうには見えず普通に這いまわっていた。

帰ってからネットで検索したら、「水槽で90日 半年生きている」「シマミミズもフトミミズも水槽で飼える」「酸素が水に溶けていれば呼吸できる」などの記事が見つかった。
「イトミミズは水中で生活できるが、普通のミミズは死ぬ」というのもあったが・・

今日のミミズは水中で快適そうに?這っているように見えた。

2015(H27)11月 タイへ、オオミミズ探索旅行に同行させてもらった時


村人がメコン川の泥の中にいるメコンオオミミズ(メコンオオフトミミズだったか?)を探してくれた。長さ2m50㎝ 縄跳びできるぐらいのオオミミズが何匹も採れたが・・・
そいえば、このミミズ、ずっと水中の泥にいるのか、夜にでも岸に上がるのか? 知らない・・

でも、ある程度は水中で生活できるのではと思えてきた。ずっととなるとどうでしょうね?

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6月17日 昆虫や生き物 アズキガイ 微小カタツムリ

2018年06月18日 | Weblog

 
オオクチナシに付いた黒点はアザミウマ こんな小さい虫だが、アブラムシと共に農業被害が大きいらしい。 右)イヌビワを割ったら、翅の生えた小さい虫。イヌビワコバチか?

 
今日面白かった陸生貝 アズキガイ 右)微小カタツムリ これで成体らしい。名は不明
アズキガイは溝に溜まった落ち葉をのけると見つかる。
口部に蓋がありタニシの仲間らしい。在来種だとか。

 
捕まえたガガンボ キイロホソガガンボ?  ミツバチも捕まえた。
体色でセイヨウミツバチかな?と思ったが、後ろ翅の支脈で確認 
家に連れて帰って1匹犠牲にしてしまった。セイヨウミツバチだった。

他にも細かい虫をいろいろ見た。

 
   メリケントキンソウ        果実になって固くなったトゲ

 
   バカでかいスミレの葉があった。 アメリカスミレサイシン? 
大きい葉は長さ10㎝ぐらいもあった。

雨の日の観察を予定されていたらしいが、皮肉にもすがすがしい晴天の日だった。

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6月16日 室生向渕周辺 正定寺 龍王ヶ渕 ホタルブクロ マタタビ 

2018年06月16日 | Weblog

室生 向渕は「むこうぢ」と読むことを初めて知った。

去年行った「龍王ヶ渕」が目的地だが、周辺にも見どころがあるので公民館の駐車場に車を停めて歩く。


向渕公民館 やまびこホール 階段の下に昭和3年の石標がある。
横には広場があり、元学校のような雰囲気だがそのような記述は見つからない。
今日は休館日のようで閉まっていた。
消えかけた矢印に沿って坂を登る。

 
小さいお堂。まったく表示はないが、下にあった地図から「観音堂」とわかった。
  右)境内にはイチョウがあり、小さい銀杏がなっていた。

それから、ちょっと気になるお寺に行ってみた。

正定寺(しょうじょうじ)

 
ちょうど門の前に来た時、ご住職さんが帰ってこられた。
門の左前には「存覚上人創建」と書かれている。名前は聞いたことはないが、由緒ありそうなお寺だ。
入らせていただいていいですか?と境内へ。

 
 
境内はひろびろとして美しく整備されている。
花や木がたくさん植えられている。「スズランもありますよ」
ここ向渕は自生スズランの南現地。見に行ったことはないが、名前は知っている。
 右)境内に植えられ広がったらしい。何か所かに群生していた。
残念ながら花の時期はもうとっくに終わっている。

「よかったら本堂を見ますか」とありがたいお言葉。
閉まっていた戸を中から開けて下さり、私たちのためにライトアップまでしてくださった。
仏像や絵軸などずらりと並ぶ内陣は金ピカ。親鸞聖人(浄土真宗本願寺派の宗祖)750年御遠忌に金箔を貼り替えられたという。

浄土真宗本願寺派という正定寺、親鸞聖人の玄孫という存覚上人(ぞんかくしょうにん)が通りかかって村人に請われ、寺を開基されて670年という。
門と宝蔵を残して本堂が消失したり、再建や修復を重ねつつ今に至る・・

 
他でも見かける天井の花絵だが、これも親鸞聖人750年の御遠忌の時、檀家さんによって描かれたものと聞き驚く。原画も見せて下さった。
「これを皆さんが1枚ずつ家に持ち帰り、アクリル絵の具で描かれたのです」へ~~。
有名画家が描いたものより値打ちがあるように思った。
描いた人の名前を書いた紙も貼ってあった。
子供向けや地域向けや外部向けの行事もたくさんされていて、開かれたお寺であることがわかる。

本尊阿弥陀如来や親鸞聖人、日本に仏教をもたらし仏教を尊ばれた聖徳太子像もあった。
「聖徳太子は日本のお釈迦様」とおっしゃる。
たくさんの尊像や絵像の中に、親鸞聖人と生母吉光尼(きっこうに)の絵像もあった。

吉光尼の名前を聞いて、息子は身を乗り出した。
「あちこちに道標があって気になっていたんです」「そうですか、〇〇にもあります」「〇〇のどこどこですね。△△にもありますね」「そんなん知ってる人いませんよ」とご住職もびっくり。息子は道標研究家?なのだ。

晩年を向渕で過ごされたという吉光尼。まつわる伝承も多いのだという。
いろいろ説明してくださった。

「吉光尼さんに会えるなんて感激」まるで友達のようにいう。


本堂の横の戸を開けると真新しい木の建物があった。
これは宝蔵で二尊堂というそうだ。昨年改修されたばかりだそうだ。
この中には法然・親鸞両聖人の連座像や吉光尼の毛の名号(髪の毛で書いた南無阿弥陀仏の文字)などが収められているとのこと。正月3ヶ日には開帳される。

そして大晦日から元旦にかけて、村人はお寺に参り、本堂へは入らずに二尊堂へ。
この間「無言」で、年初め、二尊堂での第1声は「南無阿弥陀仏」と唱えるのだそうだ。
「無言参り」という。
年の初め「おめでとう」という。その語源はモンゴルの「おみとう(?)」で、これは南無阿弥陀仏の意味なのだとか。
約1時間ほどいろいろ説明してくださった。

門の前で「ここは街道なんですよ」「五ヶ谷街道はここを通っていたのですか」その話でまた盛り上がり・・「そうです。そうです。よーう知ってますなあ」とまたまた驚かれた。

正定寺を出て、ご住職に教えていただいた「存覚上人腰掛石」を見た後、向渕公民館に戻り、お弁当を食べた。

さて、今から龍王ヶ渕へ。車で行く?歩く?
場所は下って登った山の上。
楽ちんに流されそうになったが「歩いたら色々見れる」と歩くことに。

車道迄下り。
 
斜面にはホタルブクロがたくさん咲いていた。白に混じって紫の花もあった。
橋を渡って集落を登る。花や草も見ながらずっと登り。


龍王ヶ渕・堀越神社の表示版を入る。

駐車場には6台ほど車が止まっていた。(去年は8月 車が1台 人2人)


堀越神社「伝承 堀越頓宮跡」
豊玉姫命が祀られ、旱魃の時にはここで雨乞いが行われるとか。

龍王ヶ渕
東屋には1組先客があったので、池の遊歩道を少し回ったが、ヨシが繁って見通しがよくない。
釣りは禁止と書いてあったが、何人か釣り人がいた。
 
池から突き出した木の上にカメが日向ぼっこをしていた。
黒っぽい体、頭の横のオレンジ色も見えない。おっ。イシガメか・・
ちょっと期待したが、帰って写真を拡大してみたら背中に3本のキール(盛り上がり)
外来のクサガメだった。
途中で引き返して戻った頃には休憩所も小さい桟橋も空いていた。

去年8月にはここでオオマリコケムシの巨大な群体を見た。
今年も見れるかと思ったが見えない。水は緑色で不透明なせいか?季節の関係か?


静かな湖面に向こうの山が映る。絶景ポイントにもなっているらしいが、去年息子に連れてきたもらうまで名前も知らなかった。近くまでは何回か来ているのに。
もう少し水がきれいだといいのになあ。去年もこんなだったかなあ。

休憩して山を下る。
途中で畑にいた方から景色のいいところがあるとの情報を得て、途中から急な坂道を下る。
下りながら、こんなに登ったのかと思う。


おお~っ。絶景かな。 向渕、この静かな山里が大好きになった。
下ってまたやまびこホールまで戻る。
 
帰路、息子は道標の写真を再度撮り、私は途中で見かけたマタタビの所で停めてもらい写真を撮り、今日の一日のドライブハイキングが終わった。

6.7キロぐらいの距離を歩いたらしい。

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